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吉田猫次郎のブログ

中小企業再生や敗者復活に関する投稿が主ですが、ホームページとブログを区別し、ここでは幾分ユルめの内容になっています。

 

「派遣社員」と「住宅ローン」と「住む所」について思う


Category: 借金苦による自殺問題   Tags: ---
以前、こんな相談がありました。 (こういう相談は多い・・・)


「5年前に正社員を辞めて、以来派遣社員として職場を転々としている30代後半の男性です。先日、契約を打ち切られて失業状態になりました。3年前に住宅ローンを組んでマンションを買ったばかりなのに・・・このままでは住むところがなくなります。もう死にたくなるほど苦しいです。助けてください!」


これに対して、わたしはこう答えました。


「どのような経緯で契約を打ち切られて失業状態に至ったのかわかりませんが、大変ですね。心中お察しします。
 ところで、最悪マイホームを失っても、住むところがなくなるわけではありませんよ。持ち家を失ったら賃貸に引っ越せばいいだけのことではありませんか。
 住宅ローンの返済を止めても、すぐには競売開始になりません。また、競売開始になっても、すぐに競落されて退去させられるわけではありません。トータルで、返済を止めてから退去させられるまでに、平均1年かそれ以上かかります。その間にやれることはいっぱいあるはずです。職探しや、銀行交渉、任意売却、福祉の申請、果ては競売で競落した相手から引越し代を協力してもらう交渉をするなど・・・。
 これらやれるだけのことをやれば、返済を一時的に停めてもいつか再開して家を失わずに済むかもしれませんし、また最悪延滞が続いて競売で他人の手に渡っても、住むところがなくなるという事態にはなりません。道は沢山あります。がんばってください。」


実際、このとおりです。

読んでお気付きの方も多いと思いますが、わたしはこのアドバイスの中で、
「家を守ったほうがいい」 とも、「手放したほうがいい」 とも言っていません。

ここが重要です。

そうです。どちらでもいいのです。
好きなほうを選べばいいのです。


住むところがなくなる?
バカ言っちゃいけません。


もういちど言いますよ。


住むところがなくなる?

バカ言っちゃいけません。



持ち家を失っても、住むところなんていくらでも確保できます。
最悪、競売になったり自己破産したりしてブラックになっても、賃貸物件を探す際の審査には影響しません。いくらでも住むところは見つかります。(影響のない不動産屋さんのほうが大多数なのです。) 

正直言って、なぜ 「持ち家を失う」 ことがイコール 「住むところがなくなる」 になるのか、(こう考えている人は今も昔も実に多いのですが、) ちょっと理解に苦しみます。

ついでにいえば、この相談の方は、5年前から派遣社員なのに、3年前に30年払いの住宅ローンを組んでマンションを買ったそうですが、ちょっと無謀ですね。
(派遣でも住宅ローンが組めてしまうんですよね。よく聞きます。ひどい場合は派遣社員、頭金なし、3
5年ローン、金利5%以上で新築マンションを買ったなんて人もいます。)

5年先も読めない流動的な状態なのに、30年のローンを組んで債務を固定化してしまうなんて・・・。
しかもマンション。

でもまあ、組んでしまったものはしょうがない。
これも神が与えた試練だと思って、前向きにとらえましょう。
(前向きにとらえると、そこから得るものが多くなり、そのうち良いことがありますよ!)


この場合、正しい選択は、次の2つのうちどちらかだと思います。


(選択1) これからも派遣や失業やパートタイム的な状態が続きそうなら、それはそれでいいが、ローンつきのマイホームは手放して賃貸に引っ越すべき。 収入不安定な人は、住むところも収入に応じて伸縮自在でなければならない。

(選択2) 逆に、どうしてもマイホームが欲しいなら、それは一種の「欲」なのであるから、欲を満たすべく、なにがなんでも収入を安定化させること。収入を安定させるために自分に欠けているもの(資格、能力、協調性、行動力、忍耐力)も、欲を満たすために、何が何でも身につけること。


どちらを選ぶかは、その人の自由で良いと思います。

「欲」があるのは大変良いことですし、逆に、「欲」にとらわれずに身の丈にあった生活をするのも大変良いことですから。


例外としては、次のような「第3の選択」もあるかと思います。

(選択3) 収入不安定だけど、マイホームは絶対守る。その分、どんな精神的苦痛を受けても構わない。経済的合理性なども求めない。腹はくくる。


いかがでしょうか?





* そういえば、最近全くお会いしていませんが、中島寿一という先生が、大変素晴らしい名言を残しています。 → 「首くくるな、腹くくれ!」

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Comments

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ホントに 
首くくるな腹くくれ
いいですねぇ・・・この言葉
こちらを知ってから臆病者の私も
少しだけ強くなりました。
実際、腹をくくれば何でもできるような気がします。

次回の勉強会は日曜日という事で
久しぶりに参加できるのを楽しみにしています。
 
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この手の話題になると「管理人のみ~」のコメントが多いですね。 
>管理人のみ閲覧さまへ
 はい。了解致しました。

>大阪のママさま
 いい言葉ですよね。
 勉強会大歓迎です。

>管理人のみ閲覧さま
 いい言葉ですよね。
 
 
もっと来い 
壊滅的な危機よ、もっと来い!闇金も商工ローンも不渡りも競売も離婚も全部経験し、克服してきた。そのたびに勉強になってきた。パワーアップしてきた。まだ足りない!更なるパワーアップには、もっと危機的状況が必要だ!神よ、我にもっと試練を与えたまえ!!もっともっと、勉強が必要だ!!
 
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バカになれ。 
>東京の自動車屋さん

噂では売上が前年比2倍以上まで伸びているそうですね。

競売で前の店を失ったばかりなのに、大したものです。

(但しあなたの場合は脳味噌が筋肉でできているので、くれぐれも調子に乗って足元をすくわれないように! 勝ってカブトの緒を締めよ!)

あなたは競売も不渡りも差押も厳しい取立ても離婚も再婚も自殺遺書書きもぜんぶ経験してるから、次はハーバードに留学とか、アラブに進出とか、農業に転職とか、サラリーマン金太郎ばりのありえない展開を期待してます。もっとアホになってください。


> 管理人のみ閲覧さまへ

すみません、ブログのコメント欄は相談の場所ではありませんので、簡単に済まさせて頂きますことをお許し下さい。

なぜ「差押されそう」だからって死ぬほど思い詰めなければならないのでしょうか?

上にコメントしている東京の自動車屋さんなんか、過去に4回も5回も差押をされている(うち1回は店の競売)のに、今もこうやって元気なんですよ。 わたし自身も、まったく自慢になりませんが、過去に4回ほど差押された経験があります。

差押については、ブログよりも、わたしのホームページ( http://www.nekojiro.net )のほうに、ある程度詳しく書いています。ぜひ御一読下さい。また、猫次郎塾メーリングリストや私の講演など無料の場でも、いろいろ情報が飛び交っています。

サラリーマンの給与差押だけは確かに脅威ですが、無職、無財産の方の差押なんて、実害は無に等しいものです。あとは恐怖心を拭い去るだけです。その恐怖心だって、実態がわかれば全く怖くありません。実態がわからないからオバケや宇宙人みたいに怖がるのです。

 
 
本日一括請求2500万円きました。腹をくくります。猫さんの本買ってます。ためになります。ローンのある車はどうなるのかしら。あと2年あるの。車がないと仕事がいけない。いろんなこと教えてね。
 

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プロフィール

吉田猫次郎

Author:吉田猫次郎
【NEKO-KEN】
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。
東京都中野区中央5-39-13-305。
経済産業省認定・経営革新等認定支援機関(認定支援機関)。
2003年開業。末期症状の会社の倒産回避(生き残りのための応急処置)から、原因究明、デューデリジェンス、再生スキーム策定、金融機関向け経営改善計画策定支援、資金繰り改善、PL改善(黒字化)、実行支援、事業承継、補助金、最後の出口へのお手伝いに至るまで、事業再生コンサルタントとしては一通りの経験と実績があります。
企業理念は「ヒト・モノ・カネの再生」。


【吉田猫次郎】
本名よしかわひろふみ。(株)NEKO-KEN代表取締役、CTP認定事業再生士、認定支援機関、著述業、ドローンパイロット、ほか。
1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。
著書13冊。講演300回以上。テレビ出演15回くらい。
20代のサラリーマン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利、多重、ヤミ金、怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はせず)。その体験記を、2001年に猫次郎と名乗ってホームページに公開したところ、思いがけずヒットしてしまい、2003年に書籍化。以後、事業再生コンサルタントに転身し現在に至る。
最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)から現在までにトライアスロンに10回出場、全て完走。フルマラソンも2回出場、2回完走。
嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

★ 「相談」をご希望の方は、ホームページのほうに申込方法等を記載していますのでご覧下さい。有料と無料があります。お急ぎの方はお電話でもOKです。 → 吉田猫次郎ホームページ

★ 取材、講演、執筆依頼は、直接メールまたはお電話下さい。 ooneko@nekojiro.net TEL(03)5342-9488

 
 
 
 
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