
前に「債務超過」について書きましたが、債務超過の度合いが額の大きさでも、深刻さはわかりません。
中には、収入ゼロ、資産ゼロで負債100億円というひどい状態でも明るく過ごしている人もいますし(本当に何人もいます)、逆に、月収が20万円もあるのに、たった100万円の借金で死ぬほど思いつめている人もいます。
その違いは、その手の問題に対処するための「知識」や「経験値」があるかどうかに尽きます。
知識も経験値もない人は、小さな借金問題でも、かなり動揺します。
知識と経験値を持っている人は、どんなに大きな借金を背負っても、冷静に対処できます。
それは「強さ」ではないのです。
よく、「私には困難に立ち向かえるような強さも勇気もありません。だからもうダメです」 と嘆いている方がいます。嘆くのはべつに構いませんが、そこで思考停止、行動停止するのはもったいない。
こういった問題を解決するには、「強さ」など必要ないのです。
弱くてもいいのです。
勇気がなくても、いいのです。
弱さを補える、別の何かがあればいいのです。
例えば、情報、知識、知恵、柔軟さ、したたかさ、人望、支援者、バカさ(バカになりきれるのも大きな武器です)、などのうち、どれか1つか2つもあれば、じゅうぶん乗り越えられるでしょう。
さあ、来週もがんばりましょう。
猫