吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員のブログ

中小企業再生や敗者復活に関する投稿が主ですが、ホームページとブログを区別し、ここでは幾分ユルめの内容になっています。

 

自転車操業、万歳!


Category: 企業再生・事業再生関連   Tags: ---
私は自転車操業肯定派です。

自転車は体にいい。
ほどよい刺激が続いてボケ防止になる。
外の景色がよく見え、変化も察知しやすい。
たとえ蓄えがなくても、前進する力が身につくので、いろいろ応用がきく。
などなど、
人間の健康管理と同じような理由で、会社もある程度、自転車操業に慣れるべきだと思うのです。

逆にもし、自転車操業と全く無縁の、寝ていてもチャリンチャリンとお金が入ってくるような暮らしだと、
刺激がないのでボケやすくなるかもしれないし、
変化を察知する能力や、逆境でもたくましく前進していく力などが、退化してしまうかもしれません。

皆さん、自信をもって自転車操業に励みましょう。


・・・ ところで、昨日(6/30)は月末でした。
そこで、自分のFacebookに、月末らしいことを書いてみました。
これが思いのほか反響が良かったので、原文をコピーします。

 ↓

-----------------------------------------


今日は月末です。サラリーマンの方々にはあまりピンとこないかもしれませんが、私が常日頃お付き合いしている中小企業・零細企業の社長さんの多くは、給料日と月末は「とってもキツい一日」です。

 まず、「入金」が期日通りに入ってくるかどうか、わかりません。客先の都合で、締め/支払い日を勝手に延長されてしまうこともしばしばあります。払いたいけど払えないと頭を下げられることもあります。受け取った手形を現金化しようとしたら、不渡り寸前状態でジャンプ(延期)や依頼返却を求められることもあります。これが中小企業、いや、零細企業の実態です。まるで野生生物の世界のようですね。荒波に揉まれながら、エサは最後まで自分で獲らなければならない。
 
 そして「出金」です。それこそ、「毎日が支払いとの闘い」といっても過言ではありません。仕入れ代金の支払い。外注費の支払い。家賃の支払い。給料の支払い。税金や社会保険料。細々とした公共料金。借入金の返済。などなど。

 今日もそんな悲痛の声が沢山聞こえてきました。

 「ギリギリで月末の綱渡りが終わりました。従業員の給料も全員分キチンと支払いました。・・・が、全て支払った後の只今の預金残高は1万円もありません。俺(社長)の役員報酬は今月ももらえなかった。カミさんにどう説明しようかな・・・」

 とか、

 「当てにしていた売掛金1000万円が3時過ぎても入金されませんでした!このままでは今日の支払手形が落とせない!不渡りになってしまう!今すぐ集金にすっ飛んで行って、現金で回収して、夕方までに銀行の裏口から入金しに行かねば!」

 なんて人もいました。

 こんなのはまだいいほうです。

 家賃も給料も払えない人や、借入金の返済ができない人も、仕事柄、かなり見てきています。

 彼らは、計画性のない、金銭感覚のだらしない経営者かというと、必ずしもそうとは限りません。むしろ逆かもしれません。能力のある人が意外と多い。一流大を出て大企業に就職した経験のある人も多いし、簿記や社労士などの資格を持っている人も多い。英語ペラペラな人もかなり多い。専門性の高い人も多い。能力があるから独立した。でも現実は予想以上に厳しかった、というわけですね。

 借入金が何億円もある社長さんも、私のまわりには、相当います。
(借入金が数千万円だと少ないほうです)

 でも、「個人の消費のための借金」と、「事業を営んでいくための借入金」とをひとくくりにして、「ダメな人」などと断罪してはいけないと思います。(会計用語でも、「借入金」といい、「借金」とは言いませんよね?)

 果敢にチャレンジして、社長個人の財産などもかなり投げ打って、役員報酬もアルバイトより少なく、銀行借入の際は連帯保証や自宅担保提供などをして事実上「全責任を無限に負い」、体を張って、真剣にやりくりしている社長さんが、多くを占めています。

 名刺に「xx株式会社 代表取締役 xxxx」と書かれているからって、「社長だから何千万ももらっているんでしょう?」とイメージしている人が多いですが、現実はかなり異なります。

 何千万円ももらっている中小企業の社長ももちろん実在しますが、それは少数であり、数としては、おそらく慢性的に厳しい状態の社長さんのほうが多いように思います。(それに、去年まで何千万円ももらっていた社長さんが、一気に役員報酬ゼロ、自宅差押まで転落するのも珍しくないのが、この世界です) 生活保護受給者より実所得が少ない社長さんも少なくありません。

 でも、そんな社長さんのほうが、一緒に飲んでいて楽しい。
魅力的な人が多いんですよね。

 月末を乗り切った社長さんも、乗り切れなかった社長さんも、長い闘いはまだまだ続きますから、ONとOFFをうまく使い分けて、今夜ぐらいは安酒を一杯ひっかけて、リラックスして欲しいと思います。


スポンサーサイト


Comments

がんばります! 
少しホッとしました笑、(^_^;)
ガンバりましょ♪
愛する者のためにも…(*^^*)
 

Leave a Comment



08 2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

07

09


 
プロフィール

吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員

Author:吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員
----------------------

【NEKO-KEN】
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。東京都中野区。
経営革新等認定支援機関(認定支援機関)。
末期症状の会社の倒産回避(生き残りのための応急処置)から、原因究明、デューデリジェンス、再生スキーム策定、金融機関向け経営改善計画策定支援、資金繰り改善、PL改善(黒字化)、実行支援、最後の出口へのお手伝いに至るまで、事業再生コンサルタントとしては一通りの経験と実績があります。
ミッションは「ヒト・モノ・カネの再生」。


【吉田猫次郎】
(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名よしかわひろふみ。1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。
著書12冊。講演300回以上。テレビ出演15回くらい。
20代のサラリーマン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利、多重、ヤミ金、怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はせず)。その体験記を、2001年に猫次郎と名乗ってホームページに公開したところ、思いがけずヒットしてしまい、2003年に書籍化。以後、事業再生コンサルタントに転身し現在に至る。
最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)から現在までにトライアスロンに8回出場、全て完走。フルマラソンも2回出場、2回完走。
嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

【相談員】
須田幸雄: CTP認定事業再生士。資金繰り改善、財務体質改善、労務、管理等に強い。

廣田守伸: CTP認定事業再生士。関西地区担当。事業再生コンサルタント歴16年以上の大ベテラン。

金久保 健: 中小企業診断士歴20数年。マーケティング、事業性評価、PL改善に強いが、事業再生コンサルタントとしても10年近い実績がある。

 
★ 「相談」をご希望の方は、ホームページのほうに申込方法等を記載していますのでご覧下さい。有料と無料があります。 → 吉田猫次郎ホームページ

★ 取材、講演、執筆依頼は、直接メールまたは電話またはFAX下さい。 ooneko@nekojiro.net TEL(03)5342-9488 FAX (03)3229-8329

★ このブログは長い間、吉田猫次郎ひとりで書いておりましたが、2017年8月より、3名の相談員と共同作業で投稿していきます。お楽しみに。

 
 
 
 
吉田猫次郎メルマガ有料版
 
 
吉田猫次郎 著
震災後に倒産しない法
 
吉田猫次郎 著
「連帯保証人」ハンコ押したらすごかった。でもあきらめるのはまだ早い!
 
吉田猫次郎 著
借金なんかで死ぬな!
 
吉田猫次郎 著
働けません。
 
猫研バナー
リンクフリーです。
猫研
 
 
ブログ内検索
 


Archive   RSS   Login