吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員のブログ

中小企業再生や敗者復活に関する投稿が主ですが、ホームページとブログを区別し、ここでは幾分ユルめの内容になっています。

 

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絶滅したと思われていた「クニマス」が、西湖で発見された!


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 あまりこのブログらしくないテーマですが、長い間マス釣り、とりわけ富士五湖のマス釣りに入れ込んできた私にとって、このニュースはとてつもなく衝撃的で、何か書かずにはいられないので書きます。

 さかなクン、えらい!


【記事引用】

(asahi.comより)
 環境省のレッドリストで「絶滅」扱いになっている日本固有の魚クニマスが、山梨県内の湖で生き残っていたことが、京都大学の中坊徹次教授らのグループの調査で分かった。生息の確認は約70年ぶり。国のレッドリストで絶滅種に指定された魚が再発見されたのは初めて。環境省は今後、レッドリストの記述を見直す方針だ。
 クニマスはもともと、秋田県の田沢湖にのみ生息する固有種で、成長すると全長30センチほどになる淡水魚。食用魚として漁業の対象にもなっていた。だが、1940年以降、発電などのための導水工事で田沢湖に酸性の水が入り、まもなく死滅。地球上から姿を消したと考えられていた。
 クニマスの生息が確認されたのは富士山に近い山梨県の富士五湖の一つ、西湖(さいこ)。今年3月から4月にかけて西湖で地元漁協が捕獲した通称「クロマス」と呼ばれる魚9匹を中坊教授らが分析した。
(中略)
 中坊教授が今年2月、研究者としての好奇心もあり、旧知でテレビなどで活躍する東京海洋大学客員准教授のさかなクンに、生き生きとしたクニマスの姿を絵で再現するよう頼んだのがきっかけだった。さかなクンが絵の参考にと近縁種のヒメマスを西湖から取り寄せると、黒一色の魚が届いた。
 田沢湖で絶滅する5年ほど前、放流用にクニマスの卵が10万粒、西湖に運ばれた記録がある。このとき放流されたものが繁殖を繰り返し、命をつないできたとみられる。

 ソース:http://www.asahi.com/science/update/1214/TKY201012140527.html?ref=reca



【私の解説1 - クニマス基本情報】

・ヒメマス(=北海道原産の、ベニザケの陸封型)とよく似た外見である。
・田沢湖の固有種だったが、記事にあるとおり、1940年に絶滅。
・その少し前、1935年に、山梨県の西湖と本栖湖に発眼卵10万匹が放流された記録がある。だがここ70年ほど発見例はなかった。
・田沢湖の観光協会が1995-1997年に懸賞金100~500万円をかけて全国的に探したことがあったが、手がかりはつかめず、やはり絶滅したものと思われていた。


【私の解説2-さかなクンはすごい】
 
 クニマスを写真で見る限り、ヒメマスとそっくりである。地元の漁師でさえも「ヒメマスの黒っぽいやつ」ぐらいにしか認識していなかったそうである。
 しかし、さかなクンは、イラストを描くために西湖から取り寄せた10匹ほどのヒメマスの中から微妙に違う個体を見つけ出し、これはクニマスじゃないか?と気付いた。大した観察力である。
 そして、クニマスの研究をしている京大の教授あてに現物を見せたところ、どうやら間違いないということになった。
 もし、さかなクンがクニマスらしき個体に気付かなかったら、この発見は多分なかっただろう。
 

【私の解説3 - なぜ西湖で70年も自然繁殖できたのか?】

 私はヒメマスは何百匹も釣ったことがある。本栖湖や中禅寺湖でルアーで偶然釣れたこともあれば、西湖で解禁期間に狙って釣ったこともある。ヒメトロという特殊な漁法で釣ったこともある。また、本栖湖のブラウントラウトや、中禅寺湖のホンマス、銀山湖の大イワナ、陸封型のサクラマスなども何度も釣ったことがあるので、マスの生態には少し詳しい。

 クニマスがなぜ、西湖という有名な湖でで70年間も誰にも気付かれずひっそりと自然繁殖できたのか、ある程度推測できる。(そんなにハズれてはいないと思う。)

 考えられる理由は次の通り。

1.ヒメマス類はものすごく深いところで生活している。
 ブラックバスは水面直下~せいぜい10m以浅のところにしかいないが、ヒメマスは普段20-25m、深いところでは40mくらいのところにいて、産卵期や極寒期にしか浅いところへやってこない。適水温も、ブラックバスやコイが20度前後、ニジマスが14度前後、ヤマメが12度前後、イワナが8度前後なのに対し、ヒメマスは4~6度前後と極めて冷水性である。
 クニマスの生態も、ヒメマスとよく似ている。だとすれば、ブラックバスに稚魚を食われたり、コイに卵を食われたりする心配はあまりない。うまく棲み分けができているのだろう。

2.川に遡上しないで産卵できる。ヒメマスとの交配もない。
 西湖には産卵に適した流入河川がない。
 ヒメマスの場合、産卵期(秋頃)は流入河川に遡上して産卵するので、西湖では自然繁殖は難しく、ほぼすべて放流に頼っている。(ちなみに中禅寺湖には湯川など流入河川があるので自然繁殖も確認されている。)
 いっぽうクニマスは、文献によると河川に遡上して産卵するのではなく、湖のやや浅いところで産卵するらしい。時期も3月頃でヒメマスと異なる。
 それなら流入河川のない西湖でも産卵できるし、ヒメマスと産卵期や産卵場所が重なって交配する心配もない。
 クニマスという固有種のまま70年以上にわたって自然繁殖していても不思議ではない。

3.生息環境。
 西湖は水深30-40m以上の深いところが多く、水温も比較的冷たく、透明度もまあ高いほうなので、環境としては田沢湖と少し似ている。

 * ついでにいえば、同じ富士五湖の「本栖湖」はもっと田沢湖に近い環境だ。本栖湖は最大水深130m以上で、透明度も日本で8番目くらいに高く、冷水の湧き水も豊富だ。ヒメマスも西湖並みによく釣れる。1935年にクニマスが放流されたこともある。ひょっとしたら、本栖湖にもクニマスは結構潜んでいるのではないだろうか?(考えるとワクワウする)

4.人間によるプレッシャー。
 ヒメマス釣りの解禁期間は非常に短く、毎年11月頃の1-2ヶ月程度しかない。(しかもボートで沖へ出ないと釣れない。)それ以外のシーズンにボートで沖の深いところへ出てヒメマス釣りらしき行為をすると、密漁とみなされる。ひどい場合は捕まってしまう。
 クニマスを釣る場所は、ヒメマスとほぼ同じである。沖へボートで出て、深いところを探らなければまず釣れないはず。(春夏秋に岸から適当に釣ってもまず釣れない。)
 よって、ヒメマス解禁期間が非常に短い西湖では、人的プレッシャーを受けることがそれほど多くなく、結果的にうまく守られてきたのだろう。


 ・・・とまあ、こんな仮説がどんどん組み上がってきます。

 私個人的には、今年一番明るいニュースのひとつに間違いありません。


 猫
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プロフィール

吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員

Author:吉田猫次郎とNEKO-KEN相談員
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【NEKO-KEN】
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。東京都中野区。
経営革新等認定支援機関(認定支援機関)。
末期症状の会社の倒産回避(生き残りのための応急処置)から、原因究明、デューデリジェンス、再生スキーム策定、金融機関向け経営改善計画策定支援、資金繰り改善、PL改善(黒字化)、実行支援、最後の出口へのお手伝いに至るまで、事業再生コンサルタントとしては一通りの経験と実績があります。
ミッションは「ヒト・モノ・カネの再生」。


【吉田猫次郎】
(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名よしかわひろふみ。1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。
著書12冊。講演300回以上。テレビ出演15回くらい。
20代のサラリーマン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利、多重、ヤミ金、怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はせず)。その体験記を、2001年に猫次郎と名乗ってホームページに公開したところ、思いがけずヒットしてしまい、2003年に書籍化。以後、事業再生コンサルタントに転身し現在に至る。
最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)から現在までにトライアスロンに8回出場、全て完走。フルマラソンも2回出場、2回完走。
嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

【相談員】
須田幸雄: CTP認定事業再生士。資金繰り改善、財務体質改善、労務、管理等に強い。

廣田守伸: CTP認定事業再生士。関西地区担当。事業再生コンサルタント歴16年以上の大ベテラン。

金久保 健: 中小企業診断士歴20数年。マーケティング、事業性評価、PL改善に強いが、事業再生コンサルタントとしても10年近い実績がある。

 
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★ このブログは長い間、吉田猫次郎ひとりで書いておりましたが、2017年8月より、3名の相談員と共同作業で投稿していきます。お楽しみに。

 
 
 
 
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