吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員のブログ

中小企業再生や敗者復活に関する投稿が主ですが、ホームページとブログを区別し、ここでは幾分ユルめの内容になっています。

 

『魂の会社再建』 村松謙一著


Category: オススメの本   Tags: ---
これも大変オススメです。
特に、「ゾンビ企業」とみなされている倒産寸前中小企業の社長さんにとっては感涙モノかもしれません。
他の専門家が書いた専門書やハウツー本などとは、一味も二味も違います。
2010年12月発行の比較的新しい本なので、最新の法制度にも合っています。
企業再生の本は数多く出回っていますが、村松謙一(弁護士)先生の本は当たり外れがなく、どの本もかなり上質です。しかも読みやすく、右も左もわからない読者のことを、よーく考えて書かれていると感じます。
直接お会いしたことはありませんが、良い評判を沢山聞いています。
テレビでも時々見かけますね。



魂の会社再建 ―ドキュメント 再建弁護士の会社救済ファイル2魂の会社再建 ―ドキュメント 再建弁護士の会社救済ファイル2
(2010/11/19)
村松 謙一

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以下、少しだけ引用します。


◆ 万策が尽き、倒産状態にあるような瀕死の会社を指して、「ゾンビ企業」と揶揄する言葉がある。イヤな響きの言葉だ。しかも、学識経験者らは、ゾンビ企業は救済に値しないと言う。
 そうだろうか。
 私は、ゾンビ企業も生き返らせようと思う。否、生き返らせたい。
 なぜなら、私の企業救済は「人間の救済」「生への救済」を目的とし、「事業再生」はその副次的結果に過ぎないからだ。あくまで人間の心の救済を成し遂げたい。世間からゾンビ企業と評されようと、そこには人間たちが生きている。
 あるソゾンビ企業がある。私が関与して10年が経ち、いまだゾンビの域を出ないが、いまでもかろうじて生きている。しかし、小学校6年生だったその従業員の子どもは今春、無事大学を卒業し、かけがえのない青春時代を過ごせた。ゾンビ企業を生かしてきた意味がそこにある。 (5ページ 「はしがき」より)


◆ イギリスはシェークスピアの有名な戯曲「ヴェニスの商人」の名場面に、お金を返せなくなった商人アントーニオに対し、ユダヤ人の金貸しシャイロックは法の裁きを訴える。
 女性裁判官ポーシャがユダヤ人の金貸しシャイロックに対し、『慈悲』の心を見せるように促すが、シャイロックは「契約」(法)を盾に取り、応じようとしない。
 そこでポーシャは、「たしかに、証文には、借主の商人アントーニオの身体の肉1ポンドを差し出すとある。契約であるから、商人アントーニオの肉1ポンドを切り取るがよい」と判決を下す。
 喜んで肉を切り取ろうとするシャイロックに対し、ポーシャは続けて言う。
「ただし、証文には、肉1ポンドとは書いてあるが、ブラッド(血)まで差し出すとは書いていない。万一、血を流したら、契約違反として全財産を没収する」
 (中略)
 会社再建の現場で、返済を迫る債権者に対し、私がポーシャなら、こう言うだろう。
「貸主である債権者には、慈悲の心を見せてほしい。しかし、それが受け入れられないなら、貸主である債権者は契約どおり、貸金の返還を求めるがよい。ただし、契約書には、借主の心を、体を壊す、命を差し出すとは書かれていない。借主その家族の人生を追いつめて、その心を壊し、最悪の場合、生きることを断念させるように追いつめてまで貸金の回収に走るのは、傷害罪、強要罪に等しく、まさに『人の道に反する』という罪に値するだろう」と。 (284-285ページ 「おわりに」より)
 

・・・いかがでしょうか?
ここまで「ゾンビ企業」にやさしい弁護士さんは、なかなかいません。
これだけでも、買って読む価値があると思います。




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Comments

 
私も3年位前に、NHKのプロジェクトXの再放送を見て、彼の著書を4,5冊買いました。本当にうちのような「ゾンビ企業」には、やさしい方だと思いました。それから猫次郎さんに出会い今があります。うちの末娘も大学を出るまでには、7,8年かかります。それまでは生き延びるつもりでがんばっていきます。
 
 
初めまして。ブログ拝見しました。
ことし還暦の60歳1人暮らしです。
ボケ防止にパソコンを購入遊び程度に弄くっていましたが、
迷惑メールに入るネットワークビジネスの言葉に騙されていつの間にか7.8サイトは手を出してしまいました。勿論一度も稼げた事は無く、営業は餅屋ですから何人かは紹介も出せますが、子供が動かない人ばかりで結局は赤字続きです。
月5万も稼げないもどかしさで嫌に成ります。
本当に稼げている人は?とも思います。
勉強あるのみと思っています。参考にさせて頂きます。
 
 
初めまして
猫次郎さんのブログは、旧ブログの時から何度か拝見させて頂いています。
私は、村松先生に再生(最終段階)して頂いた一人です。
あるコンサル(社長さんが色々あった)にもお願いしたことが有りますが、再生出来ませんでした。
村松先生は、本当に心優しい尊敬出来る方です。是非猫次郎さんにも会って頂きたいですね。
私も中小企業経営者の方の参考になればと、再生ブログを書いております。
これからも日本の再生=中小企業の再生にご尽力されることを期待しております。
 

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プロフィール

吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員

Author:吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員
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【NEKO-KEN】
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。東京都中野区。
経営革新等認定支援機関(認定支援機関)。
末期症状の会社の倒産回避(生き残りのための応急処置)から、原因究明、デューデリジェンス、再生スキーム策定、金融機関向け経営改善計画策定支援、資金繰り改善、PL改善(黒字化)、実行支援、最後の出口へのお手伝いに至るまで、事業再生コンサルタントとしては一通りの経験と実績があります。
ミッションは「ヒト・モノ・カネの再生」。


【吉田猫次郎】
(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名よしかわひろふみ。1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。
著書12冊。講演300回以上。テレビ出演15回くらい。
20代のサラリーマン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利、多重、ヤミ金、怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はせず)。その体験記を、2001年に猫次郎と名乗ってホームページに公開したところ、思いがけずヒットしてしまい、2003年に書籍化。以後、事業再生コンサルタントに転身し現在に至る。
最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)から現在までにトライアスロンに8回出場、全て完走。フルマラソンも2回出場、2回完走。
嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

【相談員】
須田幸雄: CTP認定事業再生士。資金繰り改善、財務体質改善、労務、管理等に強い。

廣田守伸: CTP認定事業再生士。関西地区担当。事業再生コンサルタント歴16年以上の大ベテラン。

金久保 健: 中小企業診断士歴20数年。マーケティング、事業性評価、PL改善に強いが、事業再生コンサルタントとしても10年近い実績がある。

 
★ 「相談」をご希望の方は、ホームページのほうに申込方法等を記載していますのでご覧下さい。有料と無料があります。 → 吉田猫次郎ホームページ

★ 取材、講演、執筆依頼は、直接メールまたは電話またはFAX下さい。 ooneko@nekojiro.net TEL(03)5342-9488 FAX (03)3229-8329

★ このブログは長い間、吉田猫次郎ひとりで書いておりましたが、2017年8月より、3名の相談員と共同作業で投稿していきます。お楽しみに。

 
 
 
 
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