
(1)「資本性ローン」(真水融資型の自己資本と看做される融資)、リスケ中で債務超過の会社に、無担保、代表者の個人保証もナシ(!)で、1億円超の真水融資実行! 1件 (去年も同様の内容で1件)
(2)協議会を入れない民間レベルのDDS 負債総額5億超(重度の債務超過)の会社 1件
(3)保証協会や公庫など公的機関の債務免除 裏ワザや代理人交渉や法的整理など一切なしの成功法で! 5件以上
(4)サービサー債務免除 担保・保証人つきのまま、残債6億円以上が、1/150以下の減額に成功 やはり成功法で 1件
(5)サービサー債務免除 無担保のポンカス債権を1/100 - 1/300以下に超減額 やはり成功法で これは難しくないので事例多数
以上のうち、1、2は私が関与しましたが、3、4、5は社長さんご本人による完全自力交渉でした。
私はただ見守っていただけでした。
5は珍しくない話ですが、4はやや難易度高し。幸か不幸か、この方は担保物件が無価値に等しかったので、変な裏ワザなど使わず、正直にご自身の資産や収入などをサービサーに伝えたうえで、真正面から自力交渉し、その結果、競売にも訴訟にもならずに解決に至りました。
3はかなり難易度が高いと思います。やはり隠し事一切なし。それどころか、驚くべきことに、交渉さえしませんでした。どちらかというと、保証協会や公庫さんのほうからヒントになるような話を頂いて、それに乗るような形で相談したという感じに近かったと思います(詳しくはここでは書けません)。非常にレアケースですが、そのレアケースが、今年は幾つも見られたことが興味深いです。
1と2は相当難易度が高く、アカデミックな取り組みでした。私としても大いに勉強させて頂きました。この1と2は、「償却前経常利益」が出せるかどうかが最重要で(他にも難しいハードル、例えば他行からの協調支援の取り付けや、経営改善計画書、実態BSのシビアな評価など・・・が沢山ありましたが、中でもダントツで重要だったのが償却前経常利益だったと感じます)、これがブレずに出せるを作ることができた、その会社の努力の賜物だと思います。
いずれも時間がかかりました。
早い人で半年、遅い人で5年くらい。
結論を急ごうとしたら、きっと自己破産していたでしょう。
債権者対策は気長に、ユルく。
最近は下手に隠し事をするよりも、全てをぶちまけてしまったほうが上手くいきます。
資金繰りもほどほどに。(「資金繰りしないで済む体質づくり」を大切に)
本業第一。ここがブレては絶対にいけない。
その結果が実ったのです。
メリークリスマス!
猫