
【例2】 地方のある「占い師」。はるばる東京や大阪からもお客さんがひっきりなしに来るそうである。鑑定料は女性5,000円、男性10,000円。リーマンショック以降はますます増えてきているそうである。(同じような話を、別の占い師からも聞いたことがある)
【例3】 うちの近所の飲食店。駅から遠く、場所もわかりにくく、看板も汚くて小さく、ホームページもなく、地元の人でさえ営業しているかどうかわからない変な店。だけど入って食べてみるともう絶品で、誰もがもう一度行きたくなることうけあい。食べたお客さんは自分のブログやツイッターでその記事を書く。誰も知らない穴場スポットのような形でどんどん口コミで広まっていく。深夜まで大繁盛。
【例4】 地方でこだわりの家具職人をしているが、ここ数年家具がめっきり売れなくなった。そこで副収入を得るべく、「物づくり教室」のようなものを開いてみた。そしたらこれが大ヒットとまでいかないが、結構頻繁に、はるばる東京のほうから中高年男性が習いに来るようになった。中には大企業の管理職を定年退職した人なんかがよく来る。「先生、先生」と慕ってくれる。今、とてもやりがいを感じている。
【例5】 病院も倒産する時代だが、心療内科はおおむね大繁盛しているらしい。
【例6】 ペット関連も、相変わらずいいようだ。
【例7】 いくつかの新興宗教団体では、リーマンショック以降、信者が急増中とのこと。
【例8】 ほかいろいろ・・・
- いかがでしょうか?
最近繁盛している店や会社、業種には、いくつかの共通点がありそうです。
私が気付いた共通点は、次の2つです。(他にも2-3点ありますがここでは省略)
[1]ストレスを制するものは、商売を制する。
- 1億総ストレス社会です。子供から老人まで、みんな強いストレスを抱えています。ストレスの原因や形はいろいろですが、そのストレスから開放されるのであれば、お金は惜しみません。いや、惜しんでいる場合ではないのでしょう。上に挙げた宗教もペットも占いも心療内科も、全てストレス解消とつながっているではありませんか。
[2]買わないのではなく、買うものを厳選するようになった。
- 予算が限られているので、本当に無駄遣いはしなくなりました。本でもCDでも服でも雑貨でも、どうでもいいものは買いません。だけど、本当に欲しいものや必要なものは多少無理してでも買います。時代が成熟したということでしょう。上に挙げたウン十万円の自転車がいい例です。
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