
私の中ではもう「金融円滑化法」は死語となりつつあるのですが、
以前、何度となく「円滑化法が切れても大丈夫!」と強調してきた手前、その裏付けをたまにUPする必要があると思いますので、今回もその最新ネタを。
中小企業再生支援協議会に勤務する知人が、ある研究会でレクチャーしてくださった話です。
『保証マンスリー』という情報誌があります。
これは東京信用保証協会が発行している保証情報誌です。
この情報誌の2013年8月号に、こんなデータが掲載されています。
以下一部抜粋。
「平成25年 第1四半期 事業概況(4月~6月)」
保証承諾実績 19,963件 前年同期比95.5%
保証条件変更承諾 21,603件 前年同期比96.5%
代位弁済 1,123件 前年同期比82.1%
ソースはこちら。
http://www.cgc-tokyo.or.jp/pdf/cgc_201308monthly34-08.pdf
このデータを見てわかることは、
1.保証承諾(融資)の件数が、前年同期比95.5%と微減している。(資金需要が落ちているのか?)
2.条件変更(リスケ)の件数のほうが、保証承諾(融資)よりも多い。
3.2013年4月~6月の統計だから、いわゆる「円滑化法」が終了した後のデータである。にもかかわらず、リスケ承諾件数は、前年同期比で96.5%とほとんど変わっていない。
4.代位弁済の件数も、前年同期比82.8%と、むしろ下がっている。
5.つまり、一部の無知な専門家らが騒いでいた「円滑化法が切れたらリスケに応じてもらえなくなり、代位弁済などが激増し、パニックになる」という予想を大きく裏切り、実際は「ほとんど変わっていない」と言える。
というわけで、今のところ、すべて私の予想どおりなのでホッとしています。
猫
