吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員のブログ

中小企業再生や敗者復活に関する投稿が主ですが、ホームページとブログを区別し、ここでは幾分ユルめの内容になっています。

 

新潟-福島出張


Category: 猫次郎のたわごと(未分類)   Tags: ---
新潟~福島方面に出張に行ってきました。
新潟の山間部のスキー場や、福島県の原発30km圏の市街地、原発60km圏の県庁所在地、その周辺の何もない所など、計4箇所ほどをマイカーで回ってきました。1000kmほど走りました。
いろいろ思うところがあったので、忘れないうちに書き留めておきたいと思います。


【1.新潟方面の某旅館(スキー場の近く)】
 平成の初め頃はスキーブームで大変な賑わいだったが、バブル崩壊→スキーブーム終焉→スノボブームの台頭→スノボブームの終焉→長い不景気→リーマンショックと厳しい時代が長く続き、売上高はバブル前と比べて4分の1以下に激減。旅館業は固定費がかかるので、お客さんがどんなに減っても、電気代だけで毎月ウン十万円、水道代だけで毎月ウン十万円かかる。夏もスポーツ合宿の学生さんが結構来るが、客単価は悲しいほど落ちた。建物も老朽化。コストカットは限界までやった。本当に超ギリギリで、生活費もままならない状態。だがそれでも廃業できない。なぜなら第三者の連帯保証人がいるし、担保に入れている旅館の価値も大暴落しているので、もし自分が廃業したり自己破産したりしたら連帯保証人に多額の請求が行くから。震災後はさらに売り上げが減った。でもさすがにこれが「下げ止まり」だろう。今ある設備をできるだけ有効活用して、限られた経営資源をいろんな形で活かして、新たな切り口で「事業継続」していきたい。さいわい、今年の春に少し営業をかけたところ、合宿の問い合わせは増えた。さしあたっては、小資本、小コスト、高回転をめざして生き残りを図りたい。
 ・・・ 

【2.福島県某所の建設業】
 意外にもここ数ヶ月間「好調」である。注文はいくらでも入る。だが、それをこなしきれる「人材」が不足しているため、伸びそうで伸びない。人はいくらでもほしい。だがこの状態が未来永劫続くわけではないので、正規雇用するわけにはいかない。今いちばん欲しいのは、他県からの職人の助っ人だ。それも、できれば道具まで自前で用意してくれる職人さんがいい。宿泊施設はこちらで用意する。(←只今大募集中)
 宿泊といえば、こちらではビジネスホテルが超満員である。他県から来た協力会社(建設業、電気工事業など)が長期宿泊しているのである。小さな民宿なども同様の理由で超満員である。あと、これに付随して、飲み屋や運転代行屋も大繁盛している。みんな他県からの出張客である。
 全体的に、福島は(毎月訪れるたびに)活気が戻ってきていると感じるのは私だけだろうか??


 しみじみ思ったのが、

・人間はたくましい。どんな厳しい環境であっても、そこに順応する力がある。

・連帯保証人制度はやっぱりイカン。この制度があるせいで、潰すべき会社が潰せない、合理的な判断&行動ができない、競争原理下におけるスクラップ&ビルドが停滞し、経済・産業の新陳代謝が鈍くなる、などの弊害がある。

・やはり「情報は足で稼げ」。インターネットや新聞や人聞きの情報だけでは、わからないことが多い。たとえば、福島県いわき市を通ったとき驚いたのが、道路が凸凹していること。マンホールが浮いていて、スピードが乗った状態でマンホールに乗り上げるとパンクしやすいのでパンク修理業者が大忙しのようである。津波の爪跡もまだかなり残っていて、街並みはもうキレイになっているが、波に飲まれた海岸沿い200m以内の商店などはいまだにガラスが全部割れて休業中だったり、逆に生き残った数少ない商店は大繁盛だったりする。地域によると思うが、私が今回訪問した場所はいずれも殺伐とはしておらず、皆さん助け合いの精神、分かち合いの精神で明るかった。その明るさがちょっと泣けた。


スポンサーサイト


Comments

復興が進むまで 
気長におつきあいくださいv-290
昨日小名浜港に水揚げされたカツオが築地市場での取引
キロ100円と県内の三分の一の値しかつかなかったと
報じられました。
新米の検査もこれからで気がかりなことも多いですが、
中にはおっしゃるような宿泊関係の一部、飲食店、遊技場
など活況を呈す事業所もあります。
防災の日も間近、東京は台風直撃?
災害への備えは怠れませんね。
 

Leave a Comment



08 2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

07

09


 
プロフィール

吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員

Author:吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員
----------------------

【NEKO-KEN】
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。東京都中野区。
経営革新等認定支援機関(認定支援機関)。
末期症状の会社の倒産回避(生き残りのための応急処置)から、原因究明、デューデリジェンス、再生スキーム策定、金融機関向け経営改善計画策定支援、資金繰り改善、PL改善(黒字化)、実行支援、最後の出口へのお手伝いに至るまで、事業再生コンサルタントとしては一通りの経験と実績があります。
ミッションは「ヒト・モノ・カネの再生」。


【吉田猫次郎】
(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名よしかわひろふみ。1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。
著書12冊。講演300回以上。テレビ出演15回くらい。
20代のサラリーマン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利、多重、ヤミ金、怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はせず)。その体験記を、2001年に猫次郎と名乗ってホームページに公開したところ、思いがけずヒットしてしまい、2003年に書籍化。以後、事業再生コンサルタントに転身し現在に至る。
最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)から現在までにトライアスロンに8回出場、全て完走。フルマラソンも2回出場、2回完走。
嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

【相談員】
須田幸雄: CTP認定事業再生士。資金繰り改善、財務体質改善、労務、管理等に強い。

廣田守伸: CTP認定事業再生士。関西地区担当。事業再生コンサルタント歴16年以上の大ベテラン。

金久保 健: 中小企業診断士歴20数年。マーケティング、事業性評価、PL改善に強いが、事業再生コンサルタントとしても10年近い実績がある。

 
★ 「相談」をご希望の方は、ホームページのほうに申込方法等を記載していますのでご覧下さい。有料と無料があります。 → 吉田猫次郎ホームページ

★ 取材、講演、執筆依頼は、直接メールまたは電話またはFAX下さい。 ooneko@nekojiro.net TEL(03)5342-9488 FAX (03)3229-8329

★ このブログは長い間、吉田猫次郎ひとりで書いておりましたが、2017年8月より、3名の相談員と共同作業で投稿していきます。お楽しみに。

 
 
 
 
吉田猫次郎メルマガ有料版
 
 
吉田猫次郎 著
震災後に倒産しない法
 
吉田猫次郎 著
「連帯保証人」ハンコ押したらすごかった。でもあきらめるのはまだ早い!
 
吉田猫次郎 著
借金なんかで死ぬな!
 
吉田猫次郎 著
働けません。
 
猫研バナー
リンクフリーです。
猫研
 
 
ブログ内検索
 


Archive   RSS   Login