吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員のブログ

中小企業再生や敗者復活に関する投稿が主ですが、ホームページとブログを区別し、ここでは幾分ユルめの内容になっています。

 

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戦争における「人殺し」の心理学


Category: オススメの本   Tags: ---
戦争における「人殺し」の心理学

筑摩書房

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 「本来、人間には、同類を殺すことには強烈な抵抗感がある。それを、兵士として、人間を殺す場としての戦場に送りだすとはどういうことなのか。どのように、殺人に慣れされていくことができるのか。そのためにはいかなる心身の訓練が必要になるのか。心理学者にして歴史学者、そして軍人でもあった著者が、戦場というリアルな現場の視線から人間の暗部をえぐり、兵士の立場から答える。米国ウエスト・ポイント陸軍士官学校や同空軍軍士官学校の教科書として使用されている戦慄の研究書。」(BOOKデータベースより引用)

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* 少し前、夜中に寝付けないときに、気分転換に映画館のレイトショーで『硫黄島からの手紙』を観た。これがかなり印象に残り、つづけて札幌出張時に札幌の映画館で『父親たちの星条旗』も観た。 この2つを観てからというもの、戦争で人を殺すときの兵士たちの心理が無性に知りたくなり、ネットで情報収集して、この本に辿り着いた。
アマゾンで購入。文庫本なのに1575円と高かった。非常に分厚くて、さすがに出張の移動中に読破というわけにはいかなかった。アマゾンのカスタマーレビューでは非常に評価が高い。実際、私も読んでみて、大変勉強になった。漠然と抱いていた疑問が解けた感じだ。
 本書によると、第二次大戦において、米兵の発砲率は10~15%しかなかったそうである。たとえ最前線にいても、発砲するのに強い抵抗感を示したという。これが事実だとすれば、驚くべきことである。人間はやはり、本能的に、同種を殺すことはできないということがわかる。
 しかし、朝鮮戦争になると、発砲率が55%に上がり、ベトナム戦争にいたっては90%に上がったそうである。その理由は、本書を読めばわかる。アマゾンのカスタマーレビューだけでも是非読んで欲しい。
 ミサイルや空爆のようにボタン一つで大量殺人するのは、さほど抵抗感がなくできる。(現に、陸軍の最前線にいた兵士よりも、空軍や海軍にいた兵士のほうが、精神的に障害を受ける率がはるかに低かったそうである。) だが、銃やナイフで敵と向き合って殺すのは、正常な神経ではとてもできない。それができる人間は、わずか2-3%しかいないらしい。残りの97-98%の人は、後で強烈なトラウマに襲われ、精神的にやられてしまう。
 今後、戦争が起こるとしたら、ますますハイテク化されて、ボタンひとつでより大量の殺人が可能になるだろう。もしそうだとすると、本書の解釈に従って考えれば、より抵抗感なく大量殺人ができてしまうことになるから、死者数も人類史上最大のものになるだろう。(そういえば第二次大戦も人類史上最大の死者数だった。)
 ある意味、恐ろしい時代だ。
 人の痛みも苦労も味わったことのない人が国の政治の中枢を担うことがいかに恐ろしいことか、考えてみてほしい。
 少し話が飛躍するが、私は今までに再三、講演や著書などで、「我が国では、借金とセックスの話題はタブー視されがちで、家庭でも学校でも職場でも、なかなか正しい知識を身につける機会がない」ということを述べてきた。
 もしかしたら、この「借金とセックス」のほかに、「殺し」というのも含めたほうがいいかもしれないと思う。ここでいう殺しとは、人殺しに限らず、家畜を殺すとか動植物を殺すといった行為も含まれる。
 考えてみて欲しい。テレビドラマでも小説でもマンガでも、主なテーマの多くは、「殺し」か「恋愛・セックス」か「カネ」である。みんなこの3つに、潜在的に並々ならぬ関心があるのだ。それを否定する必要はない。否定して蓋をすると、影ができる。子供の教育においても、むしろオープンに議論する機会があったほうが良いと思う。
 地方出身の中高年の方には経験者が多いかもしれないが、昔は、動物や魚を殺す現場を見る機会も多かった。家畜を殺して食べたり、釣った魚を殺して食べたり。それはある意味、神聖な場だった。こういう場面を見せるのも、教育上、必要なことだと思う。こういう現場を見る機会がないと、想像力が欠如して、思いやりのある大人には育たないと思う。

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プロフィール

吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員

Author:吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員
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【NEKO-KEN】
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。東京都中野区。
経営革新等認定支援機関(認定支援機関)。
末期症状の会社の倒産回避(生き残りのための応急処置)から、原因究明、デューデリジェンス、再生スキーム策定、金融機関向け経営改善計画策定支援、資金繰り改善、PL改善(黒字化)、実行支援、最後の出口へのお手伝いに至るまで、事業再生コンサルタントとしては一通りの経験と実績があります。
ミッションは「ヒト・モノ・カネの再生」。


【吉田猫次郎】
(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名よしかわひろふみ。1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。
著書12冊。講演300回以上。テレビ出演15回くらい。
20代のサラリーマン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利、多重、ヤミ金、怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はせず)。その体験記を、2001年に猫次郎と名乗ってホームページに公開したところ、思いがけずヒットしてしまい、2003年に書籍化。以後、事業再生コンサルタントに転身し現在に至る。
最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)から現在までにトライアスロンに8回出場、全て完走。フルマラソンも2回出場、2回完走。
嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

【相談員】
須田幸雄: CTP認定事業再生士。資金繰り改善、財務体質改善、労務、管理等に強い。

廣田守伸: CTP認定事業再生士。関西地区担当。事業再生コンサルタント歴16年以上の大ベテラン。

金久保 健: 中小企業診断士歴20数年。マーケティング、事業性評価、PL改善に強いが、事業再生コンサルタントとしても10年近い実績がある。

 
★ 「相談」をご希望の方は、ホームページのほうに申込方法等を記載していますのでご覧下さい。有料と無料があります。 → 吉田猫次郎ホームページ

★ 取材、講演、執筆依頼は、直接メールまたは電話またはFAX下さい。 ooneko@nekojiro.net TEL(03)5342-9488 FAX (03)3229-8329

★ このブログは長い間、吉田猫次郎ひとりで書いておりましたが、2017年8月より、3名の相談員と共同作業で投稿していきます。お楽しみに。

 
 
 
 
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