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吉田猫次郎のブログ(2005年~2020年分)

事業再生コンサルタント・吉田猫次郎の旧ブログです。恥ずかしいけど残しておきます。2021年からは別の場所に移転しました。

 

今年の中小企業向け補助金・制度融資などは、どうなるのか?


Category: 企業再生・事業再生関連   Tags: ---
12月22日に、30年度の予算案と29年度の補正予算案が閣議決定されました。
報道内容はこちら。

≪政府は22日、平成30年度予算案を閣議決定した。一般会計総額は97兆7128億円と6年連続で過去最大を更新した。社会保障費が高齢化によって過去最大に増え、北朝鮮情勢の緊迫化を受け防衛費も拡大。一方で、景気回復に伴う税収増で新規国債発行額は33兆6922億円と8年連続で減らし財政健全化にも配慮した。同時に決定した29年度補正予算案とともに、来年1月に召集する通常国会に提出する。≫
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171222-00000534-san-bus_all

通常国会は、1月22日に召集されるそうです。

この中で、中小企業経営者に関心が高いと思われるのは「29年度補正予算」のほうですが、
これについての具体的内容は、12月25日に経済産業省のホームページで公表されました。
必読です。
http://www.meti.go.jp/main/yosan/yosan_fy2017/hosei/index.html

この中から、少し引用してみましょう。

まず目次。
黄色でマーキングした部分が、多くの中小企業・小規模事業者に関係の深そうな部分ですね。
mokujikeizaisangyoushou

14ページ「小規模事業者支援パッケージ事業」
こういうのは大抵、題名に国の熱い思いが込められていることが多いので、題名からしてヒントです。一字一句読むことです。(ちなみに小規模事業者とは、平たく言えば、零細企業~自営業者のことです。中小企業はここでは対象になりません。)
p14jizokuka

15ページ「サービス等生産性向上IT導入支援事業費」 
IT補助金の予算が、500億円と大幅にUPしました。注目に値します。会計処理のIT化はもちろん、前に長々と書いたキャッシュレス決済に向けたシステム導入なども当てはまるかもしれませんね。
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16ページ 「事業承継・世代交代集中支援事業」
事業承継は昨今、深刻な問題です。なにしろ国内にある381万の会社のうち、後継者不足の会社が127万社もあるのですから。
jigyoushoukei

17ページ 「29年度補正ものづくり・商業・サービス経営力向上支援事業」
これも題名から要熟読です。「ものづくり」と「商業」と「サービス業」などが対象であることや、「経営力向上」を支援するための事業であることがわかりますね。ものづくり補助金の中身を読んでみると、一般型の補助率が1/2に下がったことがまず目につきますね。但し「経営革新計画」の承認など、ある要件を満たせば2/3の補助になるようです。また、「企業間データ活用型」に力を入れているのもわかりますね。予算は前年とほぼ同様の1000億円。小規模型も従来どおり有り。
monodukuri29hosei

19ページ 「認定支援機関による経営改善計画策定支援事業」
経営改善計画(主に金融機関向けと考えてさしつかえない)の策定にあたり、ウチみたいな認定支援機関を使えば、その計画策定費用の2/3までを補助するという制度。リスケなど金融調整の際に使うタイプと、まだ会社が正常に回っているうちに使う「早期」タイプがあります。
29hoseikeieikaizen


20ページ 「生産性向上に向けた経営力強化・設備投資支援」
ざっくり言えば、「経営力向上計画」が国に認可された会社向けの、日本政策金融公庫の融資のようですね。
keieiryokukoukou29kokkin

(以上。引用元は http://www.meti.go.jp/main/yosan/yosan_fy2017/hosei/pdf/pr_hosei.pdf )
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この中で、NEKO-KENにできることは、次のとおりです。

・ 「ものづくり・商業・サービス経営力向上支援事業」
  → 採択率39%の狭き門の中、うちは82%の成功率でした。

・ 「認定支援機関による経営改善計画策定支援事業」
  → 27年に認定支援機関として登録する前から、経営改善計画の策定支援は実績豊富です。事前打ち合わせからバンクミーティングに至るまでの段取りも経験豊富です。

・ 「小規模事業者支援パッケージ事業」
  → 小規模事業者持続化補助金も、顧問先へのサービスの一環として、多数お手伝いしたことがあります。成功率はだいたいですが8割位でした。

・ 「生産性向上に向けた経営力強化・設備投資支援」
  → これを申請する際に、「経営力向上計画」の承認と、事業計画書の提出が求められると思われますが、その2つは得意分野ですのでお手伝いできます。

・ 「経営革新計画」
  → 認定支援機関のことを、正式には「経営革新等支援機関」といいます。うちもその1つです。文字通り、経営革新計画の策定支援は得意分野のひとつです。

・ その他
  → NEKO-KENは事業再生コンサルタントを主業務としていますので、事業再生の渦中にある会社(他所のコンサルタント会社では敬遠されるような財務内容の会社)であっても、上記の「補助金」「経営改善計画」「経営革新」「経営力向上計画」などを数多くバックアップし、高い確率で成功してきた実績があります。 また、本を12冊書いた実績がありますので、いわゆる「作文能力」というか、長い文章を「読ませる能力」が少し長けているかもしれません。 また、同業の認定支援機関との交流が多いので、情報源が豊富にあるのも強みのひとつです。

尚、上記いずれも、成功報酬は格安なのですが(他社では2割くらい取るところも多いようですね・・・)、依頼を受けた会社のことを熟知しないと良い仕事ができませんし、補助金や経営革新を受けた後のフォローも5年間しなければなりませんし、公募要項にも「認定支援機関の全面的バックアップを受けた会社」という条件がついていますので、その意味でも、長期的な顧問契約を前提とさせていただきます。 (但し、昔の顧問先や、勉強会の常連さん、単発相談の多かった方など、例外もありますので、まずは柔軟に事前相談をお受けしたいと思います)


吉田猫次郎

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プロフィール

吉田猫次郎

Author:吉田猫次郎
【NEKO-KEN】
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。
事務所所在地は、東京都三鷹市下連雀3-31-4-206 (2021年4月現在)
経済産業省認定・経営革新等認定支援機関(認定支援機関)。
2003年開業。末期症状の会社の倒産回避(生き残りのための応急処置)から、原因究明、デューデリジェンス、再生スキーム策定、金融機関向け経営改善計画策定支援、資金繰り改善、PL改善(黒字化)、実行支援、事業承継、補助金、最後の出口へのお手伝いに至るまで、事業再生コンサルタントとしては一通りの経験と実績があります。
企業理念は「ヒト・モノ・カネの再生」。


【吉田猫次郎】
本名よしかわひろふみ。(株)NEKO-KEN代表取締役、CTP認定事業再生士、認定支援機関、著述業、ほか。
1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。
著書13冊。講演300回以上。テレビ出演15回くらい。
20代のサラリーマン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利、多重、ヤミ金、怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はせず)。その体験記を、2001年に猫次郎と名乗ってホームページに公開したところ、予想外にヒットしてしまい、2003年に書籍化。以後、事業再生コンサルタントに転身し現在に至る。
最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)から現在までにトライアスロンに12回出場、全て完走。フルマラソンも2回出場、2回完走。
嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。
2020年8月に脳梗塞発症。3週間ほど入院。しかし現在こうして文章を書いているし、手足も自由に動く。

★ 「相談」をご希望の方は、ホームページのほうに申込方法等を記載していますのでご覧下さい。有料と無料があります。お急ぎの方はお電話でもOKです。 → 吉田猫次郎ホームページ

★ 取材、講演、執筆依頼は、直接メールまたはお電話下さい。 ooneko@nekojiro.net TEL(0422)46-9480

 
 
 
 
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