吉田猫次郎ブログ

事業再生、倒産回避、資金繰り改善、連帯保証人問題、借金自殺防止 ・・・などが専門ですが、ここはブログなので、もっと気楽にいろいろ書きます。

 

会社は簡単に潰れる。だけど、会社は簡単に潰れない。


Category: 企業再生・事業再生関連   Tags: ---
先々週の勉強会で、こんなレジュメを配りました。


「会社は簡単に潰れる」

― 社長がひきこもりになった。
― 社長が弱気になって、「もうダメだ」と言い出した。
― 社長が、従業員との関係や重要取引先との関係をぐちゃぐちゃにした。
― 社長が、もう自分では判断できなくなり(思考停止)、代理人に丸投げした。


「会社は簡単には潰れない」

― 手形の不渡りは、少なくとも法律上は、倒産ではない。
― 債権者が差押をしてきても、それ自体は倒産ではない。
― 借金返済が遅れても(契約不履行、延滞、期限の利益喪失)、それ自体は倒産ではない。
― 代位弁済も、債権譲渡も、競売も、倒産ではない。
― 従業員に逃げられても、売上がゼロになっても、倒産ではない。
― 極端な話、これらのことがいっぺんに全部起きても、社長さんが事業継続を断念しなければ、倒産ではない。



以下、解説です。


数ある会社倒産のほとんどは、「債権者型」ではなく、「自滅型」の倒産です。
社長さんがもうダメだと諦め、自分から、代理人を立てて、自己破産などの手続きに入ったのです。

「破産」の統計を見ても、その様子が窺えます。

少し調べればわかると思いますが、「自己破産」、つまり自分のほうから代理人を立てて破産手続きを申し立てた件数は、年間で万単位にのぼります。

いっぽう、「第三者破産」(債権者側が債務者に対し破産を申し立てる)は、年間で「何百」という単位です。
ものすごく少ないのです。

「自滅型」のほうが多いことが、なんとなく見えてきますね。


実際に相談の現場にいても、それを感じ取ることができます。

人によっては、たとえ約束手形の不渡りを出し、自宅が競売にかかり、売掛金が差し押さえられ、仕入れができなくなり、従業員も辞めていき、ヒト・モノ・カネ事業継続の生命線を絶たれても、最後の最後まで悪あがきして、現在も会社を継続している方がいらっしゃいます。
(ウチの勉強会の常連さんはそんな人だらけです。良いか悪いかは別にして・・・)


言い変えれば、倒産するかしないかは、社長さんが「選択できる」ことがほとんどです。
「倒産しかない」という状況は、思いのほか少ないものです。

例えば、

「俺には借金が1億円もある。もうダメだ。会社を畳むしかない」

と思い込んでいても、経験豊富な第三者から見れば、

「なーに。たった1億円の借金じゃないですか。それに、資産/負債のバランスで見れば、債務超過も大したことはない。債権者別にみても、とりたてて怖いところはない。本業の収益性も、少し手を加えてこことここを改善すれば、黒字化できそうだ。全然平気ですよ。潰すなんてもったいない」 

ということが多いのです。


思考停止になってはいけません。
一歩でいいから踏み出しましょう。


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プロフィール

吉田猫次郎

Author:吉田猫次郎
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。認定事業再生士(CTP)。経営革新等認定支援機関(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名はホームページや書籍に記載。
著書多数。講演・メディア出演多数。
1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。

20代の商社マン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利の連帯保証人、ヤミ金の怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はしなかった)。

趣味は釣り、アウトドア全般、ほか。

最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)でトライアスロンのオリンピックディスタンスに初挑戦&完走。2014年(45歳)でフルマラソン初挑戦&完走。2015年(46歳)にはトライアスロンのアイアンマン70.3に初挑戦&完走。2016年も完走。徐々にメタボ解消。だがすぐにリバウンド。

嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

 
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★ 取材、講演、執筆依頼は、直接メールまたは電話またはFAX下さい。 ooneko@nekojiro.net TEL(03)5342-9488 FAX (03)3229-8329

 
 
 
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