吉田猫次郎ブログ

事業再生、倒産回避、資金繰り改善、連帯保証人問題、借金自殺防止 ・・・などが専門ですが、ここはブログなので、もっと気楽にいろいろ書きます。

 

考え方や方向性を固定化するのはやめよう!


Category: 企業再生・事業再生関連   Tags: ---
 たとえば経営破綻状態に陥って、借入先、とりわけ公的金融機関からの大口の借入金の返済が困難になったとします。

 従来ならこのような場合、リスケジュール系の交渉をするのがひとつの手法でした。(例: しばらく利息のみ支払い、100回払い、150回払い、代位弁済後に元金だけ暫定的に毎月1万円ずつ、などなど・・・)

 または、わずかな長期分割払いもままならないほどに窮してしまった場合は、法的な清算、つまり自己破産でリセットするのがひとつのオーソドックスな手法でした。

 「私的整理」的な和解交渉で元金の一部あるいは大部分を債務免除してもらうことは、公的な債権者の場合、ほとんど不可能でした。(民間のプロパーではかなり定着してきましたが・・・)

 なぜなら、公的金融機関は民間金融機関とは違い、不良債権といえども「処理」より「回収」を選ぶ傾向が強かったからです。 公的金融機関は債権放棄になかなか応じられないのです。税金を無駄遣いできないからです。自己破産や民事再生でもしない限り、何十年かかっても元金を全額回収しようとするのが普通です。 (例外的に債務免除の事例はあることはありましたが、こと零細企業の国金・保証協会付に関しては、極めて少数でした・・・)


 でも、時代は刻一刻と変わっています。

 近い将来、公的金融機関であっても、今以上に、積極的に、不良債権の「処理」(回収ではなく、処理)を選択することが多くなるかもしれません。 政権交代の影響も少なからずあるでしょう。

 そうなれば、従来 「リスケジュール系」 か 「法的整理・清算系」 しか選択肢のなかった経営破綻企業でも、 「私的整理系(債務免除交渉)」 という第三の選択肢が定着し、より利用しやすくなる可能性があります。

 実は、そういった実例を、最近ちらほら聞くようになりました。
でも、定着したとは未だ到底言いがたく、変な誤解を与えるといけないので、ここでは詳細は省略します。

 わたしがここで言いたいことは、掲題のとおり、「考え方や方向性を固定化するな!」 ということです。現在は決め手になる解決策がなくても、数ヵ月後~数年後には「これだ!」という新たな救済制度が生まれる可能性があるのです。我々を取り巻く環境は刻一刻と変化しているのです。

 これは特に、代位弁済や長期分割払いで細々と返済を続けていて、いまだに過重な債務を抱えたまま四苦八苦している方には強く言いたいことです。

 古い本を鵜呑みにしてはいけません。情報系・専門系の本には賞味期限があります。

 アンテナを張って、新しい情報をどんどん取り入れましょう。

 そして、定期的に方向性を見直して、必要に応じて軌道修正しましょう。


 猫
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Comments

 
確かに。担当者が変わるだけで、対応が変化するなんてことも、珍しくないですもの。のらりくらり戦法の心得として肝に銘じておきます。
 
お邪魔します。。。 
こちらのブログはネット検索でたどりつきました。。。
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私たち夫婦はコンビニ経営です。
累積赤字xxx
債務超過xxx
死にそうにつらくて・・・
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でも!!
猫次郎さんの体験談やノウハウが私にとって重宝&参考にさせていただいています^^
******************************
がんばる気持ちになりました!
 

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プロフィール

吉田猫次郎

Author:吉田猫次郎
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。認定事業再生士(CTP)。経営革新等認定支援機関(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名はホームページや書籍に記載。
著書多数。講演・メディア出演多数。
1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。

20代の商社マン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利の連帯保証人、ヤミ金の怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はしなかった)。

趣味は釣り、アウトドア全般、ほか。

最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)でトライアスロンのオリンピックディスタンスに初挑戦&完走。2014年(45歳)でフルマラソン初挑戦&完走。2015年(46歳)にはトライアスロンのアイアンマン70.3に初挑戦&完走。2016年も完走。徐々にメタボ解消。だがすぐにリバウンド。

嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

 
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