
5月29日(日)レース本番。
ずっと雨が本降りで、いや、大雨で、本当に過酷なレースでした。

朝5時。スタート地点には既にかなりの自転車が置いてある。(中に変な自転車もまぎれている)

5時45分。開始直前。雨。

○田○次郎さん(42歳)
* レース中は写真を撮る余裕がありませんでした。

コースはこんな感じ。川のようになってしまっていた所も多数。
恥ずかしながら、私はチェックポイントを4時間以内に通過しなければならないところを、安全第一&ペース配分に神経質になりすぎて、4時間17分かかってしまい、そこで強制終了となってしまいました。(終了後も約20kmのショートカットコースを自走して帰らなければならない)

帰り道に三浦ダムと自然湖を通過。絶景だけど、写真を撮りながら敗北感が・・・(泣)
完敗です。
負け惜しみですが、時間をかければ100km完走できたと思います。しかしこれはレースですから、やはり時間は絶えず意識しなければなりません。次回の課題ですね。
それにしても、今回はいつになく過酷な環境でした。
これほどの大雨は、大会始まって以来だそうです。
私の参戦した100kmクラスは、490人出場したうち、70人しか完走できなかったそうです。

ドロドロになったサドルバッグまわり。中まで泥と砂利がびっしり。

ハンドルにとりつけた標高差/距離の表も、ラミネートしたにもかかわらず雨が染みこんで読めなくなってしまった。
ちなみに標高はスタート時約900m、ピーク時1600m、激しいアップダウン多数。

撤収。今回、車とキャンプ用品を用意してくれたのは、私の釣友&チャリ友であるへらこぶら氏。東京都多摩地区在住のプロカメラマン。
とにかく、いろいろ発見の多い、刺激に満ちた2日間でした。
明日からまた気を取り直して日常生活に戻ります。
猫

去年から毎年2回フル参戦している自転車レース、「セルフディスカバリー・アドベンチャー・イン・王滝」
20kmクラス、42kmクラス、100kmクラス、選抜120kmクラスの4種類があります。
私が去年出たのは42kmでした。かろうじて2回とも完走できました。
今回は無謀にも、100kmにエントリーしました。
しかも天気は雨。梅雨と台風。
長野県と岐阜県の県境付近にある王滝村で開催されます。
御嶽山(おんたけさん)の麓の、標高900~1600mの山の中がコースです。
ほぼ全域オフロード。普段は車も自転車も入れないところを、この日のために特別開放してくれています。
これだけ標高差が激しく、自然が豊富で、100kmも信号ひとつなおオフロードが続くコースは、世界的にもあまり例がないそうです。このため、外国人の参加者も結構います。
危険もいっぱいです。数年前の大会では、先頭車が熊に遭遇し、先頭集団の何人かがスズメバチの猛攻に遭ったそうです。転んで血だらけになってゴールインした人も見たことがあります。
それでも、この大会は、よほどのことがなければ自力で帰還しなければなりません。パンク修理などできて当然です。
他人と競い合うというよりも、大自然を相手に、自分と向き合うという性質の強いレースです。文字通り、セルフディスカバリー・アドベンチャーです。
私もそんなところに魅了されて、このレースに参戦するようになった次第です。
さて、1日目はレース前日の現地入りの様子です。
5月28日(土曜日)、友人の車に乗せてもらって、朝5時半に東京を出発しました。

到着してすぐに王滝食堂で「いのぶた丼」を食す。850円。絶品。

タープ、テーブル、椅子、自転車などをセットアップ。

去年一緒に参戦した友人夫婦も合流。クラインという超高級自転車をペアで所有。美男美女のセレブ夫婦だが、奥さんも一緒にマラソンや自転車レースに頻繁に出場している。つくづく絵になるカップルだ。

日中から酒宴。ジンとトニックウォーターと氷を持参して即席ジントニックを作った。ほかに、友人がとびきり上等なテキーラを持ってきてくれたり、ワインを持ち寄ったり、何だかとても贅沢な雰囲気。
天気は、お昼までは曇りでしたが、午後からぽつぽつ降り始め、夕方からはけまとまった雨が降り続けました。
タープ(屋根)があったので、雨でも快適に宴会ができました。
翌日の超過酷なレースとは対照的に、この日はなんとも優雅でのんびりしていました。
夜8時には就寝。
翌朝は3時起床、6時レース開始。
(つづく)