吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員のブログ

中小企業再生や敗者復活に関する投稿が主ですが、ホームページとブログを区別し、ここでは幾分ユルめの内容になっています。

 

良い破産、悪い破産


Category: 猫次郎のたわごと(未分類)   Tags: ---
名画「ゴッドファーザー」などで知られる映画監督のフランシス・F・コッポラは、ゴッドファーザーで大成功を収めたものの、その後「地獄の黙示録」や「ワン・フロム・ザ・ハート」などで失敗し、1980年以降に、なんと 3回も破産を経験したそうである(参考文献:wikipedia)。  しかし彼はその後、ワイナリー経営や映画監督業などで稼ぎに稼ぎ、現在は屈指の大富豪となっている。

いかにもアメリカらしい。
破産というドン底を経験しても、それで沈まない。
むしろ破産をバネにして成長していく。

日本の破産制度も、基本的には同じ趣旨で出来ている。
懲罰制度ではなく、救済制度として作られているのだ。

破産制度のことをよくわかっていない人は、破産経験者が這い上がろうとすると、「この恥知らずが・・・!」などと蔑んだりすることがあるが、そういうアンタのほうが無知で無教養なんだよ。

でも、蔑む気持ちはよくわかる。
アメリカは別格として、ヨーロッパ諸国と比べると、日本の破産制度は、やっぱり甘いようだ。
実に安易に自己破産できてしまう。そして、実に安易に、免責が下りてしまう。

日本では自己破産申立から免責確定までに、早ければ3ヶ月程度しかかからない場合もある。平均しても半年程度といったところだろう。 手続きも、「流れ作業」的な感が否めない。
しかし、ドイツやイギリスやフランスでは、1年以上かかるのが普通だ。手続きも厳格だ。

でも、日本人の借金に対する責任感の強さは、やっぱり世界トップレベルだと思う。
これほど命懸けで借金を返そうとする民族は、なかなかいないと思う。
だから、現在のような破産制度で丁度良いのではないか、と思う。
考えれば考えるほど、よく出来ていると思う。

しかししかし、それでも、「良い破産」と「悪い破産」があると常々思う。

わたしが考える「良い破産・悪い破産」は、おおむね次のとおりだ。


≪悪い破産≫

 浪費・ギャンブルなど、無計画な「消費」のために借金し、それをあまり深く考えないまま、相談相手の勧めに従って、安易に、まるで保険の加入手続きでもするが如く、代理人任せで自己破産手続きをし、あっさり免責が確定し、その後、懲りずにまた借金を重ねるようなタイプ。 もう同情の余地なし。
(といっても死刑になるほどのことではないから、次は破産しないでせいぜい調停などで条件を幾分ゆるめてもらって元金だけでも何年かけてでも全額返すべきでしょう・・・)


≪良い破産≫

 消費のためではなく、ビジネスで利益を得るために借入金で資金調達。ビジネスもベストを尽くした。しかし不運にも失敗してしまい、返済不能なほどの過剰債務が出来てしまった。十分反省し、苦慮した結果、破産してゼロから再出発しようという結論になった。 破産手続きが終わった後は、気持ちを切り替えて、今まで迷惑かけた分を償うべく、社会貢献度の高い仕事や納税などを通じて社会還元している。



・・・などと、何年かぶりにゴッドファーザーのビデオを真夜中に見ながら、ついつい仕事と絡めて考えてしまうのであった。(ゴッドファーザー最高。もう何回観たことか・・・)





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Comments

 
私は?まだ考えなくてもよろしいですか?
 
 
『ゴッドファーザー』

自分の中ではこの作品以上のものは出てこないなぁ・・・

コッポラの実妹のタリア・シャイア(ゴッドファーザーでのアルパチーノの妹役で、DVで夫に殴られた人)は何度か仕事でお世話になってますよ。

コッポラのワインももらったし・・・自慢!!
 
猫です。 
>おとっぴいさま
 破産は、考えたほうがいいですよ!
 というのは、冗談ではなく、本気でもなく、いわゆる心の準備として、予備知識としてです。

 破産したほうがいいという意味ではありませんので誤解なきように。
私がおとっぴいさんの立場だったら、まず破産はしません。多少苦難の道であっても、現在の会社として建て直すことを目指します。新会社に営業譲渡して逃げ切るとかそういう手も使いません。(あくまで私だったらの話ですが・・・)


>イチローさま

 そ、それはメチャクチャ自慢になるじゃないですか!
 さすがLAビバリーヒルズで長年お仕事されてただけのことはありますね。



 

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プロフィール

吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員

Author:吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員
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【NEKO-KEN】
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。東京都中野区。
経営革新等認定支援機関(認定支援機関)。
末期症状の会社の倒産回避(生き残りのための応急処置)から、原因究明、デューデリジェンス、再生スキーム策定、金融機関向け経営改善計画策定支援、資金繰り改善、PL改善(黒字化)、実行支援、最後の出口へのお手伝いに至るまで、事業再生コンサルタントとしては一通りの経験と実績があります。
ミッションは「ヒト・モノ・カネの再生」。


【吉田猫次郎】
(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名よしかわひろふみ。1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。
著書12冊。講演300回以上。テレビ出演15回くらい。
20代のサラリーマン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利、多重、ヤミ金、怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はせず)。その体験記を、2001年に猫次郎と名乗ってホームページに公開したところ、思いがけずヒットしてしまい、2003年に書籍化。以後、事業再生コンサルタントに転身し現在に至る。
最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)から現在までにトライアスロンに8回出場、全て完走。フルマラソンも2回出場、2回完走。
嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

【相談員】
須田幸雄: CTP認定事業再生士。資金繰り改善、財務体質改善、労務、管理等に強い。

廣田守伸: CTP認定事業再生士。関西地区担当。事業再生コンサルタント歴16年以上の大ベテラン。

金久保 健: 中小企業診断士歴20数年。マーケティング、事業性評価、PL改善に強いが、事業再生コンサルタントとしても10年近い実績がある。

 
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