吉田猫次郎ブログ

事業再生、倒産回避、資金繰り改善、連帯保証人問題、借金自殺防止 ・・・などが専門ですが、ここはブログなので、もっと気楽にいろいろ書きます。

 

『捨てられる銀行』 という本


Category: オススメの本   Tags: ---
今、業界で大変話題になっている本です。
既にご存知の方も多いかもしれませんね。

suterareruginkou

https://www.amazon.co.jp/dp/4062883694

この本、何十冊もまとめ買いしている銀行もあるようです。
金融機関職員はもとより、我々コンサルタントにとっても必読の書です。

これを読めば、私が今年の初め頃からメルマガ等で書いてきた 「銀行の審査基準が変わってきている」 という意味がわかると思います。

とりわけ、「事業性評価」 という言葉には大注目です。

1999年の金融検査マニュアル改訂以降、15年ほど、このマニュアルに従って、貸出先への評価基準が、やれ自己資本比率がどうのとか、有利子負債CF倍率がどうのとか、いわば財務諸表重視、定量評価重視の状態が長く続いてきました。 まあこれはこれで、担保や保証人からの脱却が進み、良い側面もあったと思います。 しかしいかんせん、審査の方法がマニュアル的過ぎて、古き良き時代のような、「商流」を理解し、現場を絶えずウォッチするようなことがおろそかになっていた感があります。

そこで、今回の「事業性評価」です。
まだ過度な期待はできませんが、全国の金融機関が、「定量評価」だけでなく「定性評価」も重視するようになってきていることは、概ね間違いないと思います。なにぶん銀行さんですので、できることには限りがあるでしょうが、その姿勢だけでも大いなる変化です。特にここ数ヶ月(私がブログ更新をサボっていたまさにこの数ヶ月)、全国あちこちの金融機関で、「事業性評価」に関する研修が開催されたという話を何度も耳にしました。

実は、これを書いている今日(9/27)も九州某所へ出張し、認定支援機関として、バンクミーティングに参加し、モニタリング報告書を提出してきたのですが、ここでもやはり、「アクションプランに関する定性的説明」 というページが非常に重視されました。つまり、財務諸表の数字は銀行さんもよく理解している。それよりも、財務諸表にあわられないこと (どこから買い、どこへ売り、その過程でどんな価値を生み出しているのか?などなど) を詳細に質問されました。これは嬉しい傾向だと思います。

このように、銀行さんの審査基準も大きく変わってきています。

となると、事業再生の各種テクニックも、それに合わせて変わっていくことでしょう。
経営改善計画書の描き方ひとつとっても、従来の数字ばかり羅列したものではなく、その会社の強み・弱み・機会・脅威を明記したり、内部環境や外部環境をより深く掘り下げたり、知的資産とも呼ぶべきその会社の財務諸表にあらわれない財産について説明したり、そういうことが活きてきそうです。また、「経営革新計画」や「経営力向上計画」なども評価の対象になっていきそうです。



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プロフィール

吉田猫次郎

Author:吉田猫次郎
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。認定事業再生士(CTP)。経営革新等認定支援機関(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名はホームページや書籍に記載。
著書多数。講演・メディア出演多数。
1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。

20代の商社マン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利の連帯保証人、ヤミ金の怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はしなかった)。

趣味は釣り、アウトドア全般、ほか。

最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)でトライアスロンのオリンピックディスタンスに初挑戦&完走。2014年(45歳)でフルマラソン初挑戦&完走。2015年(46歳)にはトライアスロンのアイアンマン70.3に初挑戦&完走。2016年も完走。徐々にメタボ解消。だがすぐにリバウンド。

嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

 
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