借金問題 倒産防止 事業再生 連帯保証人 借金自殺問題 ブラックリスト 多重債務 ・・・・・について普段は書いてますが、ここはブログなので、もっと気楽に書きます。(猫)
 
某月某日。ちょっと嬉しい知らせを受けた。
2年ほど前から相談を受けていた、若い女性から。

彼女は普通のOLさんなのだが、両親の経営する会社の数千万円の連帯保証人になっていた。両親の会社は破産し、その後、債権者から彼女のところに請求が来るようになっていた。

彼女は当初、連帯保証債務を大幅に減らせる「給与所得者再生」という手続きを検討していたが、私はあえて、「どちらかというと、自己破産のほうがいいんじゃないかな?」と、自己破産を勧めた。 なぜなら、これは彼女自身の借金ではないし、少しでも早く普通の生活に戻ってほしいし(当時彼女は独身だったので、重荷のない真っ白な状態で将来に備えてもらいたかった)、自己破産で受けるデメリットも給与所得者再生と実質的にそう変わらず、まして彼女の場合、業種柄、自己破産のせいでクビになるということはまず考えられなかったので、中途半端に債務が残る給与所得者再生よりも、思い切って自己破産したほうが、はるかに得策であると判断したからだ。

その後、彼女は地元の弁護士に依頼して自己破産の申立をし、数ヵ月後に無事、免責が確定した。

それから1年近くが経ち、先日、彼女から、「結婚しました」との知らせを受けた。
相手は自己破産する前から長く付き合っていた人で、親の倒産のことも彼女の自己破産のことも、すべて承知の上で、結婚を申し込んでくれたという。

両親の倒産。自身の自己破産。そんな苦境を乗り越えての結婚。
心から祝福したい。

***

ところで、よく「自己破産すると戸籍が汚れる」と思い込んでいる人がいるが、とんでもない誤解である。自己破産は懲罰制度ではない。救済制度である。「自己破産によって救われるのだ」と、認識を改めたほうがいい。

資本主義社会で暮らしている限り、競争がある。競争がある限り、「勝ち」と「負け」が存在する。これは野球やサッカーと同じだ。誰でも「負け」を味わう可能性がある。負けながら次第に上達していくものである。 そんなとき、つまり、敗者が再び勝負にチャレンジするための、格好のリセット手段として、自己破産を捉えるべきであると思う。

もちろん借りたカネは本来返すべきだ。そんなことは子供でも知っている。しかし大人の世界はもっと複雑である。事業に失敗していくら真剣に返そうと努力しても返せない場合や、自分が借りたわけでない多額の連帯保証債務を容赦なく請求されたときのような場合は、この救済策を、もっと積極的に使って良いと思う。

私は人から借金の相談を受けた時、どちらかというと、滅多なことでは自己破産を勧めないほうである。しかし、この女性のように、クソ真面目に返済するよりも一旦リセットしてもらったほうが広い意味で社会還元が期待できると思われる場合や、社会的・経済的に極端に弱りきっているような場合は、自己破産を積極的にお勧めし、弁護士を紹介する場合も少なくない。

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://nekoken1.blog108.fc2.com/tb.php/279-e6733e0b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック