吉田猫次郎ブログ

事業再生、倒産回避、資金繰り改善、連帯保証人問題、借金自殺防止 ・・・などが専門ですが、ここはブログなので、もっと気楽にいろいろ書きます。

 

「タクシー」と「金利」


Category: 猫次郎のたわごと(未分類)   Tags: ---
この30年ほどの間に、利息の上限を定める法律が、びっくりするほど下がりました。

・ 昭和58年までは、出資法の上限金利が 「年109.5パーセント」 でした。
・ 昭和61年までは、 ,,   「年73パーセント」 でした。
・ 平成3年までは、 ,,   「年54.75パーセント」 でした。
・ 平成12年までは ,,   「年40.004パーセント」 でした。
・ そして平成12年の半ば頃から 「年29.2パーセント」 に引き下げられ、
・ 平成22年の貸金業法の大きな改正により、ダブルスタンダードが撤廃され、「20パーセント」 まで引き下げられて、現在に至っています。


我々債務者側の人間としては、素直に嬉しいですね。

反面、債権者側(貸し手側)としては、あまり嬉しくないことと思います。

これについての複雑な議論はここでは置いておきますが、正直なところ、債務者側である私も、
「ここまで上限金利が下がっていいの?」 と、余計な心配をしてしまうことが時々あります。

かつて、高金利の商工ローン最大手「SFCG」という会社がありました。
この会社は1990年代後半に急成長を遂げ、業界1位まで業績を伸ばしましたが、
平成19年頃から業績が急降下し、その数年後に破産し、現在は消滅しました。
私個人も、平成8年から19年までの11年間、SFCGからの借入や連帯保証に随分苦しみました。

そのSFCGの社長が、著書の中で、こんなことを書いていました。

「高金利はタクシーのようなものです。 誰もタクシー料金を高いという人はいないでしょう?」 

(↑ 注: 原文引用ではなく、私の記憶で書いています)


確かに一理あると思います。
敵ながら、妙に納得してしまいました。

複雑な議論はここでは省略します。
ただ、妙に納得してしまった自分がいるのです。

「タクシーのように、たまに短距離を乗るだけなら(という条件つきで)、上限金利がもう少し高くてもべつに構わないんじゃないか?」 「リスクの高い商売なんだから」  と。

この思いは、平成17年頃にこの本を読んだときから、現在に至るまで、実のところ、あまり変わっていません。
つまり、高金利の貸金業者を「憎むべき敵」とか「悪人」のようには(あまり)思っていないのです。

戦ったこともありましたが、それは生きるとか死ぬとか、善とか悪とか、そんな次元ではなく、
自分が生き残るために、必要に迫られてやったに過ぎません。

月日が経ち、SFCGは消滅し、私は生き残りましたが、いろいろ、万感の思いです。


スポンサーサイト


Comments

Leave a Comment



07 2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

06

08


 
プロフィール

吉田猫次郎

Author:吉田猫次郎
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。認定事業再生士(CTP)。経営革新等認定支援機関(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名はホームページや書籍に記載。
著書多数。講演・メディア出演多数。
1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。

20代の商社マン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利の連帯保証人、ヤミ金の怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はしなかった)。

趣味は釣り、アウトドア全般、ほか。

最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)でトライアスロンのオリンピックディスタンスに初挑戦&完走。2014年(45歳)でフルマラソン初挑戦&完走。2015年(46歳)にはトライアスロンのアイアンマン70.3に初挑戦&完走。2016年も完走。徐々にメタボ解消。だがすぐにリバウンド。

嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

 
★ 「相談」をご希望の方は、当ブログではなく、ホームページのほうに申込方法等を記載していますのでご覧下さい。有料と無料があります。 → 吉田猫次郎ホームページ

★ 取材、講演、執筆依頼は、直接メールまたは電話またはFAX下さい。 ooneko@nekojiro.net TEL(03)5342-9488 FAX (03)3229-8329

 
 
 
猫研バナー
リンクフリーです。
猫研
 
相互リンク集
かんたん相互リンク
 
ツイッター
 
ブログ内検索
 
 
 
吉田猫次郎 著
震災後に倒産しない法
 
吉田猫次郎 著
「連帯保証人」ハンコ押したらすごかった。でもあきらめるのはまだ早い!
 
吉田猫次郎 著
借金なんかで死ぬな!
 
吉田猫次郎 著
働けません。
 


Archive   RSS   Login