吉田猫次郎ブログ

事業再生、倒産回避、資金繰り改善、連帯保証人問題、借金自殺防止 ・・・などが専門ですが、ここはブログなので、もっと気楽にいろいろ書きます。

 

ガソリンスタンドの経営


Category: 企業再生・事業再生関連   Tags: ---
昨日、はるばる四国から、ガソリンスタンド経営者の方が相談に見えた。
なかなか印象に残る相談だった。

本人特定されないように配慮しながら書くと、この社長さんはわたしよりも年下の若手ながら、ガソリンスタンドを複数店舗経営していて、年商は10億近くにのぼる。
特筆すべきは、この不況下にあって、収益を着実に伸ばしていることだ。

うちに相談に来たのは、業績悪化のためではない。
先代が過剰な設備投資のために残した借金がいまだに年商より多くあり、何年もかけて頑張って稼いで返してきたが(今のところリスケジュール等はごく一部で、ほとんど正常返済している)、債務超過解消までに最短でもあと2年はかかりそうで、資金繰りもまだまだ綱渡り的な状態になることがあるため、何か良い方法はないだろうか、これで良いのだろうか、という相談だった。

わたしは、彼の訊きたがっている質問事項(主に「守り」について)を納得いくまで全部お答えしたうえで、残った時間で、「攻め」についていろいろ話し込んだ。彼の話は実に興味深かった。(詳しくはここでは書けないけど・・・)


一般的に、ガソリンの利益率は非常に低い。
ガソリンだけいくら売ってもなかなか儲からない。
そこで、多くのスタンドは、添加剤や洗車や車検やオイル交換で利益を上げようとしている。
しかし最近では、添加剤は全く流行らず、洗車や車検も伸び悩んでいることが多い。
また、客数も、不景気や車離れや低燃費化などが相まって、これからますます減っていくことが予想される。
また、ガソリン相場の乱高下や高速料金・税制の改定など、不安定要素も多い。

そのわりには、ガソリンスタンドという業種は、設備に多大な資金を投じる必要がある。
土地だけではなく、セルフ対応の給油機や、洗車機など、設備にけっこうなお金がかかる。

要するに、あまり割りに合わない商売なのである。
アパート賃貸業などのようにローリスク・ローリターンならまだ良いが、ガソリンスタンドは下手するとハイリスク・ローリターンにもなりかねない業種なのだ。

事実、最近はスタンドの倒産も増えているし、「こんな商売やってられねーや」と自主的に廃業するスタンドも増えている。


でも、この四国の社長さんのスタンドは、売上・利益ともに伸びている。
おそらく、彼のやり方だと、これからもジリジリ伸びていくだろうと思われる。
まったく、たいしたものだ。

具体的にはここでは書けないが、ヒントを少しだけ書くならば、
「1+1=3」 「今ある環境をフルに活用する」 「時代の流れに合わせる」 「損して得取れ」 といったところか・・・。


不況業種といわれる業種は多い。でも、その中で、こうやって知恵と行動力でうまく変化に順応して業績を伸ばしている人も少なからずいる。

それには、アンテナを錆びつかせないこと。情報収集に金と労力を惜しまないこと。勇気を出して行動すること、・・・ですね。




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プロフィール

吉田猫次郎

Author:吉田猫次郎
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。認定事業再生士(CTP)。経営革新等認定支援機関(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名はホームページや書籍に記載。
著書多数。講演・メディア出演多数。
1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。

20代の商社マン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利の連帯保証人、ヤミ金の怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はしなかった)。

趣味は釣り、アウトドア全般、ほか。

最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)でトライアスロンのオリンピックディスタンスに初挑戦&完走。2014年(45歳)でフルマラソン初挑戦&完走。2015年(46歳)にはトライアスロンのアイアンマン70.3に初挑戦&完走。2016年も完走。徐々にメタボ解消。だがすぐにリバウンド。

嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

 
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