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吉田猫次郎のブログ(2005年~2020年分)

事業再生コンサルタント・吉田猫次郎の旧ブログです。恥ずかしいけど残しておきます。2021年からは別の場所に移転しました。

 

不景気でも売れてるところは売れている。


Category: 企業再生・事業再生関連   Tags: ---
【例1】 都内の超高級「自転車」屋が、相変わらず飛ぶ鳥を落とす勢いで繁盛している。かくいう私も当ブログで再三書いているように、2006年夏にダイエット目的で定価11万円のマウンテンバイク(MTB)を買ったのがきっかけで、この世界にどっぷりハマっている一人である。そういう人がかなり増えてきているようだ。面白いのは、ディスカウントショップで売っているようなシボレーやハマーなど自動車ブランドの2-3万の自転車などよりも、キャノンデールやトレックやピナレロなどといった高級自転車専門メーカーの10万~100万クラスの超高級自転車を扱っている店のほうが利益が出ているという点だ。安ければいいってもんじゃないのだ。購買層の年齢は30-50代。東京と大阪がやはり熱いようだ。おもな動機として考えられるのは、おそらく、そこそこ可処分所得のあるサラリーマンが、運動不足解消とストレス発散とホビーを兼ねて始めるといったところだろうか。アメリカ、イギリス、イタリア、フランス、ドイツ、スペインではこの流行が安定しているようである。

【例2】 地方のある「占い師」。はるばる東京や大阪からもお客さんがひっきりなしに来るそうである。鑑定料は女性5,000円、男性10,000円。リーマンショック以降はますます増えてきているそうである。(同じような話を、別の占い師からも聞いたことがある)

【例3】 うちの近所の飲食店。駅から遠く、場所もわかりにくく、看板も汚くて小さく、ホームページもなく、地元の人でさえ営業しているかどうかわからない変な店。だけど入って食べてみるともう絶品で、誰もがもう一度行きたくなることうけあい。食べたお客さんは自分のブログやツイッターでその記事を書く。誰も知らない穴場スポットのような形でどんどん口コミで広まっていく。深夜まで大繁盛。

【例4】 地方でこだわりの家具職人をしているが、ここ数年家具がめっきり売れなくなった。そこで副収入を得るべく、「物づくり教室」のようなものを開いてみた。そしたらこれが大ヒットとまでいかないが、結構頻繁に、はるばる東京のほうから中高年男性が習いに来るようになった。中には大企業の管理職を定年退職した人なんかがよく来る。「先生、先生」と慕ってくれる。今、とてもやりがいを感じている。

【例5】 病院も倒産する時代だが、心療内科はおおむね大繁盛しているらしい。

【例6】 ペット関連も、相変わらずいいようだ。

【例7】 いくつかの新興宗教団体では、リーマンショック以降、信者が急増中とのこと。

【例8】 ほかいろいろ・・・



- いかがでしょうか?

最近繁盛している店や会社、業種には、いくつかの共通点がありそうです。

私が気付いた共通点は、次の2つです。(他にも2-3点ありますがここでは省略)


[1]ストレスを制するものは、商売を制する。
 - 1億総ストレス社会です。子供から老人まで、みんな強いストレスを抱えています。ストレスの原因や形はいろいろですが、そのストレスから開放されるのであれば、お金は惜しみません。いや、惜しんでいる場合ではないのでしょう。上に挙げた宗教もペットも占いも心療内科も、全てストレス解消とつながっているではありませんか。
  
[2]買わないのではなく、買うものを厳選するようになった。
 - 予算が限られているので、本当に無駄遣いはしなくなりました。本でもCDでも服でも雑貨でも、どうでもいいものは買いません。だけど、本当に欲しいものや必要なものは多少無理してでも買います。時代が成熟したということでしょう。上に挙げたウン十万円の自転車がいい例です。


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プロフィール

吉田猫次郎

Author:吉田猫次郎
【NEKO-KEN】
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。
事務所所在地は、東京都三鷹市下連雀3-31-4-206 (2021年4月現在)
経済産業省認定・経営革新等認定支援機関(認定支援機関)。
2003年開業。末期症状の会社の倒産回避(生き残りのための応急処置)から、原因究明、デューデリジェンス、再生スキーム策定、金融機関向け経営改善計画策定支援、資金繰り改善、PL改善(黒字化)、実行支援、事業承継、補助金、最後の出口へのお手伝いに至るまで、事業再生コンサルタントとしては一通りの経験と実績があります。
企業理念は「ヒト・モノ・カネの再生」。


【吉田猫次郎】
本名よしかわひろふみ。(株)NEKO-KEN代表取締役、CTP認定事業再生士、認定支援機関、著述業、ほか。
1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。
著書13冊。講演300回以上。テレビ出演15回くらい。
20代のサラリーマン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利、多重、ヤミ金、怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はせず)。その体験記を、2001年に猫次郎と名乗ってホームページに公開したところ、予想外にヒットしてしまい、2003年に書籍化。以後、事業再生コンサルタントに転身し現在に至る。
最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)から現在までにトライアスロンに12回出場、全て完走。フルマラソンも2回出場、2回完走。
嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。
2020年8月に脳梗塞発症。3週間ほど入院。しかし現在こうして文章を書いているし、手足も自由に動く。

★ 「相談」をご希望の方は、ホームページのほうに申込方法等を記載していますのでご覧下さい。有料と無料があります。お急ぎの方はお電話でもOKです。 → 吉田猫次郎ホームページ

★ 取材、講演、執筆依頼は、直接メールまたはお電話下さい。 ooneko@nekojiro.net TEL(0422)46-9480

 
 
 
 
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