
今回は、甘い誘い文句がたっぷり書かれたダイレクトメール(実物!)を見ながら比較してみましょう。
(その1) 7-8年前に来たヤミ金のDM(ハガキ)

解説: もっともらしい社名ですが、株式会社か個人事業かわかりませんね。貸金業登録番号も記載されていませんね。無登録でカネ貸しをしている可能性大です。(ちなみに無登録で貸金業を営むこと自体、懲役ウン年の重罪です。)
また、20-500万まで融資、年利12-24%などと書かれていますがもちろん「誇大広告」「おとり広告」です。実際には10日で1割以上、いや10日で2割以上だったりします。(ちなみに現場では証拠を残さないように借用書を取り交わさず、手形の額面だけを拠り所に、額面から2割前後を引いた額を融資します。そして10日後にガンガン取り立てします。)
典型的なヤミ金のDMですね。違法行為のオンパレードです。
最近はだいぶ少なくなりました。
(その2) 3-4年前に来たヤミ金のDM(FAX)

解説: これは古典的な「システム金融」のDMです。システム金融とは、ヤミ金の中でも最も極悪非道な業態のひとつで、顔を一切見せない、手形小切手の郵送と現金振込みで融資実行のやりとりをする、連絡は電話とFAXのみ、住所不定、DMに書かれている住所のほとんどは秘書代行サービスを利用、貸付金額は平均80万前後、利率は平均「10日で2-3割」、取り立ては問答無用で手形小切手を銀行に回す、というものです。いったんシステム金融に手を出すと、あっという間に雪だるま式に借入件数と手形を切る枚数が激増し、3ヶ月以内に7割以上の確率で不渡りを出すといわれています。
もちろんヤツらは貸金業免許など持っていません。屋号も担当者名も偽名です。口座番号も違法的に手に入れた他人名義のものを使用しています。もちろんこれらは重い刑事罰が科せられるような犯罪行為です。
しかしこれも、最近はめっきり減りました・・・。
(その3) つい最近来たばかりの「カードで現金」のDM(FAX)

解説: 最近急激に増えてきたのが、この手のDMです。私の自宅に先週、先々週と2週連続で来ました。
前回解説したように、「カネを貸している」わけではないので、貸金業法の規制枠には入りません。許認可がなくても現時点では違法とは言い切れません。この「違法性のなさ」というか「グレーゾーン」なところが、上記1.2のヤミ金と決定的に違うところです。
これを「ヤミ金」の一種ととらえるべきではないでしょう。ソフトヤミ金とか、ネオヤミ金とか呼ばれることもありますが、私はそういう呼び方には反対です。ヤミ金と区別して考えたほうが、問題が浮き彫りになりやすい。
尚、言うまでもありませんが、最近急増中のこの「カードで現金」、いくら違法性がギリギリないグレーゾーンといっても、これに手を出すのは私は賛成できません。念のため。
以上、思い切って実物を公開しました。
ご参考まで。
猫

これはヤミ金ではありません。ヤミ金とは明確に区別すべきです。
理由は後述します。
まず最近のニュースを引用。
2010年11月14日の産経ニュースより。
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≪ 手口はこうだ。資金を必要としている人に対し、クレジットカードのショッピング枠を使って安価な雑貨などの購入を勧誘。1個10万円前後で購入させ、手数料を引いた残りの8割前後の金額をキャッシュバックする- といったものだった。
「福場氏の場合、現金化の勧誘をインターネットサイト上で行っていた。ゴルフボールを乗せるティーなどを10万円前後で販売し、8~9割をキャッシュバックしていたようだ」(関係者)
17年ごろまでヤミ金業を営んでいた福場氏は、警察当局の取り締まりが強化されるなどしたため、18年ごろからクレジットカードを使った現金化商法にシフトしたとみられる。
(中略)
クレジットカードを使った現金化は利用規則違反であり、発覚するとカードが利用できなくなるが、それでも男性はこう言う。
「事業が難航すると銀行はなかなか金を貸してくれない。補助金申請も時間がかかる。そういう中で、クレジットカードの現金化は、すぐ必要な生活資金や事業のつなぎ資金を調達するのに便利。生きていくにはとにかく金が必要なんです」
こうした業者は貸金業法改正後、資金調達が困難となった人々の需要の受け皿となっているようだ。
現金化業者は全国に200業者以上いるとされ、1万以上のサイトを運営しているとみられる。
東京情報大の堂下浩准教授の調査によると、消費者金融大手7社の貸付残高は今年8月現在、3兆7千億円でピーク時の半分以下に縮小。18年12月の貸金業法改正後、その傾向は鮮明となっている。
一方、総量規制などで借り入れができなくなった人々はどこに資金を求めたのか。
堂下准教授は
「親族や知人からの借り入れに頼る傾向が強くなっている。また、クレジットカード現金化の利用も増えている」
と話す。
(中略)
返済できるうちは問題ないが、何らかの事情で滞ると、損をかぶるのは現金化業者ではなく、買い物の立て替え払いをするクレジットカード会社となる。
「いうなれば、現金化業者によるクレジットカード会社への詐欺行為。利用者はそこに加担しているともいえる」
社団法人「日本クレジット協会」(東京都中央区)の担当者は不正行為の横行にいらだちを募らせる。
クレジットカードの現金化はカード会社との加盟店契約違反であり、利用者にとっても規約違反である。
それでも、ネット上から勧誘サイトが消えていく兆しはない。中には還元率の高い“優良店”を比較するサイトまで登場している。
勧誘サイトの氾濫(はんらん)状況について、同協会の担当者は「サイトに出ているメールアドレスやフリーダイヤルは本物だが、代表者名や店舗住所は偽名で、本当の経営者までたどり着くことができない」と頭を抱える。
法律でも現金化業者の取り締まりは現状では難しい。
まず、現金化業者は貸金業者ではないので、貸金業法は適用されない。貸し付けではなく、あくまでもクレジットカード利用に伴う特典としてのキャッシュバックなのである。
「放置すべきでないことは分かっているが、貸金業法の対象外なので何ともならない」と金融庁関係者も
匙(さじ)を投げる。
可能性として残るのは、詐欺罪の適用だが、これも容易ではないようだ。
カード業界関係者は「クレジットカード会社をだます目的で利用したのを立証することに加え、
そもそも利用者が“加害者”として名乗り出てくることはまずない」と摘発の難しさを指摘するが、
「ただ、このまま野放しにしていてはいけない。業者が荒稼ぎした金は暴力団の資金源になっている可能性も
十分ありえる。関係省庁の間で法整備などを進めてほしい」と対応策の必要性を訴えた。
資金需要がある限り、法律の穴を見つけてビジネスを行う業者は必ず出てくる。
法律のグレーゾーンに浸透するクレジットカード現金化業者への対応は急務といえる。 ≫
引用元: sankei Biz 2010年11月14日
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/101114/cpb1011140700000-n1.htm
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一部のメディアでは、このような業者を「ネオヤミ金」とか「新手のヤミ金」などと呼んでいますが、それはちょっと違うと思います。
ヤミ金の明確な定義なんてものはありませんが、昔からヤミ金と言われていた業者は、
1.「違法」な暴利を取っている。(トイチ、トニ、トサン)
2.「違法」な取り立て行為を行っている。(時として暴力もあり)
3.「カネ貸し」である。
4.借り手側も「恐ろしいところから借りてしまった・・・」という罪悪感や後悔の念があった。
という共通点がありました。
私が11年前に散々お世話になった?ヤミ金も、利息はトイチ・トニ・トサンで、年利に換算すると360~1080%という完全な違法金利でした。これは法律上、民事で無効になるのはもちろんのこと、刑事罰も科せられる犯罪的な利率です。
取り立ても、5分おきにかかってくる電話や、黒いスーツに黒いシャツを着た怖そうな兄ちゃんの訪問、恫喝、果ては拉致監禁など、明らかに貸金業規制法や刑法などに触れる犯罪めいたものでした。
また、彼らは「カネ貸し」でありながら、多くは貸金業免許を持っておらず、あるいは持っていても偽名や偽りの住所電話番号で誇大広告をバラまいており、それも完全な違法でした。
このように、昔ながらのヤミ金は、明らかに違法な行為と知りながら、暴力的に暴利を貪っているという特徴がありました。
こういう業者を「ヤミ金」と呼ぶのであって、冒頭で記事引用した「カードで現金化」のような業者は、断じてヤミ金と呼ぶべきではないと私は思います。これをヤミ金とゴッチャにしてしまうと、問題点がはっきりしてこない。
「カードで現金化」の問題点(および特徴)を要約すると、次のようになると思います。
1.「違法な暴利」を取っていない。暴利には違いないだろうが、それは違法ではない。
2.「違法な取り立て」がない。(取り立てするのはあくまでカード会社にすぎない)
3.「貸金業者」ではない。よって「貸金業法」では規制することができない。
4.借りている人もいわば共犯者になるから、借り手から刑事告訴されることは少ない。つまり表面化しにくい。
5.借り手にあまり罪悪感がない。貸し手にもあまり罪悪感がない。
つまり、法律上グレーゾーンであり、暴力的でもなく、感覚的にも手を出しやすいのです。
これがヤミ金との決定的な違いです。
上記のヤミ金の1.2.3,4と比較してみて下さい。
この問題はどちらかといえば、今年6月にやっと法改正され決着がついた「利息制限法」と「出資法」のグレーゾーン問題に似ているかもしれません。
つい数年前までは、大手クレジットカードのキャッシングも大手消費者金融のキャッシングも(いずれも上場企業)、年利25%~29%で平気で貸し付けていました。というのは、当時はこれは「違法」ではなかったからです。
利息制限法では年18%までが上限と定めていましたが、これには罰則がなく、しかも法43条で定める一定の要件を満たせばそれ以上の利率でもOKという解釈があったので、出資法(=厳しい罰則つき)で定める29.2%の上限金利だけを厳守していたのです。この18~29.2%までの利率のことを「みなし弁済」「グレーゾーン金利」と呼ばれていました。
グレーゾーン金利は裁判(民事)で争えばほとんどの場合無効となり、利息制限法に引き直されましたが、それでも大手貸金業者の多くが「43条みなし弁済」を守っていると主張して、平然とグレーゾーン金利を取り続けていました。
平成18年1月に最高裁判決が出て、その年の暮れから貸金業法の大幅な改正が始まってから、徐々にグレーゾーン金利を取る所が減っていき、今年6月の法改正完全施行になってから完全にいなくなりましたが、それまでは大手のイメージの良い会社でも、平気でグレーゾーン金利を取っていました。大手が無人契約機を導入したりCMでイメージアップを図ったりしはじめた90年代後半からは借り手にも罪悪感がなくなっていき、不景気とも相まって爆発的に増えていったのです。それと似ているように思います。
「カードで現金」も、きちんとした法整備の動きがない限り、まだまだ増え続ける可能性が高いと思います。
借り手にも貸し手にも罪悪感がなく、完全な違法とも言い切れず、潜在需要もかなりあり、さらには借り手も非があるため(共犯)表面化しにくいという新たな要素を含んでいます。
いっぽう、「ヤミ金」のほうは間違いなく減るでしょう。貸金業法改正の現在では、ヤミ金の特徴であったトイチ・トニ・トサンの暴利は、最大で懲役10年という厳しい罰則が科せられます。無免許で貸金業を営むのも同様に懲役最大10年です。取り立ての規制も厳しくなりました。身分証明書の携帯なども義務付けられていますから偽名をを名乗って法外な取立てをすることも難しくなりました。警察もすぐに動きます。借り手側も情報が増えて賢くなっていますから、返済が苦しくなるとすぐに警察や弁護士に駆け込みます。
つまり「ヤミ金」側にとっては、逮捕されるリスクがより高まり、貸し倒れのリスクもより高まり、商売としてやってられなくなっていったのです。
冒頭のニュース記事を読んでみて下さい。この「カードで現金」業者も、「ヤミ金」ですっかり儲からなくなってしまって平成18年頃に「ヤミ金」を辞めています。
このように、「ヤミ金」と「カードで現金」は全く異なる性質を持っています。
「新手のヤミ金」などと呼んではいけません。
しいて言うなら、これは「ネオ・グレーゾーン問題」とでも言うべきでしょうか?
猫

肉好き。酒飲み。出張多し。夜型。
公私共にムチャしがちで、我ながら、よく体を壊さないなあと思います。
でも、医者にかかるのはせいぜい年に1度か2度。
不休で出張やセミナーが続き、飲み過ぎ、そこで少し弱っているときに風邪を伝染されたとか、3拍子も4拍子も揃ったときくらいです。それ以外はいたって健康。気力体力モリモリ。ほぼ医者いらずです。
私に接近したことのある方ならお気づきかもしれませんが、私の肌は子供のようにスベスベです。
(本当は男らしくゴツゴツのゴワゴワになりたかったんですけどね・・・)
肌の色も健康そのものです。
それはひとえに、今回のテーマである「納豆」のおかげかもしれません。
この記事を書くきっかけは、一昨日のことです。
私は先週の金曜日に同級生(俳優として活躍中)とその仲間の映画監督と3人で夜3時過ぎまで飲んでいました。
3人ともかなりの大酒飲みで、ボトルを何本空けたか憶えていません。
そしてその翌日も勉強会の打ち上げで皆さんと居酒屋で飲み、2次会、3次会と延々と続いて、結局3時近く過ぎまで飲んでいました。
2日連続で深夜遅くまで暴飲暴食したせいでしょうか、日曜日と月曜日は珍しく体調を崩し、ぐったりしていました。火曜日もなんとなく体調がすぐれませんでした。
火曜日の午後、なんとなく軽い気持ちで事務所の冷蔵庫にあった納豆を食べました。
「そういえばここ1週間珍しく納豆を食ってなかったなあ~、賞味期限が切れる前に食べよう」と。
そしたら、あら不思議、あれほどだるかった体が数十分で元通りに回復し、食欲も気力もモリモリ湧いてきたではありませんか!
改めて、納豆のスゴさを思い知らされました。
それで、納豆を次のブログネタにしようと思ったわけです。
(ほかにも理由はありますが、とかく今週は納豆の話題が多かったので・・・)
昔から、納豆の効能はいろいろな言葉で語り継がれています。
「納豆どきの医者いらず」
「五月、肩こり月、納豆月」
「頭にシラクモができたらネバが良い」
「納豆は夏負けの妙薬」
などなど・・・。
確かに、納豆を毎日食べている人は、皆さん共通してタフで病気知らずに見受けられます。
かのストイコビッチ氏(Jリーグ・名古屋グランパス監督。元ユーゴスラビア代表。世界中で広く知られている歴史的名選手のひとり)は大の納豆好きで有名で、wikiにはこう書かれています。
「グランパス選手時代にキャンプ中納豆を食べようとしない若手選手に食べさせようとしたばかりか、果ては納豆好きが昂じ、セルビア・モンテネグロサッカー協会会長時代に代表の食事メニューに納豆ご飯を取り入れようとし、選手から顰蹙を買ったというエピソードもある。」
さて、私の納豆の食べ方は、ごはんにかけて食べるのはもちろんですが、
それ以外に「おやつ代わりにそのまま食べる」ことも多いです。
今年はなぜか特に納豆の消費量が多く、それに比例して風邪すらもひかなくなったような気がします。
納豆ならスーパーで安く売られている納豆でも何でも好んで食べます。
が、お気に入りナンバーワンを挙げろと言われたら、迷わず、「菊水食品」の納豆が一番だと答えます。
これは超オススメです。
納豆コンクールで金賞受賞。

(↑ 同社ホームページから写真を無断で拝借しました。)
これ、超高級スーパーの紀伊国屋・青山店で買えますが、他では不思議なほど売られていません。
自社のネット通販では買えます。(私もネットで注文してます。)
【菊水食品さんの直販サイト】
http://tenant.depart.livedoor.com/t/kikusuicom/
以前、注文時のやりとりでチラッと聞いた話では、菊水食品の社長さんは大変なガンコ親父らしく、納豆を大事に扱わない店には、たとえどんなに儲かっても絶対に卸さないのだそうです。
たとえば、納豆には賞味期限にかかわらず「最もおいしい時期」があるそうで、その一番おいしい時にエンドユーザーの方に届くことに強いこだわりを持っているため、大きな物流センターに大量納品して各店舗に出荷されるまでに何日もかかるようなスーパーには絶対お断りなのだそうです。
このため、紀伊国屋のような商品を大事に扱ってくれるお店に、店舗に直送するような形しか取っていないようです。
確かにうまい。最高です。
猫@次は肉の話でもしようかな?

ブログでも何度か書いてきたように(たとえばこれ)、釣りという行為に加え、釣り場に辿り着くまでの過程を楽しむようになってきたのです。自転車(マウンテンバイク)で標高800~1400mの車の入れない林道を何十キロも登り、登山者以外ほとんど誰もいないような山岳渓流でイワナを釣るのが今年最大の楽しみのひとつでした。

時には自転車を担いで道なき道を登る。
この1年ちょっとの間に、そういう場所を5回以上、距離にして計300km以上登りました。
そこで出会った野生動物は、クマ2回、サル3回、イノシシ1回、シカ無数、小動物無数、そしてイワナ50匹以上。

イワナ。山の恵み。
危険な目にも何度か遭いました。急に大雨が振り出して、みるみるうちに川が増水してコーヒー牛乳色になり、林道もあちこちで崖崩れや小規模な土石流が起こし始め、視界も悪くなり、やべえ、こりゃ帰れなくなるかもしれんな・・・と半ば覚悟を決めたこともありました。

大雨。雷。崖崩れ。ヤバくなる直前に撮った1枚。
よく一緒に行く同行者が2人ほどいました。ひとりは職業カメラマンで釣りもプロ級。登山も本格派。もうひとりは弁護士資格を持つ外資系金融マンで世界を股にかけオフの日はトライアスロンや登山に明け暮れている凄い人物です。
前夜に彼らと現地集合し、山の麓でテントを張って、星を眺めながら酒を飲むのが何よりの楽しみでした。
この釣り場に自転車で行こうと言い出したのは私でしたが、私も彼らに随分影響を受けました。
たとえばある日、弁護士外資系金融マン氏がこんなことをぼそっと言ったことがあります。
「登山のいいところは、簡単に命を落とすことだな。人間社会でどんなにエライ人でも、山の中ではちょっとしたミスや自然変化で簡単に死ぬ。そういう容赦ないところがいい。」
なんだか妙に納得できるものがありました。
私は釣りと自転車と野生生物にしか興味なかったのですが、彼らの影響で、ひそかに登山や沢登りのほうにも興味を持つようになってきました。
実現するかどうかはまだわかりませんが、登山に関するウェブサイトや書籍を次第に読み漁り、知識だけは蓄えています。
さて本題です。
2週間ほど前のある日、ツイッターで「TBS情熱大陸を今すぐ見るべし。最高に面白いぞ」「サバイバル登山家の服部文祥」「時計も携帯もトランシーバーも持たずに狩りや採集をしながら登山してるんだってよ」「すげえ、鳥肌が立った」というような書き込みを見つけました。
既に番組は終わっていましたが、こりゃ面白そうだと思い、さっそくネットで服部文祥 サバイバル登山 というキーワードで検索してみました。
≪ 服部 文祥 日本の登山家。神奈川県横浜市出身。1994年、東京都立大学フランス文学科卒業。 山岳雑誌『岳人』のライター。 「山に対してフェアでありたい」という考えから、「サバイバル登山」と自ら名付けた登山を実践する。≫ ≪ 携帯電話、時計、コンロさえ持ち込まない、装備をギリギリまで切り詰めたサバイバル登山、人間も動物なのだ。猪を解体し、ラードを取る。冬山登山の装備は最低限の食料と調味料と猟銃。・・・ ≫
・・・・・。
参りました。
完全にツボにはまりました。
服部氏の著書も何冊かあったので、古本屋で1冊買って読んでみました。これです。
![]() | サバイバル!―人はズルなしで生きられるのか (ちくま新書) (2008/11) 服部 文祥 商品詳細を見る |
私は登山の経験がほとんどないし、彼のマネをしたいとは(今のところ)あまり考えていませんが、彼の言葉や感性には、非常に共感できるものがあります。
マネはしなくても、生き方全てにおいて、大きく影響を受けそうな気がします。
以下、特に共感できた部分を、この本から少し引用します。
≪ 誰かが機械力で造った道を歩けば、他人の力添えを得ていることになる。避難小屋を使用するのもフェアとはいえない。営業小屋はもってのほか。ヘリコプターで持ち上げた食料を金銭との交換で手に入れるなんて、私にとっては山登りではない。登山とはこの星の原始的な環境で自分の肉体的活動を行うことなのだ。生物として本来持っている能力、これが私にとっては重要なのである。
とはいっても、入山口まで道路があるのにそれを避けてヤブや河原を歩くほど原理主義者ではない。平気でタクシーに乗ってしまうほど鈍感でもない。サバイバル登山の時に利用するのは公共交通機関だけと決めている。(41ページ)≫
≪ サバイバル登山では携帯電話も無線も持っていない。さらに私は計画を誰にも知らせずに山に入ることも多く、足を折ったらその場で数日間耐えても、偶然以外の救助は期待できない。
計画書を提出することは登山者の義務やルールのようにいわれるが、計画書の提出は登山者が自由に選択する戦略のひとつである。義務でもルールでもない。登山とは究極の自由だからだ。登山とは何にも束縛されない究極の自由な状態で行動することで、本来の自分の実力を知る瞬間なのだ。
だが、完全に社会とのつながりを断ち切って山に入るのは難しい。私の場合も、おおよその予定を過ぎても下山してこなければ、家族なり山仲間なりが、探したり救助しようとしたりするはずだ。
それはわかっている。わかっていてもなお、私は山で死ぬかもしれない自由、行方不明になる自由を求めている。完全に孤立した状態で自分が何を考えるのか、何を感じるのかが知りたいのだ。
説明するのも面倒だし、説明しても理解される考え方ではないので・・・ (70-71ページ)≫
≪ 現在、山には三種類の人間がいるといわれている。登山客、登山者、登山家である。登山客とは山岳ガイドの客、山小屋の客、場所は山だけどやっていることは観光客、を指す。(中略)登山者とは山にまつわるできる限りの要素を自分たちで行ない、その内容にも自分で責任を持つ人のことである。(中略)真の自由とは自立した自由なる精神を、そのリスクを含めて知っている人のことである。(中略)登山家とは登山者のなかでも登山関係で生活の糧を得ていたり(中略)人生のほとんどを登山に賭けてしまっているような人のことをいう。
登山者も登山家も夏の北アルプスでは絶滅危惧種だ。(中略)近年人は山でも街でも、年がら年中お客さんをしているのが当たり前になっているように見える。恒常的なゲストという人生に何の魅力があるのか、私にはまったくわからない。 (89-90ページ)≫
≪ サバイバル登山は自分を律したストイックな行為と思われがちだ。だが、実は少し違う。私は山のなかに入ったら、欲に任せてやりたいことをやりまくっている。焚き火はがんがん燃やすし、国立公園内でも岩魚も山菜も食べてしまう。私を律しているのは私ではない。もちろん法律でもない。私の行動を制限するのは環境である。(中略)
自分の欲を削ってまでも世の中をよくしようとする生物は存在しない。人畜以外の野生生物は地球のシステムに入り込んで慎ましく暮らしているように見えるが(中略)、彼らもただ、自己保存と自己複製の欲に任せて生きているだけだ。(98-99ページ)≫
≪ サバイバル登山は人が生きるということを直に感じられる興味深い体験である。だが、それは聞こえのいい前向きな表現だ。裏を返せば、サバイバル登山は欲から抜け出せない自分を、物理的に孤立させる方法論なのである。山という環境が私に禁欲的なすがすがしい生活を無理強いさせてくれるのだ。(100ページ)≫
猫

「多重債務」よりも「過剰債務」と言ったほうがしっくりくるような方ばっかりです。
いやちょっと訂正。過剰債務の相談ばかりではありません。
「債務そのものは多重でも過剰でもないのに、本業の商売が悪くなり過ぎて、少ない借金でさえも返済の見通しが立たない・・・」という、ある意味、もっと悲惨な方が増えているように感じます。
3-4年ほど前までは、比較的わかりやすい相談が多かったものです。
「借金の問題さえクリアできれば、本業のほうはどうにか回していけるのに・・・」という相談が大多数を占めていました。
高金利に手を出してしまった理由も、「今さえ凌げれば、数ヵ月後には大きな入金が入る予定で・・・」と、まだまだ「攻め」の姿勢がありました。攻めの姿勢があるから、無理に無理を重ねて自転車操業をしながら凌いでいまたのです。
ところが、最近の相談者の方の多くが、「攻め」る気持ちがあまりありません。
「これ以上借りても、どうせ返せないから・・・」という感じで、投資意欲などなく、ただひたすらコストカットや資産処分、負債減額など「守り」のことばかり考えています。
なるほど、商工ローンがバタバタ潰れるわけです。
利率が大きく落ちたうえに、需要もめっきり減ったわけですから。
日本経済も縮小するわけです。
最近の借金の相談のおよそ9割以上が、銀行、信金、公庫、農協などといった「金融機関」です。
また、零細企業の相談ばかり受けているので、金融機関の借入の大部分が「信用保証協会つき」です。
そう、来る日も来る日も「保証協会」の相談ばっかりです。
耳にタコができるほど「保証協会」という言葉を多く聞きます。
「多重債務」という言葉はめっきり聞かなくなったのと対照的に・・・。
少しカタい表現をすれば、以前はB/S改善やキャッシュフロー改善さえできれば事業再生は成り立つことが多かった。でも最近はそれに加えてP/Lの再生が欠かせなくなった。
B/S,P/L,C/F,それぞれの改善が三位一体になって、やっと事業再生が成り立つというケースが多い。
必然、相談の難易度も上がってきました。
昔みたいに、はい銀行はリスケしましょう、はい弁護士さんを紹介しますから高利を任意整理しましょう、はい担保は任意売却して残債はサービサーに回してもらって債務免除を取り付けましょう、といったことだけでは、せいぜい債務超過解消と資金繰り改善にしかつながらず、P/Lの再生(黒字化)には至りません。
そんな背景があって、我がNEKO-KENのスタッフ構成も今年に入ってから大きく変わりました。
中小企業診断士であり大学院で米国のコーポレート・ターンアラウンドを研究してきた松田が入り、「P/Lの再生」や「ターンアラウンド・マネージャー」的なことも随分できるようになってきました。(借金解決系の小ワザはいまだに私のほうが得意かもしれませんが・・・)
また、事務職のハヤシは週3日ほどうちで勤務してくれていますが、彼女の本職はプロの漫画家で、連載も持っています。彼女にはおもに、顧客のホームページのリニューアルなどを手がけてもらい(時としてDMにイラストを描いてもらったりもして)、集客アップに微力ながら貢献しています。
ほかにも外部の親しい専門家で面白い人が何人かいます。(正式な業務提携などをしている人はほどんといませんが、信頼関係が完全にできている弁護士、司法書士、税理士、公認会計士、不動産鑑定士、webコンサル、各方面の専門コンサルなど)
このようにして、レギュラーメンバーの人数は前より減りましたが(事務所も狭くなりましたが)、こと「事業再生」に関しては、むしろ層が厚くなったと自負しています。もともと名刺に事業再生コンサルタントと書いていたので、原点回帰ともいえるでしょう。(不動産任意売却や多重債務整理は他所に有資格者の優秀な専門家が大勢いますしね・・・)
中小企業、とりわけ零細企業の事業再生のプロとして、求めのある限り、変化に応じてレベルアップに努めたいと思っています。(但し求めがなくなったら即やめます。)
時代は刻一刻と変わっています。需要も刻一刻と変わります。法制度もコロコロ変わります。
どの業種でもそうですが、変化に順応できなければ、一部の「伝統芸能」「生きた化石」的な分野を除いては、仕事は務まりません。私もあなたも務まりません。
その変化のスピードが、今後ますます速くなっていくでしょう。
屈強な者が生き残れるのではありません。変化に順応できる者が生き残れるのです。
生物の進化と同じです。
我々零細企業は大企業と同じことをしても生き残れません。
零細企業なりの「吹けば飛ぶような軽さ」を巧みに生かしたほうが生き残りやすいでしょう。
冒頭で書いたように、皆さん「守り」に入っています。
でも、零細企業はそもそも、守るものの絶対量がそれほど多くありません。
軽い存在なのです。
とかく自分を特別視して「もうダメだ、借金が返せなくなったら財産を差し押さえられ生きていけない、こんな不幸な目にあっているのは自分だけだろう」などと考えてはいけません。そんな些細な問題はいくらでも対処方法があるし(また解決できなくても失うものは意外と少ないものだし)、気持ちひとつでいくらでも変化に順応できるものです。失って困るものなんて、実際はそれほど多くありません。(そういう私もここ10年でいろいろ失いました。が、失うことにより得られたものも多かった。)
そう、私たちは軽い存在なのです。
失うものがない軽い存在なら、そんなにガチガチに守りを固めなくてもいいのではありませんか?
少しでいい、「攻め」に意識を向けましょう。
今はみんな守りに入っているので、ある意味、「攻め」に出やすい面もあります。
なに、資金がなくても知恵さえあれば攻めに出ることはできます。
大企業のマネなんかしないで、貧乏くさい、ニッチな攻め方をするのです。
・・・と、最近の相談はこんなふうに質が大きく変わったんだよという話でした。
猫

【基本情報】
食品製造販売業。業歴30年。年商1.8億。営業黒字体質だが、10年ほど前に大きな損失を出したときに借りた高利の借金返済がずるずる続いたのと資金繰りのやり方が下手だったのが災いして慢性的に支払利息が異常に多く、資金繰りは常に火の車で、ついに半年ほど前に2回目の手形不渡りを出してしまった。だが現在も事業継続している。(注: 不渡りイコール倒産・破産ではありません。詳しくは私のホームページ等参照。)
ヤミ金と高利ノンバンク類は信頼できる弁護士に任意整理を依頼した。結果は、引き直しでゼロ以下になり4ヶ月で解決。銀行のほうは残債が1億円ほどあり、3つの田舎の土地建物を担保提供しており、不渡りを出したときに期限の利益喪失し、保証協会つきの分は全て代位弁済になった。保証協会とは話し合って暫定的に10万円ずつの分割払いになった。プロパー分は様子見の状態。抵当権は上位の全てが保証協会に引き継がれ、競売にはなっていない。こうして、借入金返済負担はグッと減っていった。
日々の相談はおもに私(猫)が受けている。但し私は法律家ではないので、高利の任意整理や法律相談など法律事務的な行為は弁護士に一任し、私の役割は専ら経営再建に向けた計画立案やコーディネートなどである。
本業のほうも幸いにして不特定多数の個人客が主なので不渡りによる風評被害等はなく、売上は横ばい。いや、最近はある追い風が吹いて上昇しそうな雰囲気である。この分ならどうにか破産も第二会社方式等もせず、今の会社のままで再建が図れそうだ。保証協会億近い債務には連帯保証人が3人もついているので、是が非でも破産などせず自力再建したい。(もちろん無駄な資産の処分や費用のカット等は欠かせない)
負債総額も現在は1.1億ほどに減っている。担保価値は6千万ほど。税金滞納なし。後継者もいる(但し後継者も連帯保証人)。売上は現金主体なので、資金繰りのしかたを誤らなければ借入に頼らなくとも商売できる。少なくとも廃業する必要はない。十分やれると見た。万事うまくいけば、5年以内に債務超過を解消できるだろう。
問題は、仕入先である。これは社長さんがいけないのだが、いま現在、仕入先4件に計600万円ほど支払いが遅れている。不渡りを出した当初は1200万円以上遅れていたのだが、最優先で仕入れ代金を支払ってきて、残り半分、買掛残はA社200万,B社180万,C社120万,D社100万ある。あと一息という感じである。
【本題 ~ 仕入先からの取り立て】
仕入先A社とB社の取立てが、日に日に厳しくなっていった。どちらも大企業。1ヶ月ほど前から「念書を書に実印を押せ」「印鑑証明を出せ」「息子と娘を連帯保証人に追加しろ」といった要求が増えてきた。実印つきの念書に加えて印鑑証明をうかつに渡してしまうと、公正証書を作られてしまう恐れがある。公正証書を作られると、裁判にかけずに強制執行される恐れが出てくる。まあ、払えない社長さんが悪いのだからそのくらいの覚悟は本来必要なのだが、問題は、その念書に書く支払い条件だ。A社もB社も「明日までに50万円払え。残りは2ヶ月以内に全額払え」といった要求をしてきている。しかも息子と娘を連帯保証人にしろと。そんなの絶対無理。
ちなみにC社とD社は、もう少し長い分割払いに同意してくれて、かろうじて良い関係が保たれている。取引も続けさせてくれるそうだ。「長年儲けさせてもらってますから・・・頑張って下さい!」と。
でもA社とB社はもはや取引継続は無理。あとは残債を払うだけの関係。
債権者平等の原則的にみれば、A社とB社に優先して多く払うのは良いことではない。取立てが厳しいからって譲歩すべきではない。銀行や保証協会やC社D社には猶予してもらっているのだから、公平性に欠けることになる。(ちなみに社長や家族は半年以上給料をもらっていない。その他の従業員もぎりぎり。)
社長はA社B社への念書・印鑑証明の要求を丁重に断った。
「払う意思はあります。でも明日50万、2ヶ月以内に全額なんて絶対無理です」
「もう少し長い支払い計画を立てさせて下さい」と。
でも応じてもらえず、毎日のように訪問され
「子供の使いじゃないんですから、手ぶらでは帰れませんよ!」
「このまま居させてもらいます!」という日も珍しくなかった。
1週間ほど前、急にA社が来なくなった・・・と思ったら、簡易裁判所から「支払督促」が送達されて来た。これは大歓迎だ。1対1で感情的に話し合うよりも、裁判所が間に入ってくれたほうがよっぽどスマートだから。社長は同封されていた異議申立書に「月5万円ずつの分割払いで和解したい」と書いて返送した。
目下最大の問題はB社だ。B社は執拗で、毎日のように来る。A社のように法的にやってもらったほうがいいのだが、ある日、社長が「法的にやってもらって結構です」と言ったら、B社は「そりゃ法的にやるつもりは満々ですよ。でもね、うちが法的にやったら、それが公示されて全国に広まって、おたく、商売できなくなっちゃいますよ?それでもいいの?」と言われた。社長はそこまで詳しくなかったので、ちょっと不安になった。
このままでは埒が明かない、仕事にも支障をきたす。
考え抜いた社長は、弁護士にアドバイスを求めたうえで、「調停」を起こすことに決めた。
「債務弁済調停」だ。
数日前、簡易裁判所へ自分で行き、申立書は無事受理された。
帰ってからすぐに受理票をB社に手渡しした。(この日もB社は取り立てに来ていた)
【弁護士から聞いた予備知識】
1.調停を申し立ててから調停が終わるまでの間は、基本的に、直接の取立てができない。裁判所の調停室で紳士的に話し合うのが筋である。調停外でガミガミ追い込むのは許されない。よって、調停を申し立てれば、だいぶ静かに過ごせるはず。
2.調停は(ちょうど離婚調停をイメージすれば容易に想像できると思うが)、ひっそりと内密に行われる。官報などに載って周囲に知られて恥ずかしい思いをするようなことはない。破産等とゴッチャにしてはいけない。
3.調停は「返すための」「話し合い」である。踏み倒す手続きではない。あくまで、A社には全額お支払いしたい。誠意の限りを尽くしたい。でもB社にだけ優先して払うことはできないし、他はおおむね話がついているし、B社の要求とこちらの資金余力にはあまりにもギャップがあるし、当人同士の話し合いもずっと平行線だったから、苦肉の策として調停という話し合いの手段を選んだにすぎない。
4.調停は、債権者A社にとっても決して悪い話ではない。調停で決まったことは、裁判の確定判決や公正証書と同じ強制力(強制執行する権利)がある(これを「債務名義」という)。 法的に債権が確定されるのだから、B社の財務内容もそう悪くはならないはず。回収も今よりずっとスムーズに行くはず。毎日取立てに来るコストも削減できるはず。
5.付け加えれば、あなたの会社は既に不渡りを出しており、不渡り情報は交換所経由でそれこそ全国に広まっているのだから、いまさら何を恐れる必要があるか? 本当なら不渡りを出した時点でジ・エンドだったはず。ほとんどの会社が、不渡りを出した時点で弁護士に介入してもらってそのまま破産手続きへ移行する。そうなればB社は1円も回収できなかっただろう。それが今、破産せずに再起中であり、がんばって全額払おうとしているのだから、その点は胸を張っていい。
【そして現在】
ところが、B社の担当者はよっぽどバカのようで、
「あなたの会社はもうオシマイですよ!」
「このことが全国に広く伝わって、どこも相手にしてくれなくなる。仕入れもできなくなるよ」
「裁判所が入ると全ての資産を調べらますからね!」 (←注:破産じゃないんだし、ましてや裁判所は調査権がないんだら、こんなことはない)
などと捨てゼリフを吐いて帰っていったそうである。
そして、昨日も電話で同じようなことをクドクドと言ってきたそうである。
・・・いかがでしょうか?
もちろん元をたどれば約束どおりの支払いができない社長さんが悪いのですが、
それにしても、このB社の担当者は無教養で痛い人だなあ~、という印象ですね。
さらに言えば、この社長さんは、B社とは30年以上取引しているそうです。言い換えれば、B社はその社長さんに30年以上も儲けさせてもらっているわけです。大事なお得意さんではありませんか?しかもこの会社は潰れたわけではない。再起しかけている。なのに、たかだか180万円の回収のためにここまで追い込んでいるのです。馬鹿ですね。
ここで紳士的に話し合って、「条件次第では取引も再開させて頂きます!」「当社としてもできるだけのことはしたいので、どうか正直に会社の現況や今後の再建計画についてお聞かせ願えませんか?」と言えるくらいの懐の深さがあれば、将来この会社が再建できたときに、また大事なお得意さんになってくれる可能性もあったのに。サラリーマンとしても商売人としても三流だなあ、と。少なくとも私はそう感じました。
猫


半分オフザケ、半分は別の目的で、「連帯保証人タオル」などというものを作ってみました。
企画立案は私、制作は岐阜の問屋街にある安藤タオルさん(イチローのたおる屋さんで検索)にお願いしました。ここは迅速・丁寧に応対してくれるので、名入れタオルを注文される方には非常にオススメです。遠方でも可です。
今回は最低ロットの120枚だけ作りました。
これはテスト用、配布用、ほか多目的に使う予定です。
好評なら商品化も考えます。
猫