吉田猫次郎ブログ

事業再生、倒産回避、資金繰り改善、連帯保証人問題、借金自殺防止 ・・・などが専門ですが、ここはブログなので、もっと気楽にいろいろ書きます。

 

新刊本の中身を解説します。(長文)


Category: オススメの本   Tags: ---
借金なんかで死ぬな!借金なんかで死ぬな!
(2009/06/19)
吉田 猫次郎 朝日新聞出版

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[本の構成]
 全320ページにわたる長編大作(?)です。サプライズも結構多いです。
 以下、メルマガ&ブログ読者様に向けて、中身を詳細解説致します。(裏話も・・・)


◎タイトル:
 すごくストレートでベタなタイトルですが(ちょっと恥ずかしい)、これは出版社がつけたものです。
(多くの場合、本のタイトルは出版社の営業サイドが強い発言権を持っているのです・・・) 

◎プロフィール欄:
 私の本名と、スタジオで撮影してもらったカッコイイ写真(?)が出ています。

◎第1章: おなじみ、猫次郎の体験記。
 「猫の手貸しますその借金なんとかしましょう」(朝日新聞出版、2004年)で書いた原稿を加筆修正して、現在に至るまでの続編を加えました。

◎第2章:「意識改革」について。
 よく言っているように、借金や倒産の問題を解決するには、「意識」と「知識」の両輪が欠かせません。本章ではその「意識」に焦点をあてて、18ヶ条に分けて書いてみました。
 個人の多重債務から、中堅企業の100億円以上の負債まで、幅広く応用がきくと思います。完全書き下ろしです。

◎第3章:「個人の借金」の解決方法について。
 ここからは「知識」についてです。といっても、あまりマニュアルっぽくしませんでした。法制度や経済環境は目まぐるしく変わるので、3年たっても5年たってもあまり変わらないだろうと思われる、普遍的で応用がききそうな知識をまとめたつもりです。
 具体的には、グレーゾーンや債務整理やヤミ金等についてはほんのさわりを書いただけ。それよりも、「1ヶ月以上返済を遅れたらどうなるか?」や「差押えされるとどうなるか?」「住宅ローン」「取立て対処法」「ブラックリストの仕組み」「数ある選択肢」等にページを多く割きました。
 尚、今回は「多重債務」をあまり意識せず、「借金」という、より広い括りで書きました。
 ほんの少しだけホームページからの引用もありますが、それ以外は完全書き下ろしです。

◎第4章: 「自営業者の倒産回避術」について。
 おもに自営業を対象に、倒産回避の方法を、「応急処置編」「中長期改善編」「倒産回避プロセス編」の3つに分けて書いてみました。
 「応急処置編」では手形不渡りの回避方法や、ヤミ金対策や、保証協会の代位弁済対策や、リスケなどを。
 「中長期改善編」ではほんのさわりだけですが、財務諸表の簡単な読み方(危機的状況かどうかを見分けるポイントと、その改善策)を書いてみました。
 あまり裏ワザや小手先のテクニックを書かず、汎用性の高い、生き延びていくうえで絶対欠かせない重要なことを要約して書いたつもりです。ホームページからの引用も少々ありますが、大部分は書き下ろし。

◎第5章: 「生活の再建」について。
 国民健康保険料や税金の滞納をどう対処したらよいか?生活費に困窮したらどこに駆け込めばいいか?子供の学費をどこでどうやって捻出したらよいか?住むところは?クルマは?ETCカードは?などを書きました。 貧困でも人間らしく明るく暮らしていけますようにと願い・・・。 書き下ろし。
 尚、この章では、猫次郎塾メーリングリストで去年7月にやりとりされた「子供の学費の調達」に関する投稿(shinさん、キタキツネさん、Hsuさん、重機関銃、ゆびどらさん)を一部抜粋して掲載させていただきました。これを読めば、どんなにビンボーでもお子さんを進学させることができます。
 また、国民健康保険料の滞納については、当MLにひっそり参加されている現職の市役所職員さん(匿名)にメールでインタビューしたものを、ほぼ原文のまま掲載させて頂きました。とっても参考になることうけあいです。

◎第6章: 「みんなの体験記」。
 不幸のデパート、借金地獄のフルコースを味わったことのある人、そこから脱出して完済しきった人を厳選して、10名の方に書いて頂きました(感謝)。
 1.北海道・makotoさんの練炭自殺未遂→再起。
 2.銀行員なのに多重債務で任意整理したsanaさん(もうすぐ完済)と、猫研で知り合って結婚したその奥さん(自己破産、DV離婚、自殺未遂歴あり)のハッピーエンド編。 
 3.東京都・keroさんの極貧フルコース→その後借金完済&娘さん短大進学編。 
 4.北海道・みほさんの特定調停&完済&業績向上編。 
 5.高利借入件数40社以上、負債総額3億超の運送屋さんの劇的減額体験記。 
 6.たぐっちさんの正攻法リスケ&リストラ再生記。 
 7.MASAさんのサービサー4400万円債務免除体験記。 
 8.連帯保証だけで5億円以上も抱えている大阪勉強会常連の幸村大助さん(仮名)。
 9.不渡り2回出したが営業譲渡も破産もせず、現在絶好調のからあげさん。
 10.競売、不渡り、ヤミ金、怖い取立て、代位弁済など全てを味わいながらも、「会社ってどうしたら潰れるか、俺わかんないっすよ~」と言い切る池内自動車さん。

◎第7章: 「専門家の使い方」について。
 おもにわたしの書き下ろし文章ですが、専門家の先生方に3名ほどインタビューしたページもあります。これが読み応えあります。
 ひとりは弁護士の近江直人さん。ふたり目は認定司法書士の松鵜孝之(佐季papa)さん。そしてトリは、行政で多重債務者救済活動を担っている秋田県職員の伊藤彬さん。

◎あとがき: 
 こんなようなことを書きました。(原文ではありません)
 「本書は借金苦・経済苦による自殺を防ぐための啓発書です。借金苦、経済苦でも100%解決できるんだということが誰にでも理解できるよう、できるだけわかりやすく簡単に書きました。
 本音をいえば倒産回避のための専門的な本を書いてみたい気持ちがありましたが、そういう本はほかの優秀な専門家の方々が既に沢山出しておられますし、いっぽうで、多重債務や自営業の資金繰りや生活の再建といった底辺でフルコースを味わっている人のための本は相変わらずほとんど出回っていないのが現状なので、12年連続自殺者3万人超の今、やはり俺にはこの路線しかない、過去にもフルコース本を何冊も書いたけど、今回もそのリニューアル・パワーアップ版を書いてやろう、という結論に達した次第です。
 この本は細かい問題解決マニュアルが書かれた本ではありませんが、見落としがちな基礎知識に重点を置き、応用範囲が広く、読み終えれば、自分が何をすべきか、方向性がかなり明確にわかってくると思います。 少なくとも死ぬことはなくなると思います。」

◎4コマ漫画:
 1~7章までの章と章の間に、友人であり漫画家でもあるHayashi3(ハヤシ姉さん)に、4コママンガを描いてもらいました。けっこう笑えます。

◎その他、裏話など:

(1)朝日新聞出版さんから出版の声をかけて頂いたのは今年の1月か2月ごろでした。
 当初は「猫の手貸します~」(2004年)の改訂版を出さないか?との話から始まりました。
 しかし、この5年間であまりにもいろいろなことが変わりました。貸金業法改正によるグレーゾーン金利撤廃、ヤミ金規制強化、総量規制、行政の多重債務者救済窓口増加、過払い金返還請求ラッシュ、消費者金融や商工ローンの相次ぐ倒産、中小企業再生支援協議会等の相談窓口の定着化、破産法改正、民事執行法改正、商法改正、信用情報機関のブラックリストの基準の変化、信用保証協会が第三者保証人を取らなくなった、などなど・・・。手直しするのは大変そうです。
 また、わたし自身もいろいろ変わりました。そりゃそうです。当時は35歳。今は40歳。変わらないわけがありません。(ヒゲが生えたり、体重が減ったり、髪を伸ばしたり、離婚したり・・・)
 このため、2004年に書いた本の内容が、とっても古臭く、青臭く感じ、どうしてもゼロから書き直したくなりました。編集者にそのことを強く主張しました。
 その結果、第1章だけを加筆修正版とし、2~7章はほぼ完全書き下ろしにした次第です。

(2)執筆は3月から4月下旬までの間に集中的に行いました。あれやこれやと2冊分以上も原稿を書き、そこから贅肉を削ぎ落とすような作業をしていきました。わたしは原稿を書くのは結構早いほうなのですが、日常業務からどうしても離れられず、急いでも1ヶ月以上かかってしまいました。

(3)原稿を編集者に預けたちょっと後(GW後)、初校ゲラが出来上がりました。そしてここからが結構な苦労の連続でした。 朝日新聞社らしく(?)、校閲がものすごく厳しかったのです。
 校閲は初校、再校、再々校まで、計3-4人のプロの手で入念に行われたようです。
 毎回、ゲラにびっしり誤字脱字や不適切な表現、論理の矛盾点や知識の誤認識などを指摘されて返ってきます。文章を書くのはわたしの役目なので、わたしはその指摘に沿って手直しをします。その作業を4-5何往復は繰り返したでしょうか・・。
 今までに延べ10冊の本を出しましたが、ここまで細かくチェックされたのは初めてのことでした。
 正直、かなり凹んだこともありました。が、良い本に仕上げるためには、この過程は欠かせないものです。校閲・編集担当の方々には本当に感謝しています。

 このやりとりの合間に、ハヤシさんと打合せを重ねて、4コマ漫画や挿絵や図説などを描いてもらいました。ハヤシさんは天才です。こちらが要求したことを、期待以上の出来栄えで、ものすごいスピードで仕上げてくれました。

(4)そして完成度が高くなってきた5月下旬、最後に弁護士の中野辰久先生にゲラを細かくチェックして頂きました(=法律監修)。ここでは思ったほど間違いを多く指摘されませんでした。ちょっとホッとしました。

(5)そして6月2日から4日までの約3日間、直前の最終チェックを何回も何回も編集サイドにしてもらい、その都度わたしのところに手直しすべき点について質問や意見が飛んできて、校了の締め切り日を少しオーバーして、6月5日に全てが完了しました。以後は印刷段階へ移行し、12日頃に完成品が出来上がってきました。


 改めて、本を作り上げることの大変さを実感しました。

 これは出版社によっても大きく異なります。正直な話、出版社によっては、売ることにかけては大変なエネルギーを費やすのに肝心の中身は手抜きな粗製濫造体質のところもあり、逆に売ることには無器用だけど中身には愚直なまでにパーフェクトを求めるところもあります。朝日新聞出版さんは、間違いなく後者に属すると感じています。

 さて、19日から発売になるわけですが、売れるかどうか・・・。
 「神のみぞ知る」ですね。もしかしたら売れないかもしれません。
 でも、やるだけのことはやりました。この本はわたしの集大成といってもいいかもしれません。売れなくても悔いはありません。

 320ページにもおよぶ長編なので、読むのに多少疲れるかもしれませんが、読後の充実感は、他の薄っぺらい本の比ではないと自負しています。(特に入門者の方にはおすすめです。)

 また、本書の趣旨のとおり、これを読めば、借金苦や経済苦で自殺まで思い詰めることもなくなると思います。それどころか、借金苦や経済苦を「楽しむ」ことさえできると思います。

 というわけで、ご興味ある方は、ぜひお買い求めください。

 尚、わたしのサイン(汚い字です!) をご希望の方は、直接お会いした時ならいつでもどこでも無条件にお受けします。また、猫研事務所においても、サイン入りの本を100冊ほど置いて、来客の方向けに販売させて頂く予定です。


(以上、メルマガよりコピー)


kumazawa
 本日(18日)、発売日よりも1日早いのに、錦糸町のくまざわ書店で平積みされていました。また、知人の情報によれば、新宿の紀伊国屋でも平積みされていたそうです。東京は流通が速いですね。明日は朝日新聞の朝刊で広告を打ってくれるそうです。


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Comments

サインください~ 
明日書店で手に入れるつもりです~
次にお会いした時にサインください~
 
 
3万人に届けばいいですね、
明日本屋に行かせてもらいます。
 
 
こんにちは。いつも更新を楽しみにしています(たぶん二度目の書き込みです)。
ご出版おめでとうございます!
私の関心は、若い人が消費者被害に遭わないようにするにはどうしたらよいか、ということにあるのですが、「意識」と「知識」が大事、という凝縮された表現は、消費者問題一般にもあてはまりますよね。
この言葉、何かの機会に紹介させてください。若い人たちも食いついてくれそうです。
 
祝!ご出版! 
猫さん!出版おめでとうございます。
近々に本屋に行って買ってきます。
本当に凄いですね・・・!
大阪の勉強会で会えるのを楽しみにしています。
 
こんにちは。 
猫次郎さん
こんにちは。

昨日18日に、神田駅前の啓文堂にもさっそく販売されてたのを目ざとく発見しましたので、
即買いしました。

大変勉強になりまーす。

写真もかなり?(笑)二枚目に写ってましたね。
 
亀レスですみません。 
皆様ありがとうございます。
おかげさまで発売初日のアマゾンのランキングは総合100位以内に入りました。(5日経った現在は4000位台まで落ちましたが・・・)

お読み頂いた方からも好評です。


気の早いわたしは、もう次の本の構想を考え始めています。

 

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プロフィール

吉田猫次郎

Author:吉田猫次郎
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。認定事業再生士(CTP)。経営革新等認定支援機関(株)NEKO-KEN代表取締役。
本名はホームページや書籍に記載。
著書多数。講演・メディア出演多数。
1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。

20代の商社マン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利の連帯保証人、ヤミ金の怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はしなかった)。

趣味は釣り、アウトドア全般、ほか。

最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)でトライアスロンのオリンピックディスタンスに初挑戦&完走。2014年(45歳)でフルマラソン初挑戦&完走。2015年(46歳)にはトライアスロンのアイアンマン70.3に初挑戦&完走。2016年も完走。徐々にメタボ解消。だがすぐにリバウンド。

嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

 
★ 「相談」をご希望の方は、当ブログではなく、ホームページのほうに申込方法等を記載していますのでご覧下さい。有料と無料があります。 → 吉田猫次郎ホームページ

★ 取材、講演、執筆依頼は、直接メールまたは電話またはFAX下さい。 ooneko@nekojiro.net TEL(03)5342-9488 FAX (03)3229-8329

 
 
 
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