通帳は4つに分けなさい―資金繰り上手な社長が使っている究極のお金管理法 (2010/02/25) 亀田 潤一郎 商品詳細を見る |
本のオビには、「会計知識ゼロの社長が、たった3ヶ月で資金繰りをコントロール!!」とあります。
表紙の裏には「決算書はもう要らない!?たった4冊の預金通帳には、お金の動きも経営もすべて表れる!」
「①売上収入を預け入れる売上収入口座 ②会社の運転資金を担う運転資金口座 ③急な支出や納税に備える納税緊急口座 ④将来の投資に備える将来投資口座」・・・とあります。
2010年2月に発行された、1年以上前の本ですが、長く読まれそうな内容です。
著者は『稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』というベストセラー本を出した税理士さんです。
たかが通帳、されど通帳。通帳を見れば、どんなに数字に疎い社長さんでも、お金の残高(ストック)とお金の動き(フロー)が一目瞭然なはず。そのことを、改めて気付かせてくれる本です。
実は私も、7年以上前から、相談者の方に、「通帳を3つか4つ以上に分けましょう」とよくアドバイスしてきました。 しかしそれは、本書に書かれているのとはちょっと違う理由からでした。私の場合、①資産管理用の口座 ②負債管理用の口座 ③収益/費用の入出金口座 ④以上をさらにほどよく分散させて・・・といったもので、最大の理由は「リスク分散」と「帳簿代わり」でした。(借入先1銀行のみの付き合いだと、万一返済困難に陥ったとき預金を拘束されたりいろいろ大変ですからね・・・)
こうした私の考え方とちょっと違う視点で、この本は書かれていたので、とても興味深く読めました。しかも、難しい会計用語をほとんど使わずに、とても高度なことがさりげなく書かれていて、奥行きの深い本だなとも思いました。非常におすすめ。
猫