吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員のブログ

中小企業再生や敗者復活に関する投稿が主ですが、ホームページとブログを区別し、ここでは幾分ユルめの内容になっています。

 

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タクシー運転手、侮るなかれ


Category: 猫次郎のたわごと(未分類)   Tags: ---
かんぽの郷白山尾口から小松空港へ向かうのに、商工会さんが手配してくれたタクシーを使った。地元の個人タクシーだ。この運転手さん(業歴35年)との会話が、思いがけなく面白かった。わたしは普段、タクシーの運転手さんと進んで会話することは滅多にないのだが、今回は珍しく話がはずんでしまった。イノシシの死体の話から、成田空港まで8万円で行ってくれとせがむ酔っ払った女性客の話まで。以下、そのやりとり抜粋。(注:方言がうまく再現できないので標準語でそれっぽく書きます。)


運「紅葉がきれいだろ」
猫「きれいですね」
運「スーパー林道は行ったか?」
猫「行ってないです」
運「行ってみろ。白山スーパー林道の紅葉を見たら、もう他の紅葉なんて見てられんぞ」
猫「(そっけなく)また機会があれば」
運「昨日は何時にかんぽの郷に着いたんだ?」
猫「6時半です」
運「夜じゃねえか!?夜来て朝帰るのか!?もったいねえな」
猫「仕事ですから。でも早寝早起きできて温泉も入れてスッキリしましたよ」
運「仕事以外ではこっちは来ねえのか?」
猫「来ないですね。近くの能登とか富山とか金沢には仕事で時々行くんですけどね」
運「そうか・・・」

峠のカーブを曲がる。

運「ここのカーブでな、こないだ、イノシシが倒れてピクピクしてたんだよ」
猫「クルマにひかれて死にかけてたんですか?」
運「そうだ。俺はそのまま通りすぎたんだが、気になって引き返してみたんだよ。そしたらイノシシはもういなかった」
猫「誰かに持ち去られて鍋料理になっちゃったんですかね?」
運「みたいだな」
猫「このへんはイノシシは多いんですか?」
運「増えた」
猫「山にエサが減ってきたから麓に下りてきちゃったのかな?」
運「そのとおりだ。おめえ詳しいな」
猫「東京生まれの東京育ちなんですけどね」
運「なんでそんなに詳しいんだ?」
猫「釣り好きなんですよ。それに出張で東京にいないことがすごく多いから。東京で生まれ育った反動ですかね、なにかと外に出るほうが好きなんですよ。で、イノシシの話ですけど、もしかして熊や鹿も多い?」
運「多い。畑を食い荒らされたという話も多い」
猫「山のエサ不足が深刻なんですね、たぶん」

・・・と、山の自然から手取川のサケ、能登半島の魚介類に至るまで、自然の話をしばらく延々とする。すると唐突に、

運「おめえ、子供はいるか?」
猫「(唐突だし細かく答えるのも面倒くさいので)・・・います」
運「女の子か?」
猫「男の子です」
運「そうか、残念だな」
猫「残念じゃないですよ」
運「いやそうじゃねえ。これ見てみろ」

と、おもむろに弁当箱を差し出される。中には浜辺に散らばっている小さな貝殻がごっそり入っていた。ほとんどがピンク色をした1センチ程度の貝殻だった。

猫「貝殻、ですか」
運「サクラガイだ」
猫「珍しいですね」
運「これ、おめえにくれてやる。但し5枚だけだぞ。5枚だけ好きなのを取れ」
猫「いいんですか?」
運「娘はいないのかって訊いたのはこういうことだ。息子じゃしょうがねえな。母ちゃん(=奥さん)にでもあげて喜ばせてあげろ」
猫「お姉ちゃんにあげちゃダメですかね?」
運「バカヤロウ!(笑)、まったくどいつもこいつも、こういうのをやるとすぐに飲み屋の姉ちゃんやら何やらにあげようとする。バカモン。母ちゃんにあげろよ」
猫「(いちいち説明するのも面倒くさいので)わかりました。そうします。ありがとうございます」

で、もらったのがこれ。サクラガイ。お守りなんかに使うと効くそうな。
sakuragai


運「これはな、能登半島のXX海岸で採ったんだ。他の場所では滅多に採れねえ。XX海岸でだけ、毎年11月から春先の間に採れるんだ。不思議だろ?」
猫「不思議ですね」
運「XX海岸はな、ほかにも600種類ぐらい貝が採れるんだ」
猫「運転手さんは貝に詳しいんですね」
運「いやそうじゃねえ。俺は個人タクシーやって35年になる。35年も個人タクシー続けるのは並大抵のことじゃねえ。プロ意識が強くねえと、そんなに長続きしねえ。この貝もプロとしてのサービスの一環だ。JTBのガイドだって、能登半島のXX海岸でサクラガイが採れるなんて知らねえ。お客さん喜ぶだろ?」
猫「(ちょっと感心して)喜びますね」

ここから個人タクシーのプロ意識の話に移る。

運「大抵のタクシー運転手はな、少し稼ぐとパチンコ行ったり、自己管理がなってねえ。それに生活がみんな不規則だから、何年ももたねえ。俺は夜の運転はしねえんだ。早朝から夕方までしか仕事しねえ。早寝早起きだ。パチンコもしねえ。だから35年も続けられた」
猫「それに観光ガイドもできる。たいしたもんですね。」
運「最近の運転手は道もロクに知らねえ。お客さんに道を訊かれたら地図やナビで探すようじゃダメだ。あんなのはプロじゃねえ」
猫「同感ですね。私は学生時代に東京でバイク便やってたから都内の道には詳しいんですけど、たまにタクシーに乗ると、道を全然知らない運転手さんがいてビックリすることがありますね」
運「東京の道っていえばな、この前面白えことがあった」
猫「何ですか?」
運「ここ(小松空港付近)から、成田空港まで乗せてってくれっていうお客さんがいたんだよ。女性でな、酔っ払ってた。8万円で行ってくれっていうから、ちょっと計算して断った」
猫「小松空港から成田空港までだと、概算で600kmか700kmってとこですね。新潟経由で関越に乗って終点の大泉ICで降りてから外環道で成田へ・・・高速代は片道1万5千円弱かな?所要時間は飛ばして7時間ってとこかな。足確かに8万円じゃ割りに合わないですね」
運「おめえ本当に詳しいな。タクシー運転手になっても一流になれるぞ」
猫「いやいやそんな」
運「夜よりもな、朝のほうが変わったお客さんが多いんだ。成田まで行ってくれってのもいたし、東京までいくらかかってもいいっていうお客さんもいた。みんな女性だ」
猫「朝酔っ払って歩いてる女性なんて、みんな特殊な事情を抱えた人ばっかりかもしれませんね」
運「だろうな。そういや女性っていえば、最近はパチンコにはまる女性が多いな。それも尋常なはまり方じゃねえ」
猫「男の凝り性的なハマり方と違って、女性が何かにハマる時って、ちょっと依存症的になることが多いですよね」
運「やっぱりおめえもそう思うか?」
猫「思います。経験的に」

・・・と、果てしなく面白い会話が続き、あっという間に小松空港までの45分間が過ぎてしまった。タクシーの運転手さんともっと話がしたいと思ったのはこれが初めてかもしれない。




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Comments

 
パンストのお返しにサクラ貝欲しいなぁhttp://blog108.fc2.com/image/icon/e/446.gif" alt="" width="14" height="15">http://blog108.fc2.com/image/icon/e/446.gif" alt="" width="14" height="15">http://blog108.fc2.com/image/icon/e/446.gif" alt="" width="14" height="15">
 
 
e-452わわわわわごめんなさい。サクラ貝は中学生の女の子にあげてしまいました。この埋め合わせは別の機会にまた。e-452
 

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プロフィール

吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員

Author:吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員
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【NEKO-KEN】
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。東京都中野区。
経営革新等認定支援機関(認定支援機関)。
末期症状の会社の倒産回避(生き残りのための応急処置)から、原因究明、デューデリジェンス、再生スキーム策定、金融機関向け経営改善計画策定支援、資金繰り改善、PL改善(黒字化)、実行支援、最後の出口へのお手伝いに至るまで、事業再生コンサルタントとしては一通りの経験と実績があります。
ミッションは「ヒト・モノ・カネの再生」。


【吉田猫次郎】
(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名よしかわひろふみ。1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。
著書12冊。講演300回以上。テレビ出演15回くらい。
20代のサラリーマン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利、多重、ヤミ金、怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はせず)。その体験記を、2001年に猫次郎と名乗ってホームページに公開したところ、思いがけずヒットしてしまい、2003年に書籍化。以後、事業再生コンサルタントに転身し現在に至る。
最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)から現在までにトライアスロンに8回出場、全て完走。フルマラソンも2回出場、2回完走。
嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

【相談員】
須田幸雄: CTP認定事業再生士。資金繰り改善、財務体質改善、労務、管理等に強い。

廣田守伸: CTP認定事業再生士。関西地区担当。事業再生コンサルタント歴16年以上の大ベテラン。

金久保 健: 中小企業診断士歴20数年。マーケティング、事業性評価、PL改善に強いが、事業再生コンサルタントとしても10年近い実績がある。

 
★ 「相談」をご希望の方は、ホームページのほうに申込方法等を記載していますのでご覧下さい。有料と無料があります。 → 吉田猫次郎ホームページ

★ 取材、講演、執筆依頼は、直接メールまたは電話またはFAX下さい。 ooneko@nekojiro.net TEL(03)5342-9488 FAX (03)3229-8329

★ このブログは長い間、吉田猫次郎ひとりで書いておりましたが、2017年8月より、3名の相談員と共同作業で投稿していきます。お楽しみに。

 
 
 
 
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