吉田猫次郎ブログ

事業再生、倒産回避、資金繰り改善、連帯保証人問題、借金自殺防止 ・・・などが専門ですが、ここはブログなので、もっと気楽にいろいろ書きます。

 

サービサーについての豆知識


Category: 企業再生・事業再生関連   Tags: ---
債務者にもはや返済能力がなく、無担保(あるいは担保処分後)で、債権者側から見て回収の可能性がほとんどないような不良債権のことを、業界用語で「ポンカス債権」などと呼んでいます。
これは金融機関やサービサー、事業再生のプロの間ではよく知られている用語です。

これと似た言葉で、プロの間でもあまり知られていない「備忘債権」(びぼうさいけん)という言葉があります。(Google検索しても出てこないような狭い狭い業界用語です)

「備忘債権」は、おもにサービサーが使っている用語ですが、全てのサービサーが使っているわけではないようです。
事実、私が確認したかぎりでは、N債権回収とA債権回収とS回収機構の担当者さんからこの言葉が出てきたことはありましたが、T債権回収の社員さんは知りませんでした。

使い方も微妙に異なるようで、たとえばA債権回収の方は「ポンカス債権と同じ意味ですよ」と言っていましたが、N債権回収の方は「備忘債権はちょっと違って、ポンカスも含みますが、今は回収の目処が立たないけど、将来的には回収の可能性があるかもしれないのでしばらく何もせず寝かしておいている債権、というような意味になります(本人のメールをそのまま引用)」と教えてくれました。 また、別のサービサーの方は「バルクで一山いくらで不良債権を買って、その中には回収のメドの全くたたないポンカス債権も大量にあるわけですが、その中でさらに、督促をひととおり試みてみたがやはり回収できなかったので、その後ずっと放置して、実質的に忘れ去られている債権」と解説してくれました。

なるほど、後者の2つは備忘債権という言葉がなんとなくしっくりきますが、
それにしても、人によって、あるいは組織によって、定義が違うものですね・・・。


以上は「ポンカス債権」「備忘債権」についてのマメ知識ですが、以下補足。




同じ業界でも、その組織によって、基準や考え方が異なることがよくあります。

これは銀行でも同じことがいえます。(複数の銀行でリスケの調整などをしていると、銀行によって驚くほど考え方の違いがあることがあります。公平性についての考え方、返済原資の算出方法についての考え方、担保価値の査定の仕方などが全く違ったり・・・)

交渉するときも、そのことを頭の片隅に入れたうえで相手の話を聞きましょう。

金融機関(あるいはサービサー)の担当者によっては、自分の組織のローカルルールが、あたかも全ての金融機関の統一見解であるかのように強弁している人がいます。

それを鵜呑みにしないことです。彼らの話を一度持ち帰って、わからない用語のひとつひとつをネット検索したり、話の筋道をおさらいして専門的な第三者に相談したりして、その話が本当に真理をついているのかを精査する必要があります。



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プロフィール

吉田猫次郎

Author:吉田猫次郎
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。認定事業再生士(CTP)。経営革新等認定支援機関(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名はホームページや書籍に記載。
著書多数。講演・メディア出演多数。
1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。

20代の商社マン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利の連帯保証人、ヤミ金の怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はしなかった)。

趣味は釣り、アウトドア全般、ほか。

最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)でトライアスロンのオリンピックディスタンスに初挑戦&完走。2014年(45歳)でフルマラソン初挑戦&完走。2015年(46歳)にはトライアスロンのアイアンマン70.3に初挑戦&完走。2016年も完走。徐々にメタボ解消。だがすぐにリバウンド。

嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

 
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