そこで、消えた記事の中から、独断と偏見による、 特に印象深い記事 をキャッシュから拾い出し、ここにコピペします。
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≪日付:2007年9月11日 タイトル:『幻の夏休み』≫
ずっと慌しい日々が続いていて、特にここ1-2ヶ月は個人的に大きな波乱に満ちていたが、先日、9月7日の台風の日に トドメをさされた 感じだ。
これを書いている今も激しく落ち込んでいる。
以下、日記風に。
9月3〜6日
北海道滞在。詳細省略。
じつは、翌9月7日から、久々にまとまった夏休みを取って、マレーシアへカジキを釣りに行く計画を立てていた。これは友人から急に誘いが来たのだが、マレーシアなら旅費も安いし、比較的短期日程が組めるし、丁度良い夏休みだと思い、熟考の上決めた。本当は多忙のためそれどころではないのだが、どこかで休みを取らないと参ってしまう気がして(というか既に相当参っていたので)、無理してでも休むことに決めた。9月7日昼出発〜9月12日帰国の予定で。
9月6日
18時25分
予定通り、9月6日18時35分 千歳空港発→羽田行きのスカイマーク便で帰ろうとして、搭乗手続きを済まし、ゲートでくつろいでいたところ、出発10分前になって、
「羽田行きの便は、 台風のため欠航 になりました。 くりかえします。羽田行きの便は〜」
との場内アナウンスが!
やばい。明日のマレーシア行きの飛行機は13時30分成田発だ。その前に都内の自宅に戻ってパスポートとマレーシア行きの荷物を取らなければならない。
逆算すると、どんなに遅くても明日の朝9時までには帰宅しなければならない。明日の朝便に乗っても間に合わない。
私は焦る気持ちを抑えつつ、咄嗟に、19時10分発名古屋行きの飛行機に乗り換えることにした。
仙台行きは台風のコースから見て危険だし、新潟行きの便はないし、その点、名古屋なら、今すぐ乗れば、21時に中部国際空港に着いて、22時10分の東京行き新幹線(終電)に乗ればギリギリ今日中に帰れると判断したからだ。
19時10分
千歳空港発。キャンセル待ちでギリギリ1枚取れた。
21時00分
中部国際空港着。雨。風やや強い。
ここで名古屋駅行きの特急に乗ろうとしたら、またもやショッキングなアナウンスが!
「東京行きの新幹線は、台風のため、運休になりました。 くりかえします。東京行きの新幹線は〜」
まずい!非常にまずい!
このまま新幹線再開まで待っても、再開するという保証はない。翌朝の一番電車も同様だ。ニュースでは、翌朝の未明に東京に最接近するらしいからなおさらだ。
そこで私は、またもや咄嗟の判断で、レンタカーを借りて名古屋から東京へ自走して帰ることに決めた。
22時10分
レンタカー手続き完了。中部国際空港から東京に向けて、スズキ・スイフトで出発。
23時00分
名古屋市内で高速を降りて、携帯の充電池とおにぎりと水とガムを買い、トイレに行く。この時点でまだ夕食と食べていない。睡眠も取っていない。さて、ここから中央道経由で行くか、それとも東名経由で行くか・・・?
このとき、車内で聴いていたNHKラジオで、「東名高速 沼津−大井松田 台風のため通行止め」との情報が流れた。さらに、中央道と国道1号線も同じあたりが通行止めだという。
最悪の展開だ。
考えた末、「どちらも通行止めなら、潰しのききやすい東名で行ける所まで行って、そこから裏道を抜けて、沼津御殿場あたりから唯一通行止めになっていない国道246号線に乗って帰るしかない!!」と考え、東名ルートへ向かった。
9月7日
午前1時00分
高速をぶっ飛ばして、静岡県清水市まで辿り着く。しかしここから大渋滞のはじまり。 逃げ場を失った東京方面行きの大型トラックが、全部ここに集結したのだ。バイパスのパーキングエリアもコンビニもどこも満車。渋滞で車が動かないうえに休むこともできない。トイレも我慢。車は全く動かない。
仕方ないので、カーナビの地図の細い道を頼りにしつつ、住宅街を抜けるようにしてどうにか前進した。
午前3時00分
沼津通過。ここから渋滞がいっそう深刻になる。R246周辺とにかく動かない。あまりに動かないので、どの車もアイドリングを停止している。アイドリング音のしない静かな大渋滞というのを私は初めて見た。 裏道まで渋滞。
しかし住宅街を抜けて、幾分遠回りしながらも、どうにか御殿場方面へ。
午前5時00分
御殿場通過。この先から大井松田までが最もひどい渋滞だった。ラジオによれば、大井松田付近では、酒匂川の橋が決壊しているという。裏道を抜けようとしても木が倒れていて通行止めになっているし、幹線道路はひどい渋滞だし、完全に逃げ場を失った。
午前8時40分
大井松田に到着。東名高速に乗る。ここからは比較的すいていた。もうタイムリミットはとうに過ぎているが、わずかな可能性に賭ける。
不眠不休でトイレも我慢しているが、極限状態のため気にならない。
午前10時20分
やっと帰宅。ここまで12時間もかかってしまった。
午前10時30分
大急ぎで着替えて、荷物を取って、家を出る。
午前10時40分
近所の営業所でレンタカーを返す
午前10時50分
電車に乗る。(東京から成田までは電車のほうが断然早いのだ)
しかし、台風の影響でダイヤは乱れまくり、定刻どおり電車が動かない。おかげで、当てにしていた成田エキスプレスに乗り遅れてしまった。次の一番早い電車に乗っても13時40分成田着で、絶対間に合わない。飛行機の出発時間は13時30分なのだ。
万事休す・・・
午前12時00分
京成上野駅ホームで、半ベソかいているような暗い声で、旅行会社に電話をかける。
私 「いま上野です・・・。やっぱり間に合いませんでした・・・」
旅 「そうですか。では残念ですが、キャンセルの手続きを・・・」
・・・・・・・・
帰宅後、悔しさのあまり泣いた。
なにしろ、まとまった休みなんて滅多に取れないのだ。これから秋にかけてますます忙しくなる。良いことも悪いこともいろいろ起こることが予想される。だからどうしても、このチャンスに羽を伸ばしておきたかったのに・・・
泣き濡れているうちに、疲れと寝不足が一気に襲ってきて、そのあと20時間ほど寝続けた。
こうして、私の夏休みは終わった。
・・・・・・・・・・・
あれから3日が経ち、少し気を取り直したところで、この話を周囲に話したところ、皆に同情された。いや、同情してくれているかのように暖かい言葉をかけてくれたが、その顔は皆爆笑寸前といった様子だった。 っていうか、爆笑された。
(オマエラ、他人の不幸がそんなに楽しいのかよー!


)猫
------ 以上コピペおわり -----
後日談。
私を置いて予定通りカジキ釣りに行った数名の仲間たちは、ほとんど釣れなかったそうです。
負け惜しみじゃなけど、至れり尽くせりですんなり行く旅よりも、こういうふうにアクシデントがあったほうが、旅は楽しいものです。三木清の『人生論ノート』 にも、そう書かれています。
旅に出る前から旅は始まっているといいますが、そうだとしたら、この「幻の夏休み」は、人生最大級に思い出に残る旅となりました。
今年は夏休みが取れるかどうかまだわかりませんが、もし取れたら、またまたブログネタになるようなインパクトのある休みにしたいものです。
猫
チキンぶりに笑いが止まりません。
ほんと、あの時は面白かったですよ。
埼玉のI氏も笑いをこられるのが
大変だった・・と申しておりました。
よりによって、それを思い出すかのように消えてなくなるとは...
又、思いが込み上げて
落ち込んでませんかぁ〜?
そうなんです。実は、いまだに、大井松田や御殿場や新千歳空港を通るたびに、あのときの記憶がフラッシュバックして泣きそうになるんですよ。
夢にも時々出てきます。「ま、間に合わなーい!」って。
起きたら汗びっしょりで。
男は「名前をつけて保存」。女は「上書き保存」。
男はダメですね。過去のことも保存されっぱなしで、いつまでも上書き消去できないのです。
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