吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員のブログ

中小企業再生や敗者復活に関する投稿が主ですが、ホームページとブログを区別し、ここでは幾分ユルめの内容になっています。

 

「会社ってどうしたら潰れるのか、俺わかんないんスよ!」


Category: 企業再生・事業再生関連   Tags: ---

急に思い出した印象深い言葉がある。

あの超ラテン男、前に一緒にテレビに出た板金修理屋を営む〇〇自動車若社長のI氏が、1年位前に勉強会で発した言葉。


「俺、会社ってどうしたら潰れるのか、わかんないんスよ~!」


彼は数年前に手形の不渡りを出したことがある。
差押も何度か受けたことがある。(無抵抗)
厳しい取立ても何度も受けたことがある。(無抵抗)
競売で本店の土地建物を失ったこともある。(無抵抗)

しかし、骨の髄までB型人間の彼は、今もふてぶてしくマイペースで会社を存続させている。
それどころか最近は売上げを伸ばしている。先月は過去最高の売上高(月商1200万超)を記録したといって喜んでいる。 (もっとも、広告費人件費のかけすぎで利益があまり出ていないようなのでやっぱり難題山積みなのだが・・・。 ともあれ、この超不景気なご時世に自動車関連で売上げを伸ばしているというのはすごいことだ。まだ店を移転して1年も経たないというのに。)

資金繰りのことなんか、2の次に考えているようだ。
いや、ひょっとしたら全く考えてないのかもしれない。
彼は体育会の元主将で、脳味噌まで筋肉でできている男なので、あまり複雑なことが考えられないようだ。

とにかく信じられないくらいデタラメな男。
スケジュール管理もしない。手帳もつけない。
そのうえ忘れっぽい。
クルマ屋なのに、よくガス欠で車が止まる。燃料計を見てないのだ。
前にわたしは彼の車を一緒に押して歩いたことがある。
よく寝る。一度寝たら10時間は絶対何があっても起きない。
支払いも 「あるときはあるだけ払う。ないときは払わない。」
計画性ゼロ。思いつきで行動する。
高田純次を上回るテキトー野郎。
これは一生治らないかもしれない。
日本人にはあまりいないタイプだ。中南米に多そうなタイプだ。


良いか悪いかはここでは置いといて、そんな彼が 「会社ってどうやったら潰れるのかわかんないッスよ~」 と言うと、何だかとても説得力がある。 

フツーなら手形不渡りを1回出しただけでも事業を断念してしまう会社がほとんどなのに、不渡りと競売と差押のフルコースをくらって、しかも無抵抗でそれらを全部受けて、それでも同じ会社で同じ事業を今も平然と続けて、そのうえ増収基調なのだから、本当に経営というのは奥が深い。


古い話なんだけど、急に思い出して書きたくなった。



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Comments

そ、そんなに 
いい加減じゃないっすよ・・・でも今年の4月に競売で追い出され、6月には過去最低売り上げ500万円になり、12月は過去最高1500万円到達しそうって・・・問題は山積みですが、そこは気合と根性でカバーです。馬鹿になれ!もっと馬鹿になれ!押忍!
 
すごい!! 
天才型の経営者だ!

仮に「経営とはアートであり、会社は作品だ」と彼が言ったなら、私は100%信じるでしょう。

気合?根性? そうかもしれないけど、私は「感性」だと思うなぁ。
 
書きながらふと思ったけど 
あしたのジョーの、「ノーガード戦法」に似ていると思った。


 
追記 
イチローさま


あんまり彼をホメないほうがいいですよ。私でさえ、彼のデタラメぶりには過去何度も腹が立って、車で寝てる隙に全力でビンタしたこともあるくらいですから。(それでも起きなかった)


こういう人が社長をしている場合、その会社の再建には、まず「社長をクビにすること」から始めなければならないというのがセオリーです。

が、セオリーと全く逆の発想もあるわけで、たとえば社長がバカなら、もう小賢しく立ち回るのはやめて、全社ぐるみでとことんバカになる、バカを武器にするというのも、条件付きではありますがひとつの面白いやり方だと思います。事実、彼はそれで今日まで生き残ってきました。

しかし、あしたのジョーでも、矢吹丈はノーガード戦法でウルフ金串に勝利しますが、力石徹には勝てませんでした。その敗北を機に、ジョーはクレバーな戦術を学んでいきます。クレバーさと野生が融合して、最後にやっと世界王者ホセメンドーサと対戦できたのです。

彼にも是非そうなってもらいたいものです。
 
私も・・・ 
B型ですが・・・確かにマイペースですが・・・こんなふうに楽観的に物事がとらえられないです・・・夫のサラ金が発覚したとき、ものすごく落ち込んだし、二回目が発覚したときは死のうと思いました・・・

 
いやいや 
私だって死ぬほど落ち込みますよ・・実は競売の時も夜はまったく眠れなかったし、でもそんな時、本を死ぬほど読みました。特に感銘を受けたのは岡本太郎の「自分の中に毒を持て」でした。

このブログで知ったのですが、グァと力が出ます。ピンチはチャンス!
本当にそう思います。
 
 
私もこの勉強会の事は良く覚えています~

確かに自社の業績が思わしくない経営者が「俺、会社ってどうしたら潰れるのか、わかんないんスよ~!」って、聞けばインパクトのあるコピーになりますよね~♪「どうしてですか?教えてーーー!」見たいな・・・

激安が売りの彼の店は「売り力」に徹した競合他社との差別化が天然で出来てます。彼の戦術?強み?は費用対効果を考えたユーザー本意のサービスですw
USPを考える時は短所を捨てて長所だけを生かすのが良いとされていますが彼の店はそれを天然でやってます。短所を埋めたところで他社と変わらぬ平均的なサービスしか出来ない店になってしまいますからね。。。
万人に受け入れられるサービスはあり得ないけど、東京の自動車屋さんにしか出来ないと言われるようなサービスを提供し続けて下さい。
私もある意味、ラテン系の彼をrespectしてます!(爆)

※間違いなく短所(一般化されたサービス)を埋める事も大切です。できれば・・・
 
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プロフィール

吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員

Author:吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員
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【NEKO-KEN】
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。東京都中野区。
経営革新等認定支援機関(認定支援機関)。
末期症状の会社の倒産回避(生き残りのための応急処置)から、原因究明、デューデリジェンス、再生スキーム策定、金融機関向け経営改善計画策定支援、資金繰り改善、PL改善(黒字化)、実行支援、最後の出口へのお手伝いに至るまで、事業再生コンサルタントとしては一通りの経験と実績があります。
ミッションは「ヒト・モノ・カネの再生」。


【吉田猫次郎】
(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名よしかわひろふみ。1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。
著書12冊。講演300回以上。テレビ出演15回くらい。
20代のサラリーマン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利、多重、ヤミ金、怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はせず)。その体験記を、2001年に猫次郎と名乗ってホームページに公開したところ、思いがけずヒットしてしまい、2003年に書籍化。以後、事業再生コンサルタントに転身し現在に至る。
最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)から現在までにトライアスロンに8回出場、全て完走。フルマラソンも2回出場、2回完走。
嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

【相談員】
須田幸雄: CTP認定事業再生士。資金繰り改善、財務体質改善、労務、管理等に強い。

廣田守伸: CTP認定事業再生士。関西地区担当。事業再生コンサルタント歴16年以上の大ベテラン。

金久保 健: 中小企業診断士歴20数年。マーケティング、事業性評価、PL改善に強いが、事業再生コンサルタントとしても10年近い実績がある。

 
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