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吉田猫次郎のブログ(2005年~2020年分)

事業再生コンサルタント・吉田猫次郎の旧ブログです。恥ずかしいけど残しておきます。2021年からは別の場所に移転しました。

 

香港と深圳に行ってきました


Category: 猫次郎のたわごと(未分類)   Tags: ---
10月下旬、2泊3日の短い日程で、香港と深圳に行ってきました。
用件は、
1.香港で顧問先(輸出関連)の商談に立ち会い
2.香港と深圳で、キャッシュレスの視察
3.ドローン世界最大手のフラッグシップストアの視察


djihonsha 

収穫の多い2泊3日でした。

香港は、私が昔よく行っていた頃(返還前)とは大きく変わりましたが、変わってほしくないところはあまり変わっておらず、居心地の良い場所でした。

今回はタクシーやバスを一切使わず、関係者とも現地集合、現地解散で、おもに地下鉄を多用しながら単独で動き回りましたが、どこへ行っても安心感があり、「あれ?昔よりも治安が良くなったんじゃないの?」と感じました。(九龍城も取り壊されて、公園になっていました)

キャッシュレス決済の普及は日本とは比べ物になりません。
非常に進んでいました。
香港では「OCTOPUS」という名前の電子マネーが大変普及しており、日本でいうスイカやイコカと似たような位置づけです。交通系電子マネーであり、コンビニでも飲食店でもどこでも、ほぼこの1枚で事足ります。(日本みたいに電子マネーの種類が乱立しておらず、電子マネーならOCTOPUS1枚、それ以外はクレジットカードという具合です。シンプルです。)

香港と深圳は鉄道でつながっており、すぐに行ける距離ですが、そこにはイミグレーションがあり、香港側と深圳側ではまるで雰囲気が違います。しかしそれも、私が過去に訪問した時とはだいぶ様子が異なりました。深圳側の近代化がめざましかったのと、イミグレーションが指紋認証や顔認証、複数の監視カメラなどハイテク化が進んでいたのが印象的でした。

また時間をみつけて続編を書いてみたいと思います。

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「ドローン」の仕事を始めました。


Category: 猫次郎のたわごと(未分類)   Tags: ---
先週、中野で「ドローン」のセミナーを開催しました。

といっても、NEKO-KEN主催ではありません。

実は私、今年の7月に東北のドローン会社の経営に関与するようになり、そこの取締役になってしまったのです。そっちの会社のイベントのひとつとして、東京でドローンセミナーを開催したのでした。企画は私、講師は同社の代表者(ドローン黎明期より事業開始し、海外の遺跡の空撮など数々の実績を持つプロ中のプロ)が務めました。受講者8名の限定企画でしたが、おかげさまで大好評でした。


droneseminarnekoken20181102 


本拠地は山形県ですが、これからも東京や他府県へ営業展開する予定です。



同族経営、内部からの崩壊、不渡り、そしてそこからの再起


Category: 企業再生・事業再生関連   Tags: ---
先々週、某SNSでこんなことを書きました。

≪ 約束手形の不渡りの現場に立ち会った。非常に荒れていた。

と言っても、暴れていたのは債権者ではなく、親族だった。

これをもし映像化するとしたら、テーマは「不渡りの修羅場」ではなく「同族経営の醜態」のほうが合っていると思った。

しかし、どんなに同族間で罵り合っていても、第三者(特に経験者か専門家)の言う事には耳を傾けてくれるものだ。最後は笑いながら収束した。

2回目の不渡り(=銀行取引停止処分)は回避できそうだ。

これからが再起だ。

笑う門には福来る

(笑いがないと福はやってこないヨ)  》



あれから2週間。

事態が良い方向に向かってきたので、当事者の方から同意を得て、ここに書きます。


手形を振り出した先は、仕入先でした。

社長一人による自力交渉(但し経営改善計画書の計数計画は私がお手伝いしました)により、仕入先の理解を得ることができ、すべての手形をとりあえずジャンプ(手形を数枚に分けて支払いを先送り。応急処置ですね)させてもらい、ひとまず2回目の不渡りは回避することができました。


この会社、税金や社保や給料の滞納はありません。そこは大変立派です。

金融機関にはリスケしていますが、私にいわせれば、リスケ程度ならまだ「軽症」です。

財務内容は、表面上は軽度の債務超過(実バラベースでも軽度の債務超過)、PLは役員報酬を従業員並みに下げてその他の経費もとことん切り詰めても営業赤字。要は損益分岐点を下回る売上高です。資金繰りもそれに比例して窮しており、3年間リスケをしているのに、現預金残高はいつも月商の0.2ヶ月分を下回っています。これでは手形を落とすのは困難でしょう。手形を切ってはいけない状態です。


よって、再起に向けての最大の課題は、コストカットなどよりも、「売上を伸ばすこと」に尽きると思います。


また、売上が伸び悩んでいた原因のひとつとして、私は、外部環境の変化などに加えて、内部要因(営業マンが勤続40年以上になる親族で、既存の得意先しか回っていない、社長は資金繰りばかりしている、等)もあると感じました。ここを変えれば、ビジネスモデル自体は悪くないので、損益分岐点を上回る売上高ぐらいまでは伸ばせるのではないかと。


いつも思いますが、会社は、「債権者に潰されるケース」は驚くほど少なく、「内部から崩壊して自滅するケース」のほうが圧倒的に多いです。 そうならなければ、倒産はかなり防げると思います。




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プロフィール

吉田猫次郎

Author:吉田猫次郎
【NEKO-KEN】
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。
事務所所在地は、東京都三鷹市下連雀3-31-4-206 (2021年4月現在)
経済産業省認定・経営革新等認定支援機関(認定支援機関)。
2003年開業。末期症状の会社の倒産回避(生き残りのための応急処置)から、原因究明、デューデリジェンス、再生スキーム策定、金融機関向け経営改善計画策定支援、資金繰り改善、PL改善(黒字化)、実行支援、事業承継、補助金、最後の出口へのお手伝いに至るまで、事業再生コンサルタントとしては一通りの経験と実績があります。
企業理念は「ヒト・モノ・カネの再生」。


【吉田猫次郎】
本名よしかわひろふみ。(株)NEKO-KEN代表取締役、CTP認定事業再生士、認定支援機関、著述業、ほか。
1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。
著書13冊。講演300回以上。テレビ出演15回くらい。
20代のサラリーマン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利、多重、ヤミ金、怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はせず)。その体験記を、2001年に猫次郎と名乗ってホームページに公開したところ、予想外にヒットしてしまい、2003年に書籍化。以後、事業再生コンサルタントに転身し現在に至る。
最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)から現在までにトライアスロンに12回出場、全て完走。フルマラソンも2回出場、2回完走。
嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。
2020年8月に脳梗塞発症。3週間ほど入院。しかし現在こうして文章を書いているし、手足も自由に動く。

★ 「相談」をご希望の方は、ホームページのほうに申込方法等を記載していますのでご覧下さい。有料と無料があります。お急ぎの方はお電話でもOKです。 → 吉田猫次郎ホームページ

★ 取材、講演、執筆依頼は、直接メールまたはお電話下さい。 ooneko@nekojiro.net TEL(0422)46-9480

 
 
 
 
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