吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員のブログ

中小企業再生や敗者復活に関する投稿が主ですが、ホームページとブログを区別し、ここでは幾分ユルめの内容になっています。

 

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仙台の「自殺予防対策シンポジウム」、無事終了


Category: 借金苦による自殺問題   Tags: ---
3月3日、午後2時~5時、於エルパーク仙台。
仙台グリーフケア研究会主催。
後援は県、市、ほか多数の自殺防止団体、自死遺族ケア団体、テレビ局、新聞社など。

開会のご挨拶はグリーフケア研究会代表の滑川明男先生。滑川先生は仙台市立病院の循環器科の医師でありながら、ボランティアで自殺防止や遺族ケア活動に並々ならぬエネルギーを注いでいる人物である。

講演第1部は「子どもの自傷・自殺未遂にどう対応すべきか」と題して、長崎県の大村共立病院における取り組みを、同病院の舩越俊一先生が講義。プロジェクターと映像を使って大変わかりやすい講演だった。
大村共立病院では20歳未満の思春期患者が常時20名以上入院し、毎週100名以上が外来受診に来ているという。(すごい数だ!)そしてその対応として同病院は、医師が患者を1対1で受け止めるにとどまらず、1人の患者に対してできるだけ多くの人間が関わる体制を作って成果を上げているという。他の医療機関よりも「人と人とのつながり」を重視しているわけだ。舩越先生の講演後は、仙台市立病院神経精神科部長の粟田主一先生を司会、スクールカウンセラーの高橋聡子先生をコメンテーターにしてディスカッションへ移行。一般参加者からの質疑応答も多く受けた。

講演第2部は、私、吉田猫次郎の出番。
「借金苦による自殺を防ぐ方法」というテーマで、1部と違ってプロジェクターもレジュメも何も使用せず、冗談も交えながらひたすら喋った。何を喋ったかというと、要約すればこんなことだ。(配布パンフレットから引用。私が書いたものです)

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 借りたカネは、返すのが当たり前です。当然です。しかし、資本主義社会において経済行為を営んでいれば、当然のことながら「勝ち」も「負け」もあるわけで、時にはいくら真面目に仕事していても約束どおり返せなくなる場面があると思います。にもかかわらず、我が国では、経済行為において「負け」た時の対処法が全くといっていいほど知られていません。「借金を返済できなくなったらどうなるのか?」「ヤクザに追い込まれるのか?」「身ぐるみ剥がされてしまうのか?」「二度と社会復帰できなくなるのか?」いずれも応えは「ノー」なのですが、誰もが漠然と、このような恐怖心を抱いています。それくらい、無知なのです。

 私は過去に(中略)およそ借金で考えられる最悪の事態は全て体験したことがあります。(中略)

 借金苦で自殺まで思い詰める人の多くが、実は「大変マジメ」です。真面目であるがゆえに、収入が低下しても無理に無理を重ねて借金を返済しようとし、多重債務になってしまうのです。真面目であるがゆえに、周囲に余計な心配をかけまいとして、一人で悩みを抱え込んでしまうのです。一人で抱え込んでしまうと、どうしても情報が入ってきませんから、解決のための道筋も見えず、また冒頭で述べたように日本では「負け」たときの対処法を学ぶ機会がほとんどありませんから、返済不能に陥ったらどうなるのかを正しくイメージすることができず、まるでオバケや宇宙人を恐れるかのごとく、やみくもに恐れてしまい、精神的にもすこぶる不安定になっていしまいます。その結果、ネガティブなイメージだけが先行してしまい、追い込まれるようにして自殺まで思い詰めてしまうのです。

 驚くべきことに、私のところに相談に来る中小企業経営者や多重債務者に聞いてみると、返済が遅れる「前」のほうが自殺まで思い詰めやすかったと口を揃えて言います。一方、返済が実際に遅れたり倒産してしまったりした「後」は、何かが吹っ切れて、自殺しようという気持ちが失せていく傾向があります。これはほとんど知られていない事実です。ここに、借金苦自殺を防ぐヒントがあると思います。

 そう。借金苦自殺を防ぐために最も重要なのは、「啓発・教育」なのです。敵の正体がオバケや宇宙人じゃないことがわかれば、あるいは「勝ち」があるのだから「負け」があったっていいじゃないかという寛容さが定着すれば、自ら命を絶つ人は激減するはずです。
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 このような話をざっとして、その後はライフリンクの西田副代表を司会、弁護士の斉藤睦男先生をコメンテーターとしてディスカッションへ。借金自殺を防ぐ具体的な方法について、体験者の立場から、あるいは法律のプロフェッショナルの立場から、議論を重ねていった。自己破産がまるで懲罰制度のように誤解されているけど実は救済制度であること、弁護士の敷居が高いと思われているけど最近は法テラスや県弁護士会の無料相談など敷居が低くなってきていること、どんなにややこしい多重債務でも「100%解決できる」(←これは私が断言した。斉藤先生もこれに同意。)が、本人の意識改革と専門家のアドバイスが無ければそこまで到達できないから、自分は無知なのだと謙虚になって、先入観を捨ててまずは情報収集してみてほしい、情報が増えれば借金ごときで自殺する必要なんかないことがわかってくるということ、ひとくちに専門家と言っても各々得手不得手やキャパの問題などもあるので、専門家どうしの「つながり」が必要であること、多重債務者にとって必要なのは「タテの情報交換(先生から生徒へのアドバイス)だけでは足りない、「ヨコの情報交換(同じ境遇の体験者どうしの情報交換、仲間を増やすこと)」も是非欲しいところである、など・・・。

 こうやって第1部と第2部とを比較してみると、医療(こころの病気)でも、経済(お金の病気)でも、構造的によく似ていることがわかる。原因も治療法もビックリするほど共通点が多いのだ。講演終了後の打ち上げでは、医師の先生や遺族の会の方や私のような経済畑の人間までが一緒になり、酒を飲みながらそんな話題で大いに盛り上がった。

 今回のシンポジウムの参加人数は、ざっと見渡して100名位だったと思う。女性が8割位を占めていた。運営スタッフや講師陣はほとんどボランティア。皆さんご苦労様でした。

 私にとって、仙台での自殺防止の講演は、2005年の「いのちの電話」分科会に次いでこれで2回目。またお呼びがかかればいつでも出動させて頂きたいと思っている。(さっそくだが5月下旬に地元遺族の会の定例会にゲスト参加させて頂くことが決まった。)今年も東北へ行く機会が増えそうだ。

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Comments

 
海外預金について

初めまして^^


いつも楽しく?読んでいます。


預金差押えの及ぶ範囲ですが、当然国内の金融機関は含まれますが、海外の銀行にある預金については、当局の手は及ぶのでしょうか?


また、海外の口座を決済口座としたクレジットカードはいざと言う場合も、継続使用できるのではないかと考えます。よろしくご教示のほどお願いします。
 
 
すばらしかったです

先日は仙台で、お世話になりました。


仙台グリーフケアのSatomiです。


もっと沢山の人に聞いてもらえればよかったのですが。


ぼちぼちと地道にやっていきます。


今後ともよろしくお願いいたします。http://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fine.gif>
 
 
Unknown

・フージーさま


 ありがとうございます。でも、「猫次郎のような活動」というのが、はたして男子一生の仕事に値するのか、私自身にも実のところよくわかりません。私はそんなに自信満々で活動しているわけではないのです。他にも世の為人の為に役立つ仕事はいっぱいあると思いますので、広く見渡してみてください。陰ながら応援してます。




・福臨鉄さま


 いわき寄り道、堪能させてもらいました。また近いうちに!




・亀の手さま


 長くなるので詳説は控えて回答だけにさせて頂きますが、海外の預金はまず差し押さえられません。また、ここでいう差押とはすなわち「民事執行」における差押を指しているのだと思いますが、だとしたら「当局」は一切ノータッチです。だとすれば当然、海外口座で決済しているクレジットカードは無影響ですね。 このへんの理屈は、法律でも説明できるのですが、債権者側に立って一度でも差押手続きをしてみればますます理解しやすいと思います。いざ本気で差押しようとなると、国内の預金口座を差押えるだけでも一仕事で、その「全て」を調べて差し押さえようとなるとこれはもう不可能に近いのです。




・仙台@satomiさま


 どうも。お世話になりました。satomiさんのことは強烈に印象に残っています。お聞かせ頂いたスウェーデンの話は、いずれ頃合を見てブログで紹介させて頂こうかと思っています。またご縁がありましたらよろしくです。





 
 
有難うございます

人生何があるかわかりませんよね。


最悪の事態、例えばリストラ住宅ローン破産、デフォルト預金封鎖、ハイパーインフレなどを考えています。海外に口座を開き幾ばくかの現金を預けておけば緊急時には安心であることがわかりました。


 
 
恐縮です

影が薄いので覚えていらっしゃらなかったら・・と心配したのですが・・・。(笑)そうですね。スウェーデンの話、是非何かの機会に紹介してください。猫さんとはまたきっと一緒に飲むんだろうなぁと思ってます♪(おい、仕事じゃないのか!って・・・)http://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/buta.gif>
 

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プロフィール

吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員

Author:吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員
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【NEKO-KEN】
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。東京都中野区。
経営革新等認定支援機関(認定支援機関)。
末期症状の会社の倒産回避(生き残りのための応急処置)から、原因究明、デューデリジェンス、再生スキーム策定、金融機関向け経営改善計画策定支援、資金繰り改善、PL改善(黒字化)、実行支援、最後の出口へのお手伝いに至るまで、事業再生コンサルタントとしては一通りの経験と実績があります。
ミッションは「ヒト・モノ・カネの再生」。


【吉田猫次郎】
(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名よしかわひろふみ。1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。
著書12冊。講演300回以上。テレビ出演15回くらい。
20代のサラリーマン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利、多重、ヤミ金、怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はせず)。その体験記を、2001年に猫次郎と名乗ってホームページに公開したところ、思いがけずヒットしてしまい、2003年に書籍化。以後、事業再生コンサルタントに転身し現在に至る。
最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)から現在までにトライアスロンに8回出場、全て完走。フルマラソンも2回出場、2回完走。
嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

【相談員】
須田幸雄: CTP認定事業再生士。資金繰り改善、財務体質改善、労務、管理等に強い。

廣田守伸: CTP認定事業再生士。関西地区担当。事業再生コンサルタント歴16年以上の大ベテラン。

金久保 健: 中小企業診断士歴20数年。マーケティング、事業性評価、PL改善に強いが、事業再生コンサルタントとしても10年近い実績がある。

 
★ 「相談」をご希望の方は、ホームページのほうに申込方法等を記載していますのでご覧下さい。有料と無料があります。 → 吉田猫次郎ホームページ

★ 取材、講演、執筆依頼は、直接メールまたは電話またはFAX下さい。 ooneko@nekojiro.net TEL(03)5342-9488 FAX (03)3229-8329

★ このブログは長い間、吉田猫次郎ひとりで書いておりましたが、2017年8月より、3名の相談員と共同作業で投稿していきます。お楽しみに。

 
 
 
 
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