吉田猫次郎ブログ

事業再生、倒産回避、資金繰り改善、連帯保証人問題、借金自殺防止 ・・・などが専門ですが、ここはブログなので、もっと気楽にいろいろ書きます。

 

【武富士CM復活とか】 消費者金融・商工ローンの最近の動き・・・


Category: 個人の多重債務問題   Tags: ---
「消費者金融」
 = 消費者向けの貸金業者。クレジットカードのキャッシング等と違い、貸金を専業としている。代表的なのは、アコム、プロミス、アイフル、レイク、武富士など。取立ては総じてキツい。毎日の電話による催促、催告書、督促状、たまに訪問なども。

「商工ローン」
 = 最近めっきり使われなくなった呼び名だが、要は、事業者向けの貸金業者のこと。「金融機関」ではない。「ノンバンク」のくくりには入る。昔は商工ローンといえば出資法上限ギリギリの高金利だったが(29.2%とか40.004%とか)、現在は法改正のため、15%位のところがほとんど。取り立ては消費者金融と同様、総じてキツい。連帯保証人はあまり取られなくなったが、貸付時に約束手形をとったり、公正証書を作らされたりすることは今も少なくない。


さて本題です。

消費者金融や商工ローンは、出資法の上限金利が40.004%だった西暦2000年頃までは急成長していました。続々と株式上場していきました。しかし同年はじめ、大手商工ローンの「目玉売れ」「腎臓売れ」の取立てが社会問題化したことを機に、2000年6月に出資法の上限金利が29.2%に下げられ、やや収益率に陰りが見え始めました。しかしそれでも年29.2%です。儲かります。2005年頃までは、長者番付に大手消費者金融の社長が何人も名を連ねていました。世は不景気になって久しく、需要はいくらでもありました。またTVCMの規制も90年代半ば以降は無いに等しく、ゴールデンタイムでも堂々とCMを流していましたから、借りに来る人はいくらでもいました。

大きく陰りが見えてきたのは、2006年頃からです。

(要因1)
 一部のクレサラ系弁護士さんや司法書士さんらが全国でいくつも団体を作り、情報交換し、判例をいくつも築き上げていきました。この動きは1999年頃から始まり、2006年のシティズ最高裁判決の頃にピークを迎えました。この一連のムーブメントによって、グレーゾーン金利は法的に争えばほぼ勝てるようになりました。

(要因2)
 2006年にあった、アイフルの全店レベルでの業務停止処分。

(要因3)
 上記1,2に加え、多重債務者があまりにも増えすぎてしまったため、国も債務者救済に動くようになった。(行政の相談窓口増加、立法サイドの貸金業法改正の動きなど)


こうして、隆盛を極めていた消費者金融&商工ローンは、急激に落ち込んでいくようになりました。


2007年には準大手の消費者金融が何社か民事再生法や会社更生法を申請。

2008年には商工ローン最大手SFCGが民事再生法→破産。

2009年には商工ローン(元)最大手だったロプロが会社更生法。
その他、銀行や外資系金融の傘下に入ってかろうじて生き残った消費者金融など多数・・・。

もちろん、広告宣伝費削減や店舗数削減などの各種リストラも急速に進んでいきました。

2010年6月には改正貸金業法が完全施行となり、貸金業界はトドメをさされた様相となりました。

そんなわけで、ここ2年ほどは、消費者金融や商工ローンの目立った動きはあまり耳にすることはなく、あったとしても、それは後ろ向きな話ばかりでした。


しかし・・・・!


ここ数カ月、ちょっと違った動きが散見されます。


(1)あの武富士が、「武富士ダンサーズ」CMを再開。
   http://www.asahi.com/showbiz/tv_radio/TKY201210090582.html
  朝日新聞記事によると、10月13日からCM再開するそうです。

  (2012/10/11訂正。どうやらCMは復活するようですが、かの武富士ダンサーズはないようですね。)

(2)アイフル、レイク、プロミス、アコムのCMも、最近ちょっと増加傾向。

(3)商工ローン「ロプロ」(旧・日栄、2009年に会社更生法、その後、Jトラスト(旧社名:イッコー)という手形割引系大手の100%子会社になっていた)が、今年の夏に「日本保証」と社名変更し、積極的に貸付業務をやっている模様。



法律の規制(特に貸出総量規制と上限金利ダウン)が厳しくなりましたから、昔のように高金利や多重債務化で悩む人は減少傾向が続くと思うのですが、悪く考えれば、もっと複合的な、出口の見えにくい問題がじわりじわりと増加してくるかもしれません。(なにしろ「借りたい」という潜在需要は相当あるでしょうから・・・)

心してかからなければなりませんね。





* それにしても、武富士ダンサーズが復活とは・・・

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プロフィール

吉田猫次郎

Author:吉田猫次郎
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。認定事業再生士(CTP)。経営革新等認定支援機関(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名はホームページや書籍に記載。
著書多数。講演・メディア出演多数。
1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。

20代の商社マン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利の連帯保証人、ヤミ金の怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はしなかった)。

趣味は釣り、アウトドア全般、ほか。

最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)でトライアスロンのオリンピックディスタンスに初挑戦&完走。2014年(45歳)でフルマラソン初挑戦&完走。2015年(46歳)にはトライアスロンのアイアンマン70.3に初挑戦&完走。2016年も完走。徐々にメタボ解消。だがすぐにリバウンド。

嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

 
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