吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員のブログ

中小企業再生や敗者復活に関する投稿が主ですが、ホームページとブログを区別し、ここでは幾分ユルめの内容になっています。

 

(近況) 認定支援機関としての仕事


Category: 猫次郎のたわごと(未分類)   Tags: ---
長期間ブログ更新を怠っていたので、私の近況を、何回かに分けて書いてみたいと思います。
まず今回は、認定支援機関としての仕事について。

ninteisienkikan

近年、認定支援機関の支援が必要な場面が増えてきました。
ものづくり補助金、経営改善計画策定支援、リスケ借換保証制度、経営力向上計画、など。
私も、ほとんど宣伝らしきことはしていないのに、そういった依頼を受けることが増えてきました。
それも、過去に倒産寸前だった会社がすっかり蘇り、本業で営業利益を出せる体質になり、雇用も殖やし、設備投資意欲もかつてないほど旺盛になってきたような、嬉しい依頼ばかりです。

私のところに相談に来られる方のおよそ8割以上は、銀行の債務者区分でいうところの「要管理先」「破綻懸念先」「実質破綻先」です。倒産寸前の零細企業です。

私の仕事は、名刺の肩書きにあるとおり、「事業再生コンサルタント」が主です。
ひとくちに事業再生といっても、いろいろなステージがあります。
今まさに倒産寸前で、応急処置(止血や解熱など)が必要な場面。対症療法(?)ですね。
そこから脱出して、窮境原因を探り、それを除去する場面。原因療法(?)ですね。
また、BSの再生(債務超過解消など)、PLの再生(本業の黒字化)、資金繰り改善(資金調達の再構築など)、あるいはその全て、など、その会社によって、課題が大きく異なります。

全てがV字回復できるわけではありません。
そんなかっこいいものではありません。
V字回復など、10社に1社もないのが現実です。
だけど、U字回復なら、もう少し増えます。
さらには、もっと長いU字回復(数年間「ソンビ企業」「ただの延命だ」などと揶揄されながらも、時間をかけて欠点を克服し、チャンスを窺い、数年後にやっと花開いたようなケースなど)であれば、全体の半分かそれ以上になります。
周りから「自己破産しかない」と言われていたような会社でも、です。

認定支援機関としての仕事は、私の中では、そんな回復基調にある会社が対象となります。
なぜなら、補助金は昨今、付加価値(=営業利益+人件費+設備投資による減価償却費)が増加傾向にある会社でないと通りにくいのが現実ですし、経営力向上計画もおおむね同様の基準で計画を立てなければならないからです。金融機関対策においても、認定支援機関の出番があるのはおもに経営改善計画の策定ですが、ここでも「フリーキャッシュフロー」「債務償還年数」「返済計画」が最も問われる部分ですので、ここが描けない、つまり黒字化が見込めない段階では、なかなか通らないからです。

私の仕事は、創業以来ずっと、「倒産回避」の仕事が大部分を占めてきました。
しかしこのように、近年は、倒産回避を実現し、黒字化を実現し、やっと金融機関や国から再評価してもらえるくらいになった、そんな会社のいわば「出口」のお手伝いをすることが増えてきて、本当に嬉しい限りです。

ちなみに、今年3月に「ものづくり補助金」の採択結果発表がありましたが、私が申請に関与したのは6件で、そのうち5件が採択されました。どの会社も例外なく、難局に非常に厳しい局面を乗り切り、黒字化を達成し、付加価値(=営業利益+人件費+減価償却費)が増加傾向にある会社ばかりでした。

リスケによる延命から卒業し、普通の銀行借入(15年、一本化、保証協会つき)に借り換える「条件変更改善型借換保証」も、この1年間で6社ほど成功しました。私の役割はおもに、事前のヒアリング、この制度が使えそうかどうかの判断、提案、そして経営改善計画の策定支援です。

その他、経営改善支援センターを通じてキチッとした経営改善計画の策定支援をする制度がありますが、これについても、一般的には「初めてのリスケ申請」の時に使うことが多いと思いますが、私の場合、リスケを乗り越えて、出口金融(EXIT Finance)にこぎつけるために使うことが最近多くなってきました。
例えば、7年間リスケを延長している会社が(ゾンビ企業)、ようやく増収増益を成し遂げ(これはその会社の自助努力によるところが多い)、借入先金融機関にようやっとマトモな返済計画(返済不能だったのが、有利子負債CF倍率15倍以内、10~15年以内に返済可能)を提示することができるようになり、その勢いで、金融機関に「事業性評価」の足しになりそうな資料もお見せして、バンクミーティングを開き、複数の金融機関から協調支援(資本性ローン、リスケ中の債務の借換一本化、短期運転資金、長期設備資などの組み合わせ)を提案し、それが上手くいったような事例も最近ありました。この会社は今や、「経営再建中の会社」ではなく、「普通の良い会社」に化けています。

基本方針は従来と何ら変わりありませんが(倒産寸前の零細企業のための事業再生コンサルタントです!)、新しい引き出しとして、「再生中の会社」から「普通の良い会社」にステップアップするための最後の「出口」のお手伝いを、認定支援機関として全面的にお手伝いするという仕事も加わり、ますます充実してきたような気がします。(当社比)

asoutarou



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プロフィール

吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員

Author:吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員
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【NEKO-KEN】
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。東京都中野区。
経営革新等認定支援機関(認定支援機関)。
末期症状の会社の倒産回避(生き残りのための応急処置)から、原因究明、デューデリジェンス、再生スキーム策定、金融機関向け経営改善計画策定支援、資金繰り改善、PL改善(黒字化)、実行支援、最後の出口へのお手伝いに至るまで、事業再生コンサルタントとしては一通りの経験と実績があります。
ミッションは「ヒト・モノ・カネの再生」。


【吉田猫次郎】
(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名よしかわひろふみ。1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。
著書12冊。講演300回以上。テレビ出演15回くらい。
20代のサラリーマン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利、多重、ヤミ金、怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はせず)。その体験記を、2001年に猫次郎と名乗ってホームページに公開したところ、思いがけずヒットしてしまい、2003年に書籍化。以後、事業再生コンサルタントに転身し現在に至る。
最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)から現在までにトライアスロンに8回出場、全て完走。フルマラソンも2回出場、2回完走。
嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

【相談員】
須田幸雄: CTP認定事業再生士。資金繰り改善、財務体質改善、労務、管理等に強い。

廣田守伸: CTP認定事業再生士。関西地区担当。事業再生コンサルタント歴16年以上の大ベテラン。

金久保 健: 中小企業診断士歴20数年。マーケティング、事業性評価、PL改善に強いが、事業再生コンサルタントとしても10年近い実績がある。

 
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★ 取材、講演、執筆依頼は、直接メールまたは電話またはFAX下さい。 ooneko@nekojiro.net TEL(03)5342-9488 FAX (03)3229-8329

★ このブログは長い間、吉田猫次郎ひとりで書いておりましたが、2017年8月より、3名の相談員と共同作業で投稿していきます。お楽しみに。

 
 
 
 
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