吉田猫次郎ブログ

事業再生、倒産回避、資金繰り改善、連帯保証人問題、借金自殺防止 ・・・などが専門ですが、ここはブログなので、もっと気楽にいろいろ書きます。

 

出口戦略か・・・


Category: 企業再生・事業再生関連   Tags: ---

・「中小企業金融円滑化法」が来年3月で終わるということで、やはり周囲が騒がしくなってきました。
 協会つきの借入依存度がほとんどを占める零細企業や自営業はあまり大きな変化を感じませんが、プロパーで金融機関から借りている会社、とりわけリスケ中で債務超過状態の会社は、金融機関からの経営改善計画書類の提出の要求が量・質ともに厳しくなってきているのを肌で感じます。また、その達成具合を以前とは比較にならないほど細かくチェックされており、達成率が低いとビシビシ指摘されます。(達成率が8割を切ると債務者区分が「破綻懸念先」のように格下げされる恐れあり)

・「出口戦略」(←今年は金融機関や事業再生業界の間では流行語のように多用されています。もうウンザリ)の受け皿も増えてきました。以前はなかなかハードルが高かった中小企業再生支援協議会が格段に使いやすくなったほか、大企業ばかりだと思われていた企業再生支援機構、被災地を対象にした東日本大震災事業者再生支援機構なども、想像していたよりも中小企業~零細企業にやさしいことがわかってきました。また、各都道府県単位でも、支援協議会とは別に、金融円滑化法出口戦略支援チームのようなものが続々と作られており、私にもそのチームの一員として相談対応を受けてくれないかとの声がかかっています。(遠方の県庁さんから何件かお問い合わせを頂きました。光栄です。ぜひやらせていただきます。)

・「出口戦略」とはつまり、「リスケを卒業できる戦略を考えましょう」 ということを意味しますが、具体的には、増収増益やリストラによるP/L改善を軸とした自力再建か、あるいは黒字体質の会社が大前提になりますが新たな資金調達できるようにするか(資本性ローンなど)、はたまた私的整理的な手法で一部債権放棄やDDS(劣後)、企業再生ファンドに債権を買い取ってもらうなどの処理をしてもらうか、それとも民事再生のような強制力の高い法的整理で債務カットして生き残るか、それともリセットか・・・といった選択肢の数々が、その出口戦略にあたると思います。事業継続も出口なら、債務整理も出口、廃業も出口というわけです。
リスケは一過性の措置だった。だから次の一手を考えなければならない。その一手として、どの方法を選択するか、というのが緊急課題というわけです。


・ただ、銀行さんもだいぶ焦っているようですが、それに振り回されてはいけません。銀行主導よりも自分主導で、自分なりの出口戦略を描きましょう。これは頭を使います。情報もあればあるほどいいです。考えなきゃならないことも山積みです。雇用とか、コストとか、営業とか、金融調整とか、細かいところでは文章の書き方とかエクセルの使い方とか・・・。


私の好きな言葉に、作家・開高健の「悠々として急げ」というのがあります。

決してパニックにならず、銀行さんから何を要求されても、悠々と取り組みましょう。

まだまだ選択肢は数多く残っていますから。



猫@これから知多半島へ仲間うちの勉強会に行ってきます。


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プロフィール

吉田猫次郎

Author:吉田猫次郎
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。認定事業再生士(CTP)。経営革新等認定支援機関(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名はホームページや書籍に記載。
著書多数。講演・メディア出演多数。
1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。

20代の商社マン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利の連帯保証人、ヤミ金の怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はしなかった)。

趣味は釣り、アウトドア全般、ほか。

最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)でトライアスロンのオリンピックディスタンスに初挑戦&完走。2014年(45歳)でフルマラソン初挑戦&完走。2015年(46歳)にはトライアスロンのアイアンマン70.3に初挑戦&完走。2016年も完走。徐々にメタボ解消。だがすぐにリバウンド。

嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

 
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★ 取材、講演、執筆依頼は、直接メールまたは電話またはFAX下さい。 ooneko@nekojiro.net TEL(03)5342-9488 FAX (03)3229-8329

 
 
 
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