吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員のブログ

中小企業再生や敗者復活に関する投稿が主ですが、ホームページとブログを区別し、ここでは幾分ユルめの内容になっています。

 

「ものづくり補助金」 採択結果を見て


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先週、ものづくり補助金の採択結果が出ました。
申請24011件中、7729件が採択。
採択率32%の狭き門でした。

[参照]
全国中小企業団体中央会 事業推進本部 ものづくり補助金事業部
平成27年度補正「ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」の採択結果等について
http://www.chuokai.or.jp/josei/…/koubo1-201606saitaku_1.html


・・・さて、ここからは私の感想などをだらだらと書きます。

・ 「採択率」について。過年度の採択率は4割ほどでした。採択率だけ見ても、今年はとりわけ厳しかったといえるでしょう。
それだけではありません。同業の認定支援機関や、審査に携わったことのある専門家先生の話によると、今年は「プロの書いた申請書がほとんどを占めていた。どれもそつのない内容で、非常にレベルが高かった」 ということでした。
 昨年度までは、「採択率は4割程度です。だけど中にはお粗末な申請書も多いから、ちゃんと書けば、実質的な採択率は5割以上だと思います。ガンバリマショウ!」 というような話をセミナーやwebでよく聞いたものです。 が、今年は申請書類の質がグンと上がったうえに、申請件数も増えたので、32%の採択率というのは、実質的にも本当に厳しいものだったと思われます。 

・ 「採択案件一覧」が、PDF形式で公表されています。これを見ると、世の中の動きがなんとなく見えてくる気がします。
 非常に勉強になります。皆様にもご一読をオススメします。
 http://www.chuokai.or.jp/josei/27mh/pdf/koubo1-201606saitaku_1.pdf

・ 私が認定支援機関としてこの補助金の申請に関与したのは、5社でした。(5社とも顧問先)
 うち、採択されたのは3件でした。 成功率60%です。
 全国的な採択率32%と比較すると、かなり高い成功率といえるかもしれません。
 しかも私が関与した5件は、「債務超過」を抱えている会社がほとんどです。
 金融機関との関係も、リスケや代位弁済、担保処分などを経験しています。
 このような非常に厳しい逆境で、会社の業績を採択率60%を達成できたので、もっと喜んでもいいのかもしれません。
 しかし、私は手放しで喜べません。
 落ちてしまった2件に対して、悔しい気持ちと、申し訳ない気持ちで一杯だからです。

・ 報酬について。「ものづくり補助金」の報酬の相場は、安いところで1割(?)、ネットでよく見かける請負業者的なところで「2割」が多いようです。後者は着手金を10万~40万円くらい取るところが多いようです・・・。
 私の場合、どうしてもそこまで取る気になれず、「(ほぼ)完全成果報酬制」で、「10%以内」に落ち着きました。
 理由はいくつかあります。 第一に、補助金の募集要項に「認定支援機関の全面的バックアップ」が必要と書かれていたので、単発的に補助金申請請負人のような形で引き受けてはいけないと思ったからです。以前から顧問契約していて、文字通り「全面的バックアップ」をしている会社のみに限定しました。これならスジが通っているはずです。第二に、顧問契約しているということは、多かれ少なかれ顧問料を頂いているので、その度合いによりますが、高い成功報酬を取る必要がないからです。フルコースでガッチリ取り組んでいる顧問先ならば、成功報酬など1円もいらないくらいです。今回関与した5社は、そこまでガッチリとした関係ではなく、月額3万~7万円程度の比較的軽い契約関係でしたので(但しお付き合いの年数は2年~6年と比較的長い)、5%~10%程度の成果報酬で話がまとまったという次第です。第三に、私が関与した5社は倒産寸前状態から這い上がったいわば「再生途中過程にある会社」が多く、いずれも資金に余裕がないからです。社長の給料は従業員以下。生活もギリギリ。そんな状態を間近で見ていますので、2割も取る気にはまずなれません。今回の補助金は、彼らにとって、まさに社運を賭けた申請なのです。 第四に、そうはいっても通常のマトモな会社よりもはるかに難易度が高いので、私も普通以上に労力を費やさなければならず、さすがに追加報酬ゼロで動くのは難しいので、最大限譲歩して、(ほぼ)完全成果報酬制の、10%以内と相成ったわけです。

・ 「新たな取り組み」について。今回、5社の申請にどっぷり関与して、私は猛烈に感動しました。うまく採択された会社も、惜しくも採択されなかった会社も、いずれも、どん底から這い上がり、借金の減免(B/Sの改善)や目先の資金繰り改善のみにとどまらず、本業の収益改善(P/Lの改善)を成功させつつある会社だったのです。先代から重度の債務超過を抱えた会社を引き継ぎ、専門家から廃業をすすめられ、それでもあきらめずに、果敢に新たな取り組み(マイナーチェンジから革新的取り組みまで)を実行し、ようやっと増益の目途がたってきたような会社がほとんどでした。 資金がありませんから、その分、「知恵」が凝縮されています。 今回の補助金で採択されたということは、その努力が社会的に認められたことと同義なので、嬉しさもひとしおです。涙が出るほど嬉しいです。

長くなりましたのでこのへんで。

会社を10年以上生存させるために必要な能力


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会社を10年以上生存させるために必要な能力は、次の1.2.3.に集約されるんじゃないかと思います。

1.ヒト・モノ・カネのマネジメント能力
2.サバイバル能力
3.直感



以下解説です。

会社の10年生存率は「5%以下」という説があります。
(国税庁の統計をもとに、そう解釈している人が少なくない)
いっぽう、日本政策金融公庫などの貸出先のデータなどを総合すると、会社の10年生存率は「50%くらい」という見方もあるようです。
どちらにしても、生き残りは大変ですね。
少なく見積もっても、10年以内に廃業を余儀なくされる会社が半分ほどを占めていると言えそうですから。

会社を10年も切り盛りしていれば、必ず1度や2度は、危機的状況に陥ります。
では、どうすれば危機的状況をすこしでも回避し、あるいは乗り切り、10年以上生き残ることが可能なのか?

まず、①の「ヒト・モノ・カネのマネジメント」は、基本中の基本ですね。
ヒトのマネジメント。つまり労務管理や、人材の能力を活かすこと、採用など。
モノのマネジメント。つまり主力商品の品質向上や、販路開拓、粗利確保などなど。
カネのマネジメント。つまり財務体質改善や利益向上、初歩的なところでは「決算書を読めるようになること」など。
これらは才能は要りません。才能より努力です。努力に比例して身に付くものが多いので、努力しなきゃもったいないです。

次に②の「サバイバル能力」です。 
これは努力というより「経験による学習」のほうが身に付くかもしれません。
私の顧問先や勉強会常連さんの多くは、この「サバイバル能力」にかけてはずごいものがあります。
皆さん、倒産危機から生き残った経験があるからです。
必要に迫られて、必死に学習したんですね。

最後に③の「直感」です。
これだけは、努力ではどうにもならないかもしれません。
それでも、よく働き、よく遊び、よく休ぶことにより、アンテナの感度が随分アップすると思いますから、
「貧すれば鈍する」に陥らないよう、ピンチのときでも本業に専念し、よく遊び、よく寝ましょう。

①②③が3つ揃えば怖いものなしです。必ず10年以上、あなたの会社は生存できるでしょう。

②③だけの社長さんは、もったいないし、危ういです。①は努力に比例して身に付きますから。

①②だけの社長さんは、苦労性で、空回りしがちで、やはり危ういので、遊び心を忘れないように。

①③だけの社長さんは、かなり成功者に近いところにいるかもしれませんが、万一に備えて②の知識も欲しいですね。

どれか1つだけの社長さんは、最低でも①②③のうち、2つは身につけましょう。

1つもない社長さんは、社長業をやめたほうがいいかもしれません。(他の人に譲るとか・・・)


絶望的な状況でこそ、会社は進化する!


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相変わらず資金ショートにあえぐ零細企業の社長さんからの相談が相次いでいます。
勉強会の参加者の方も、そんな方々が7割がたを占めています。

先日、山形県鶴岡市湯野浜温泉で、恒例の合宿勉強会を開催したときもそうでした。
参加者32名。専門家寄りの方は5名で、あとはほとんどが、倒産寸前の中小零細の社長さん(あるいはそのような経験をしたことのある方)でした。
全員の負債総額を足すと、15億+4億+3億+2億+2億+2億+3億+1億+4億+1億+α = ざっと40億円以上。
リスケジュール経験者は8割以上。
代位弁済や債権譲渡の経験者は5割以上。
他の専門家に「自己破産しかありません」と切り捨てられ、それでもしぶとく事業を継続している方も5割以上を占めていました。

それでも、皆さん明るく、たくましく、重度の債務超過や資金不足と「共存」していました。

絶望的な状況(借入金返済不能で、買掛金支払も長期延滞しており、さらには給与も遅配、資産もゼロ、本業も慢性赤字状態)の方も少なからずいました。貧乏暇なしの中、起死回生のヒントを掴むために、はるばる遠方から参加してくださいました。(必死に明るくふるまっていましたが、やはり大変そうな雰囲気が滲み出ていました・・・)

いっぽう、そんな絶望的な状況から見事に脱出して、利益も雇用も納税もガンガン増やしている 「スーパー敗者復活組」「レジェンド」のような方々も5名以上参加して下さいました。
彼らの多くは、「たまたまうまくいった」のではありません。急に「V字回復」したのでもありません。「スポンサーがついた」わけでもありません。 預金残高ゼロ、重度の債務超過、支払不能、慢性赤字、信用失墜・・・そんなひどい逆境を何度も何度も味わいながら、「現状を受け入れて」、「必要に迫られて」、「必死に」、「考え」、「行動」してきた結果、ゆっくりと「変化に適応」し、生き残ることができたのです。自力で。

私からのコンサルタント的な助言などよりも、彼らレジェンドのナマの体験談のほうが、はるかに説得力がありました。
実に良い形での勉強会に終わりました。

私はいつも思います。

絶望的な状況でこそ、生物は進化を遂げてきました。
生き残るために、厳しい環境に適応し、何万年もかけて少しずつ進化してきたのです。

人類もそうですね。

ならば、会社も同じではありませんか。
会社もまた、絶望的な状況でこそ進化する!



社長が良くなれば会社も良くなる。小さな会社であればあるほどそう。


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先日、事業再生のプロ向け勉強会を開催しました。

定員10名のところ、12名の参加者がありました。(ありがたやありがたや)
中小企業診断士2名、税理士2名、公認会計士2名、不動産会社社長2名、事業再生士1名、公的支援機関3名・・・、ハイレベルな面々で、最後の懇親会まで大変充実した内容となりました。(ありがたやありがたや)

ここで、印象深い会話の内容を、備忘録的にここに書き残します。


S先生 「私は民事再生法を申請した会社のナンバー2として、5年以上にわたってこの会社の内部にいます。民事再生申立時は重度の債務超過&慢性赤字&資金ショートの3拍子が揃って破産寸前状態でしたが、5年かけて体質改善し、昨年、民事再生手続きが無事終結しました。(スポンサー無しの自主再建型で!) 現在は億単位の利益が出せるようになっています。 この5年間で、社長の経営姿勢も随分変わりました。会計にも現場にもシビアになり、自己犠牲(経営者責任)も厭わなくなり、捨てるべきものを潔く捨てることができるようになりました。この過程でつくづく思いました。やはり、中小企業は社長にかかっています。社長が変わらないといつまでも会社は良くなりません。社長が良いほうへ変われば、会社も良いほうへ変わります。必ず。

M先生 「銀行の貸出先の評価(債務者区分)も、これから大きく変わっていきそうだね。財務諸表をベースにした定量評価だけでなく、数字にあらわれない知的資産など定性評価もだいぶするようになってきた。また、B/S評価よりもP/L評価、P/L評価も単なる経常利益や当期利益ではなく、”生産性”や”付加価値”などを見るようになってきた。我々事業再生屋が経営改善計画の策定支援をするときも、それを意識しなければならないね」

K先生 「そうだね。借金なんか多くても構わない。B/Sの債務超過もぜんぜん気にしなくていい。借金うんぬんよりも大切なのは、やはり、本業で利益を出すことだ。B/Sの再生よりもP/Lの再生。それができれば、おのずと資金繰りはついてくる。支援者もついてくる。利益を出し、雇用も創出できる会社ならば、どんな債務超過でも必ず生き残れる。(逆に、利益も出せない、雇用も創出できない会社は、これからもっと淘汰されるだろうね)」

N先生 「資金繰りコンサルだけでは、もう何の役にも立たないですね」



「着ぐるみ」で商売繁盛を狙う!その費用は、小規模事業者持続化補助金を活用!


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先日、東京の下町のある商店街の前を通っていたら、エビの着ぐるみを着た人が横断歩道を歩いていました。
かなりインパクトありました。

後でわかったことですが、この着ぐるみの持ち主は「天ぷら屋」を営んでいて、着ぐるみでPR活動をするようになってから、売上がかなりアップしたそうです。

その話を聞いて、私はピンとくるものがありました。

「補助金」の活用です。

「補助金」で、「着ぐるみ」を作って、売上アップを実現させるのです。

補助金の種類は、これを書いている2016年4月現在なら、「小規模事業者持続化補助金」がいいでしょう。
詳細はこちら。 http://h27.jizokukahojokin.info/
5月13日締切です。
全国の商工会議所や商工会が窓口になっています。
もうご存知ですね?

この補助金は、「販路開拓に取り組む費用」 を補助してくれるものです。
補助率は2/3です。(残りの1/3は自己負担しなければなりません)
補助額の上限は、50万円が基本です。
(例: 75万円を「販路開拓に取り組む費用」として見積り、その2/3にあたる50万円を補助してもらう)

「着ぐるみ」は、販路開拓に取り組む費用としては効果抜群で、インパクトもあり、また金額としても、着ぐるみ1体あたり40~70万円あたりが相場だと思いますから、「小規模事業者持続化補助金」との相性がピッタリなように思います。

ここでちょっと宣伝めいてしまいますが、弊社のハヤシが、東京都大田区の着ぐるみ専門店のホームページ制作とイラストを担当しています。ここの着ぐるみはどこよりも安く、その割には作り込みが良いと評判です。「ゆるキャラ」グランプリ上位入賞したところや、公的機関などからも注文を受けていて、デザイン・製作に向けてのノウハウも豊富にあります。全国対応可で、個人的にすごくオススメです。↓
bigkidskigurumi1
http://www.bigkids.co.jp/kigurumi.html


備忘録 (条件変更改善型借換保証、いわゆるリスケ借換保証を何件かやってみて)


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先日書いた「リスケ卒業のための一手」について、少し経験値を積んだので、備忘録です。

http://www.chusho.meti.go.jp/kinyu/2016/160222kinyu2.pdf

1.この制度、まだまだ実例が少ない。先日も某県信用保証協会へ顧客と同行し(経営改善計画の策定支援を担う認定支援機関という立場で)、歓迎してくれて、話も前に進んだことは進んだが、その支部としては「初」だそうで、お互い手探りの様相だった。少し時間がかかりそうだ。

2.この制度は「8割保証」だ。 いまだに既存借入金のうち「10割保証」が大半を占めている中小企業も多いから、そのような場合、金融機関サイドとしては、この借換保証を嫌うかもしれない。なにしろ、借り換えちゃったら「ノーリスク」から「2割リスク」にリスク増大してしまうから。 これはひとつの高いハードルだ。

3.複数ある保証協会つき借入を「一本化」して「15年返済」にしてくれる制度だが、複数の金融機関から借入があっても大丈夫。複数ある場合、メインバンクに集約されてサブの借入がなくなってしまうわけではない。借入先はこれまでどおりで、それぞれ、複数口ある保証協会つきのものが1本にまとまる。よって、金融機関同士がシェアを奪い合うようなことにはならないと思われる。


「リスケジュール卒業」 のための、次の一手


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「条件変更改善型借換保証」 という制度が、28年3月1日から始まりました。
パンフレットはこちら。
http://www.chusho.meti.go.jp/kinyu/2016/160222kinyu2.pdf

まずはパンフレットを熟読してみてください。

平たく言えば、「リスケ中の会社」が対象。 リスケ中の複数の債務を、保証協会つき15年のものに借り換えて1本化し、リスケ卒業かつ負担軽減し、さらには真水(ニューマネー)も可能にする、という趣旨のものです。

まだ事例はありませんが、趣旨を見る限り、利用範囲は広いと思います。
私の主観では、「リスケ中だけど、現在の借金を15年の長期に一本化することができれば、返せそうなくらい利益が出ている(出そうだ)」 というくらいの会社、言い換えれば、B/Sは過剰債務気味だけどP/Lは黒字基調な会社ならば、計画書の練り込み次第で、この制度が使えると思います。

我が国では現在、企業の数が約380万社あり、そのうちリスケ中の会社(金融機関に返済猶予してもらっている会社)が、50万社以上あるといわれています。 リスケを延長、再延長している会社も相当あります。

リスケ中の真水融資は、今までも可能でしたが (特に償却前経常利益や当期純利益が黒字基調で、計算上の債務償還年数が大幅に短縮できつつある会社はこれが十分可能でした)、金融機関によって温度差が激しいのも確かでした。 また、リスケをいざ卒業しようとしても、もとの約定返済を再開しなければならず、卒業後たちまち資金ショートになることが予想され、それが足かせになって、ずるずるとリスケを再延長するようなケースも非常に多いのが実情でした。

今回、「制度」としてこういうのができると、リスケ卒業後の負担も減り、卒業しやすくなりますね。
いい制度だと思います。
使えそうな会社は、銀行に勧められるまでもなく、積極的に銀行に提案してみましょう。







小規模事業者持続化補助金、公募開始! (28年5月13日締切)


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詳細は経済産業省のホームページ参照。
http://www.meti.go.jp/press/2015/02/20160226003/20160226003.html

ご存知ない方のためにざっくり解説すると、

・ 補助金だから返済義務なし
・ 対象者は「小規模事業者」(従業員5人以下、業種により20人以下)株式会社、有限会社、個人事業者など
・ 使い道は、「販路開拓に取り組む費用」 (看板、会社案内、ホームページ、展示会など)
・ 補助率は2/3以内。 補助上限額は50万円までが基本。
・ 認定支援機関のハンコは不要。
・ 窓口は全国の商工会・商工会議所 (会員でなくてもOK)
・ 応募期間は、平成28年2月26日~5月13日まで。
・ 雇用増加、海外展開、買い物弱者対策への取り組みをしている会社は、補助上限が100万に上がることも。
・ 書類のボリューム自体は、「ものづくり補助金」と比べるとだいぶスッキリしている。

尚、補助金は「目先の資金繰り」には全く使えません。くれぐれもアテにしないように。
採択率(合格率)も、だいたい4割くらいと考えておいたほうがいいでしょう。過度な期待は禁物です。
流れとしては、まず計画ありきで、次に使い道の具体的金額を出すために業者に見積り依頼などをして、その金額をもとに申請書類をじっくり書き、記入漏れなどがないように商工会や商工会議所に何度か足を運んで相談し、きっちり整えたうえで提出し、採択が決定した後で業者に正式発注、納品・・・というような手順となります。2/3の補助金が振り込まれてくるのは、それより後になりますから、資金繰りをアテにするどころか、先に資金が出ていきます。その分を、自己資金でやりくりできるくらいの「余裕」、またはつなぎ資金を金融機関に用立てしてもらえるくらいの「信用」が必要というわけです。 (これはどの補助金でもおおむね同様ですね)

しかし、その壁を乗り越え、無事採択されれば、「販路開拓に取り組む費用」が50万円も浮きます。
50万円の利益が出る、と言い換えてもいいでしょう。
あなたの仕事で、50万円の利益を出すことがいかに大変か、想像してみてください。
利用しない手はないと思います。



勉強会で配布している1枚の紙


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topics20150126


東京のNEKO-KEN主催勉強会「倒産を防ぐ」では、ほぼ毎回、
「本日のトピックス」と称した紙を参加者の皆様にお渡ししています。
これは勉強会開始1時間前に私がそのときのひらめきでさっと書いた1枚の紙です。
先週の勉強会では、こんな内容にしてみました。

↓↓↓

---------------------------------------------------------
2016/1/26 NEKO-KEN勉強会「倒産を防ぐ」
本日のトピックス

1. 「倒産を防ぐ」だけなら、誰にでもできる。 これは昔も今も変わらない。

2. 「債権者に潰される」という形での倒産は、驚くほど少ない。 (例:債権者破産)

3. 「自滅型」の倒産のほうが、圧倒的に多い。 (例:自己破産)

4.  だとすれば、「自滅」さえしなければ、どんな窮地でも、倒産を防げるはずだ。

5. 「心が折れました」? 甘い甘い。
心は何度も折れるものだ。
一度折れたくらいであきらめるな!

6.  「人に迷惑をかけたのが心苦しくて・・・」? バカ言っちゃいけない。
あなたは赤ちゃんのときから、沢山の人に迷惑かけながら生きてきたのだ。
これから老人になっても、沢山の人に迷惑をかけ続けるだろう。
それが普通なのだ。
迷惑かけたり、迷惑かけられたり、そういう関わり合いの中で、大らかに生きていくことのほうが大切ではないのか!?

7. 「債務超過」「赤字」「資金ショート」が、倒産の3要因である。
この3拍子が揃うと、少なくとも定量評価的には、企業価値はゼロになり、存続させる意味のない会社、支援するに値しない会社とみなされ、誰も助けてくれない。 (今後は「廃業支援」という名のもと、ますますその傾向が強くなるかもしれない)

8. しかしこれは、財務諸表をベースにした判断基準にすぎない。
「知的資産」という言葉がある。
財務情報(貸借対照表など)にあらわれない、「カネに代えられない財産」があるではないか!
財務情報のみにとらわれず、非財務情報にも目を光らせ、自分でも気づかなかった「強み」を発掘するのだ!

9. 窮境原因は何か? 「外的要因」?不況のせい?規制緩和のせい?違うでしょ。
窮境原因はほどんどの場合、「内的要因」にあるのですよ。

10.(例) ある〇〇屋さんがありました。この〇〇屋さんは、売上が思うように伸びず、厳しい状況にありました。
売上があと2割上がれば正常な経営状態に戻るのに・・・。
この〇〇屋の社長さんは、自分の隠れた「すごい強み」にあまり気付いていないようで、お店のたたずまいも、営業方法も、ごく普通でした。 実はアメリカで2年間仕事していた過去があるので英語ペラペラなのに。実は近隣にライバル店が少ないのに。実は元〇〇(注:プロスポーツ選手)で、〇〇の世界で相当活躍していたことがあるのに。実は人当たりが良くて、好感度が高いのに。実は外国人がたくさん居住している〇〇がすぐ近くにあるのに。実は外国人観光客も〇〇に強い関心があるのに。・・・
さあ、もう答えは出てきましたね?




ある倒産寸前会社の2016年目標


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「自殺まで思い詰めていた」 という某零細企業の社長さんから、面白い写真が送られてきました。

2016mokuhyoo

何も事情を知らない人がこれを見たら、「けしからん!」と思われるかもしれせんが、私は事情をよく知っているので、ちょっと泣けてきました。(と同時に大笑いしました。)

この会社は「債務超過」「赤字」「資金ショート」という倒産の3要因が全て揃っており、
金融機関の区分でいえば 「実質破綻先」 にあたります。
メインバンクからはとっくに切り捨てられました。
マンガの名セリフでいえば「お前はすでに死んでいる」 といった状態です。
リスケ、代位弁済、債権譲渡、法的手続き、きつい取り立てなど、全て経験しました。
しかしそれにもかかわらず、現在も精力的に事業を継続している、そんな会社です。
(NEKO-KENの相談者さんとしては、まあ「普通」かも?)

社長さんはかなり勤勉な方で、なんと、創業以来ほぼ年中無休で、年間360日以上働いていました。
しかし現実は厳しく、いろいろな事情が重なって、思うように「利益」も「キャッシュ」も出なかったのです。
そして、極度のストレスと過労が重なり、何度か、生死にかかわる重病を患ったこともありました。
自殺まで思い詰めたことも一度や二度ではなかったようです。

しかし、ここ1年で、大きな心境の変化が起こり始めたようです。

・ 営業活動はそのまま続行。何があっても続行。
・ それと並行して、ビジネスモデルの軌道修正を、ゆっくりと開始した。
・ 金融機関への返済は「一時停止」のまま。
・ 少しでも浮いた金は、仕入先や外注費や給料や税金に優先して支払った。(まだ残あり)
・ 社長さんはカラダが資本なので、少しでも休暇を取るようにした。
・ ご家族とは単身赴任状態でなかなか会えなかったが、会う回数を増やそうと意識し始めた。
・ 魚釣りを覚え(きっかけは私です)、これにすっかりハマり、会社の近くの釣り場で朝夕に1-2時間ずつ頻繁に通うようになった。


まだまだ「再生」という段階にはきていません。
「ゾンビ企業」と揶揄されてもおかしくない状態が、もうしばらく続くでしょう。
しかし・・・!
売上は横ばいながら、利益率は改善の兆しが見えてきました。
ビジネスモデルの軌道修正も、良い手ごたえを感じつつあります。
今年はもしかしたら、飛躍とまではいかないものの、だいぶ改善されるかもしれません。
少なくとも、「倒産」「破産」「廃業」「自滅」といった恐怖は、無くなったといっていいでしょう。

社長さんの健康状態も、体重が10キロ以上自然に減り(釣りにハマってよく歩くようになったから?)、精神面も少年のように若返り、笑いも増え、いい感じになってきました。
これなら営業もスムーズにいきそうです。

経営者は、ただがむしゃらに働けば良いというものではありません。
「人間」と「機械」は違います。
「手足」と「頭」も違います。
「仕事」と「作業」も違います。
社長さんは人間です。組織の頭です。仕事の役割も、単純作業ではないはずです。
だから、つとめて休暇を取り、充電する必要があります。(せめて週1回は休んでください)
でなければ、創造することも、統率することも、付加価値を生み出すことも、継続することも、困難に立ち向かうことも、できないでしょう。
日々の現実は大変厳しいのですから、尚更に。


というわけで、これを読んでいる倒産寸前零細企業経営者の皆さん。
今年もユルくいきましょう。


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プロフィール

吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員

Author:吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員
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【NEKO-KEN】
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。東京都中野区。
経営革新等認定支援機関(認定支援機関)。
末期症状の会社の倒産回避(生き残りのための応急処置)から、原因究明、デューデリジェンス、再生スキーム策定、金融機関向け経営改善計画策定支援、資金繰り改善、PL改善(黒字化)、実行支援、最後の出口へのお手伝いに至るまで、事業再生コンサルタントとしては一通りの経験と実績があります。
ミッションは「ヒト・モノ・カネの再生」。


【吉田猫次郎】
(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名よしかわひろふみ。1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。
著書12冊。講演300回以上。テレビ出演15回くらい。
20代のサラリーマン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利、多重、ヤミ金、怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はせず)。その体験記を、2001年に猫次郎と名乗ってホームページに公開したところ、思いがけずヒットしてしまい、2003年に書籍化。以後、事業再生コンサルタントに転身し現在に至る。
最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)から現在までにトライアスロンに8回出場、全て完走。フルマラソンも2回出場、2回完走。
嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

【相談員】
須田幸雄: CTP認定事業再生士。資金繰り改善、財務体質改善、労務、管理等に強い。

廣田守伸: CTP認定事業再生士。関西地区担当。事業再生コンサルタント歴16年以上の大ベテラン。

金久保 健: 中小企業診断士歴20数年。マーケティング、事業性評価、PL改善に強いが、事業再生コンサルタントとしても10年近い実績がある。

 
★ 「相談」をご希望の方は、ホームページのほうに申込方法等を記載していますのでご覧下さい。有料と無料があります。 → 吉田猫次郎ホームページ

★ 取材、講演、執筆依頼は、直接メールまたは電話またはFAX下さい。 ooneko@nekojiro.net TEL(03)5342-9488 FAX (03)3229-8329

★ このブログは長い間、吉田猫次郎ひとりで書いておりましたが、2017年8月より、3名の相談員と共同作業で投稿していきます。お楽しみに。

 
 
 
 
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