吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員のブログ

中小企業再生や敗者復活に関する投稿が主ですが、ホームページとブログを区別し、ここでは幾分ユルめの内容になっています。

 

心の闇、排除か共存か、


Category: 猫次郎のたわごと(未分類)   Tags: ---
今朝8時半から、都内某所で、雪の中、17歳の高校生男子とコーヒーを飲んだ。
知り合いの息子さん。自死遺族。4年以上前から時々会っていて、たまに2人で魚釣りに行ったりもしている。


17 「僕、今年に入ってからずっと学校を休んでるんです」
猫 「ふむふむ。どうしたのかね?」
17 「なんか、いろんなこと考え過ぎて身動きとれなくなっちゃって。べつに学校が嫌いなわけでじゃないんです。卒業して大学行きたいし。いずれまた学校にも通うようになると思うんですけど、でも、今は、どうしても行く気になれないんです・・・」
猫 「なんだ。ちゃんと自己分析できてるじゃないか。あまり心配なさそうだな?」
17 「でも、友達や先生が大丈夫か大丈夫かって騒いじゃって。まるで病人扱いです。まあ本当に(心の)病気なのかもしれないけど。僕。悪いものいっぱい持ってるし。学校サボってるし」
猫 「べつに病気じゃないと思うけどな。おれも学生のときにそういう気持ちになったことはあるよ。なにより、おれはきみとこうやって話していて、同じ17歳のほかの子たちと比べてもかなりまともなほうだと感じているよ。感性も敏感だし、自己分析できてるし。いろいろなことが気になってつまずいてしまうのも、感性がビンビンなことの表れじゃないかな。自信持っていいと思うよ。」
17 「うーん・・・なんか最近、全てに自信が持てないんです。家庭環境は複雑だし、勉強だってそんなにできるほうではないし、友達も少ないし、特技もないし・・・。将来の夢もない。自分みたいな何のとりえもない人間が、将来なにかを成し遂げられるとも思えないし・・・」
猫 「あのね、自分をあまり特別視しないほうがいい。きみは無意識のうちに自分を特別視していると思う。自分は他の人と比べて特別に複雑な家庭環境だ、自分は他の人よりも勉強ができない、自分は他の人よりも友達が少ない、自分は他の人よりも特技がないと。 でも、おれみたいな第三者が客観的にきみのことを見ると、なにも特別だと感じないよ。外見も普通。性格も普通。家庭環境だってきみのような問題を抱えた家は結構沢山ある。友達なんてみんな少ないよ。多くみえる人は広く浅いことが多いから人知れず孤独感に悩んでいるもんだよ。特技だって、文字通り特技なんだから、持っている人のほうが少ないに決まっている。つまりきみは特別でも何でもない。特別に優れてはいないけど、特別に劣っているわけでも、特別に不幸なわけでもない。どこにでもあるような、みんなと同じような悩みを抱えているに過ぎないんだと思う。きみが不幸だというなら、たぶんおれはもっと不幸な経験をしている。それは知ってるよね?」
17 「・・・・・(頷く)」
猫 「悩むのはいいんだよ。気の済むまで悩めばいい。答えを急がないほうがいい。急がば回れ。悩んでこのまま学校を休み続けて留年したっていいと思うぞ。そのほうが人間らしくて、人生に厚みが増すってもんだ」
17 「留年はしたくないなあ・・・(微笑)」
猫 「留年はたとえだよ。たとえ。きみの成績なら留年はせんだろ」
17 「猫次郎さんは自分の欠点とか気にならないんですか?自分が特別に不幸だと感じたことはないんですか?」
猫 「そりゃあるよ。ありまくり。でもね、最近は欠点を抱えたままでもべつにいいんじゃないかなと思うようになった。欠点を排除することにあまりこだわらないほうがいいよ。排除より共存を選んだほうがいい場合もある」
17 「排除より共存・・・」
猫 「そう。排除じゃなくて共存。たとえは飛躍するけどさ、人間のカラダには、菌が沢山あるだろ?菌の中には良い菌も悪い菌もある。でもどちらも人間には必要なものだ。もし悪い菌がどうしても気になって、なんでもかんでも除菌除菌で完全隔離体制で暮らしていたら、たぶんその人は病気になりやすくなると思う。だから排除することが必ずしもいいこととは限らないんだ」
17 「なんとなくわかる気がします」
猫 「お母さんの会社経営なんかでも同じことがいえるんだよ。お母さんの会社には借金がある。でも借金は悪いことだから排除しようという考えは間違っている。どの会社の決算書にも長期借入金・短期借入金という項目があって、ここに数字のない会社なんてまずほとんどない。つまりみんな借金しているんだ。借金だけ特別に悪玉扱いしなくても、借金とうまく共存できれば何の害もないんだよ。共存できなくなってはじめて問題になるんだよ」
17 「死んだお父さんにも聞かせてやりたかったな・・・」
猫 「ごめんね。こういう話題に振ってしまって。でも正直言って、この話題に触れてきみの反応がどう変わるか見てみたかった。大丈夫だね。きみはやっぱり他のどの子よりもしっかりしているよ。」
17 「うん。そっちのほう(父の死)は僕的には気持ちの整理がついているんです。今日猫次郎さんに聞いてほしかったのは、要するに、父の死とは関係なく、ぼくの生まれ持った心の闇というか、いや、猫次郎さんと話していたらそんなに深刻な捉え方をしなくて良いような気がしてきたから言い方を変えますけど、要するに、最近のぼくの心の悩みを聞いてほしかったんですね」
猫 「だいぶわかってきたじゃないか」
17 「猫次郎さんはぼくに、汚く生きろと言ってるんじゃないですよね。そうじゃなくて、もともとぼく自身が内包している汚い部分があるのを潔く認めて、それを受け入れて、それと共存しながら前を向いて生きろと言いたいんですよね?この解釈で合ってますか?」
猫 「だいたい合ってる。きみは読解力があるな。国語が得意だろ?」
17 「ええ、まあ」
猫 「ところでさ、話は思いっきり変わるんだけど、きみの好みのタイプは、男か女か?」
17 「冗談言わないでくださいよ。ぼくはノーマルですよ。ちゃんと好きな女の子だっているんだからさ」
猫 「ほーう。こりゃますます興味深いな。ではじっくり聞かせてもらおうではないか」

(以後、アホな話題に突入するので省略)


昼過ぎ、彼からメールがあった。

「先ほどはありがとうございました。なんか少し気が楽になりました。今週一杯休んで、来週から学校に行こうと思います。」  と。


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Comments

 
猫様、17歳の高校生にお伝え下さい。 

あなたの気持ちに何だか共感いたします。でも17歳まだまだ沢山の人と出会いチャレンジできる事が沢山あります。

私もあなたの倍生きておりますが、同じ事を考える時があります。

最近まで、30代後半になりもうダメだ~なんて考える事が度々ありましたが、今の住んでいる地域で70代以上のおじいちゃんやおばあちゃんがバリバリ元気で働いている姿を見ると、自分はまだ半分位しか生きていない。

まだまだ取り返す事ができると信じたい気持ちになりました。

まっ!時より挫けそうなになりますが、今近くの仲間が助けてくれ頑張っています。

お互い頑張りましょうって...

偉そうな意見ですが、何だか応援したい気持ちになり投稿しました。

それでは...

makoto

 
私も・・・ 
この高校生よりmakotoさんより年上ですが、ずっともう7年くらい心の闇にどっぷりつかっていました。。。なかなか前向きになれずに・・・
排除じゃなくて共存・・・
猫次郎さんの言葉心にしみました。
 
 
makotoさま、みみさま、また拍手コメントを入れてくれた皆様、コメントありがとうございます。この話には面白い続きがあるのですが、機会があればまた今度。
 
その後・・・ 
週が明けて月曜日になりましたが、
この17歳君、今日から学校へ通うようになりました。ひとまずよかった。
 

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プロフィール

吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員

Author:吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員
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【NEKO-KEN】
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。東京都中野区。
経営革新等認定支援機関(認定支援機関)。
末期症状の会社の倒産回避(生き残りのための応急処置)から、原因究明、デューデリジェンス、再生スキーム策定、金融機関向け経営改善計画策定支援、資金繰り改善、PL改善(黒字化)、実行支援、最後の出口へのお手伝いに至るまで、事業再生コンサルタントとしては一通りの経験と実績があります。
ミッションは「ヒト・モノ・カネの再生」。


【吉田猫次郎】
(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名よしかわひろふみ。1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。
著書12冊。講演300回以上。テレビ出演15回くらい。
20代のサラリーマン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利、多重、ヤミ金、怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はせず)。その体験記を、2001年に猫次郎と名乗ってホームページに公開したところ、思いがけずヒットしてしまい、2003年に書籍化。以後、事業再生コンサルタントに転身し現在に至る。
最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)から現在までにトライアスロンに8回出場、全て完走。フルマラソンも2回出場、2回完走。
嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

【相談員】
須田幸雄: CTP認定事業再生士。資金繰り改善、財務体質改善、労務、管理等に強い。

廣田守伸: CTP認定事業再生士。関西地区担当。事業再生コンサルタント歴16年以上の大ベテラン。

金久保 健: 中小企業診断士歴20数年。マーケティング、事業性評価、PL改善に強いが、事業再生コンサルタントとしても10年近い実績がある。

 
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★ 取材、講演、執筆依頼は、直接メールまたは電話またはFAX下さい。 ooneko@nekojiro.net TEL(03)5342-9488 FAX (03)3229-8329

★ このブログは長い間、吉田猫次郎ひとりで書いておりましたが、2017年8月より、3名の相談員と共同作業で投稿していきます。お楽しみに。

 
 
 
 
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