吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員のブログ

中小企業再生や敗者復活に関する投稿が主ですが、ホームページとブログを区別し、ここでは幾分ユルめの内容になっています。

 

ブラジル音楽と自殺防止(?)


Category: 借金苦による自殺問題   Tags: ---
brasilhibiya



この2週間のうちに、わたしのまわりで、自殺未遂した1名と、遺書を書き残して失踪した人が1名いた。さいわい、前者のほうは通りがかりの人に発見されて無傷で済んだ。後者のほうも実行まで至らないうちに連絡がついて事なきを得た。

彼らのことは、ここでは書かない。

今回書きたいのは、表題のとおり、自殺防止とブラジル音楽について(?)だ。

よく知られているとおり、日本の自殺率は、先進国中断トツでトップだ。
特に、「お金」に振り回されて死に至ってしまう場合が多い。
借金返済が困難になった、リストラされた、来月の家賃が払えそうにない、住宅ローンが遅れはじめた、お金がないから〇〇できない、等・・・。

しかし、世界を広く見渡すと、失業者も食えない人も借金返済が遅れている人もいっぱいいるわけで、特に珍しいことではない。 だけど日本人はそこで不安に駆られて絶望して自殺してしまい、海外諸国の人たちは苦しいながらもたくましく生きている。この差は何か?

以前ここで、オススメの本として、『お金がなくても元気なフランス人、お金があっても不安な日本人』という本を紹介したことがある。ここにも一因があるかもしれない。(紹介記事は→こちら

我々はとかく、先のことを考え過ぎる。
将来お金が尽きたときのことを今から不安がって精神的に参ってしまうって、おかしくないか?
老後のことを今から心配して精神的に参ってしまうって、おかしくないか?
家を失ったり、食えなくなったりすることを今から心配して精神的に参ってしまうって、おかしくないか?マイホームを失っても借家はいくらでもある。食費がなくなっても今の日本なら食べ物くらい手に入る。いや、もし手に入らなくても、大人なら10日間以上断食したってなかなか死なないはず。なのに・・・


ここでちょっと、ブラジルに目を向けてみよう。

わたしは、前にも書いたことがあるが、激しくブラジルかぶれだ。(詳しくはここ参照)
ブラジルは多民族国家だ。黒人も白人も黄色人種もごちゃごちゃに混じっている。歴史をたどると奴隷や移民が多く、地理的には広大な国土で、経済的には決して裕福な国とはいえず、治安も悪い。暮らしていくにはなかなか過酷な環境だと思われる。でもブラジル人はみんな明るい。ポジティブ思考。細かいことや先のことは気にしない。どんなネガティブ要因があっても、それを受け入れてしまい、融合させてしまう懐の広さがある。歴史やサッカーやブラジル音楽を見てもそれがわかる。

たとえば「サンバ」という音楽は、いくつもの楽器、いくつもの変則的リズムがごちゃごちゃに融合して、一見ハチャメチャそうでありながら、見事に音楽の3要素(リズムとメロディとハーモニー)が際立っている。雑音や、ズレたリズムまでもが、音楽の一部として溶け込んでいる。(注:日本でサンバというとマツケンサンバやお嫁サンバを連想する人が多いと思うが、あれはサンバではない。歌謡曲だ。ブラジルのサンバは全くの別物だ)

話はちょっと飛ぶが、一昨日の夜、クライアントの社長さんと一緒に、日比谷の帝国劇場地下2階にあるブラジル料理屋へ行った。
ここで知り合いの女性が(Cさん)がボサノヴァのソロライブをやっていたからだ。
休憩の合間に、彼女と話したちょっとした会話が印象に残っている。

Cさん 「私、最近ボサノヴァよりもサンバをよく聴く(&弾く&唄う)んです」
Cさん 「サンバって、あんなに明るそうですけど、実はすごく泣かせる歌詞が多いんですよ。もともと移民と奴隷から始まった音楽ですから・・・」
Cさん 「サンバの歌詞って、≪今はこんなにつらいけど、でも明日はきっといいことがあるから、さあ唄いましょ≫みたいな歌詞のものが多いんですよね・・・」

猫  「これが日本人だったら、≪今はこんなにつらい、ああいつまでこんな苦痛が続くのだろうか≫とか、≪ああやってこうやってがむしゃらに頑張って乗り切ろうぜ≫みたいに、つらい現状から抜け出せるかどうかを深刻に考えてしまうところですよね。ところがブラジル人は違うようですね。≪抜け出せるかどうかわからないけど、とにかく唄って楽しくやりましょ!≫と」

Cさん 「そう、それに、ブラジルは敬虔なカトリックの国ですから。カトリックでは自殺は禁じていますからね。あまり自殺する人はいませんね・・・」 



ひとつ、ブラジルの古いサンバの歌詞を引用してみよう。

~~~~~~~~~

きょうという日を思い切り行こう
人生はたった1回なんだから
あしたのことは誰にわかる
良くなるんだか悪くなるんだか
浮かび流されてゆこうじゃないか
あんまり熱くなるのは禁物
ブラス君が会計をやっているんだから
みんな最後は良かったということになる
なぜなら神様はブラジル人
人生は大カルナヴァル(=カーニバル)なんだから

(ベッチ・カルヴァーリョの70年代後半の曲 "FIRME E FORTE"より)



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Comments

 
借金=悪いこと=早く返さなきゃって思うからだと思います。
それが辛く、苦しくなるから・・・
今でも、時々、自分の生命保険で返してしまったほうが楽なのにって思うことあります。
 
みみさま 
そういうときは、頭を小中学生並みに柔らかくするんですよ。


(1)借金は悪いこと?悪いことだったら罰はあるの?その罰は死刑になるくらい重いの? → 答えはノーですね。仮に悪いことだとしても、借金返済不能で死刑になるという法律はないですよね?

(2)日本は何国家? → 法治国家。法治国家ってことは、罪に対する罰も、法律で定められていて、それ以上でもそれ以下でもありませんね。

(3)自殺は悪いこと? → 少なくとも「借金を返せないこと」と「自殺すること」を比較したら、明らかに自殺のほうが他人に迷惑かけますよね。そのくらいわかりますよね?


最低限、このくらいのことがわかれば、借金苦で自殺する必要がないことはわかるはず。


それと、「どうしても感情的にそういう気持ちになっちゃうんです」という人がいますが、それも改めましょう。少なくとも、金利を取って貸している相手は、感情よりも契約内容を重視してます。契約行為とはすなわち法律行為です。さっき書いたように日本は法治国家です。だとすれば、あなたも感情を捨てて、契約にだけ従えばいいのです。契約不履行せざるを得ない場合も、契約不履行した場合のペナルティが契約書に書かれているはずですから、それに従えばいいだけのことです。間違ってもそこには死刑とはかかれていません。何にも難しいことはありません。事はいたってシンプルなのです。
 
私の場合・・・ 
猫次郎さんのおっしゃることはよくわかります。
私の場合、夫の借金を私の母と妹に借りているところなんです。
母は71歳になりました。母の生きている間に返せるのか・・それを思うと辛いのです。妹にもですが・・・
 
簡単ですよ 
そういう問題も、解決方法はありますよ。

一例をあげれば、業者への借金返済は犠牲にして、お母様への返済を優先する。やり方はいろいろあります。もちろん合法的に。

犠牲はつきものです。「あれも守りたい、これも守りたい」は不可能です。でも、「あれだけは守りたい、そのかわりこっちは犠牲にしよう」ならできます。方針は明確にすることです。

一人で悩んでいては、こういう案は思い浮かびません。定期的に専門家に相談してますか?しなきゃダメですよ。
 
ありがとうございます 
そうなんですね。。
どうしたらいいんだろうって一人で悩むばかりで・・定期的にしかも専門家に相談するなんて考えてもみませんでした・・・
今、過払いで相談している司法書士の先生に相談してみようと思います。

あれもこれも守りたいとは思っていません。ただ、母には早く返したいと思っています。

猫次郎さん、地震は大丈夫でしたか?東京も少し揺れたみたいですが・・くれぐれもお体に気をつけて。
 

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プロフィール

吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員

Author:吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員
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【NEKO-KEN】
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。東京都中野区。
経営革新等認定支援機関(認定支援機関)。
末期症状の会社の倒産回避(生き残りのための応急処置)から、原因究明、デューデリジェンス、再生スキーム策定、金融機関向け経営改善計画策定支援、資金繰り改善、PL改善(黒字化)、実行支援、最後の出口へのお手伝いに至るまで、事業再生コンサルタントとしては一通りの経験と実績があります。
ミッションは「ヒト・モノ・カネの再生」。


【吉田猫次郎】
(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名よしかわひろふみ。1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。
著書12冊。講演300回以上。テレビ出演15回くらい。
20代のサラリーマン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利、多重、ヤミ金、怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はせず)。その体験記を、2001年に猫次郎と名乗ってホームページに公開したところ、思いがけずヒットしてしまい、2003年に書籍化。以後、事業再生コンサルタントに転身し現在に至る。
最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)から現在までにトライアスロンに8回出場、全て完走。フルマラソンも2回出場、2回完走。
嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

【相談員】
須田幸雄: CTP認定事業再生士。資金繰り改善、財務体質改善、労務、管理等に強い。

廣田守伸: CTP認定事業再生士。関西地区担当。事業再生コンサルタント歴16年以上の大ベテラン。

金久保 健: 中小企業診断士歴20数年。マーケティング、事業性評価、PL改善に強いが、事業再生コンサルタントとしても10年近い実績がある。

 
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★ このブログは長い間、吉田猫次郎ひとりで書いておりましたが、2017年8月より、3名の相談員と共同作業で投稿していきます。お楽しみに。

 
 
 
 
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