体脂肪率22.5%、BMI26.5、内臓脂肪11。
6月下旬に10キロ減量を達成してから現在まで、ほぼ横ばいの数字だ。
正確にいうと、8月中旬には一時的に72.5キロまで落ちたのだが、盆明けは仕事絡みで人と飲み食いする機会が多く、また週末の名古屋出張時にもかなり飲んで、運動する時間も機会も全くなかったので、ここ1週間で2キロ近くも増えてしまった。(いわゆる出張太り。)また戻さねば。
体力のほうは、以前と比べるとかなり増強した感じがする。
片道28キロの自転車通勤は週平均2回のペースで今も続けているが、最近は疲れをあまり感じなくなった。電車通勤では体力を持て余し気味でやや物足りなくさえ感じるほどである。
食事制限は最近はほとんどしていない。食べたいものを食べている。但し暴飲暴食には気をつけ、ランチの定食は「大盛」でなく「並」、朝食はケロッグ玄米フレーク+豆乳、酒は付き合いの時は遠慮せず飲むけどそれ以外の時は糖質カットの発泡酒、という程度のことはやっている。
出張太りにさえ気をつければ、このペースでも月1kgずつ位の減量は自然にできそうである。
だが、私自身としては、できるだけ自転車通勤の回数を増やして、飲む回数を減らして、できるだけ早いうちに体重60キロ台を達成したいと思っている。
・・・とまあ、近況はざっとこんなところです。
猫
8月某日、38歳になりました。
先週末、名古屋の勉強会終了後の懇親会(2次会)の席で、免許書の更新だか何だかの雑談を近くの席の人と話していたところ、そういえば私の誕生日は8月2X日だったな~と漏らしてしまい、それが周囲に広がり、あっという間にハッピーバースデーモードになってしまいました。常連のおいどんさん(変なおじさん。抜群の歌唱力)が長渕剛の「乾杯」を歌ってくれたり、からあげさん(ホスト系の風貌をしたかっこいいお兄さん)が3分とたたないうちに近くの花屋かどこかで犬の形をした花を買ってくれたりしました。
誕生日のことなどすっかり忘れてたのに、免許の更新のことをふと思い出したのがきっかけで、こんな展開になってしまいました・・・
皆さんありがとうございました。
猫
金貸しの日本史水上宏明/新潮社このアイテムの詳細を見る |
*大変参考になった。
表紙裏の見出しにはこう書かれている。
『貨幣の誕生以来、人の歴史は「金貸しと借金」にずっと振り回されてきた。日本最古の銭で賭博にはまった天武天皇、政府自ら金貸しをしていた律令時代、貨幣が行き届いて徳政令に揺れた鎌倉期、大名から百姓まで借金で縛り太平の世を築いた江戸幕府、明治の文明開化も高利貸しのおかげ・・・。いつの世でも疎まれながら、しかし決してなくなることのない存在、「金貸し」。全く異質な観点から日本史を読み直す。』
グレーゾーン撤廃など「立法」の側にいる人達に、是非読んでもらいたい本である。
『消費者金融:10社借り手に生命保険 死亡時受け取り人に』という記事について。
( http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20060815k0000m040107000c.html )
大手消費者金融の多くは、消費者信用団体生命保険というのに入っている。これは借主が最初に無人契約機などで契約するときに画面に出てくる詳細説明でもちゃんと説明されているのだが、ほとんどの人はこれに気付かないか、あるいは説明を受けても理解できないかで、知らない人がほとんどなのが現状だが、要は、借主が死亡したとき、消費者金融は債務者にかけた保険金でカバーできるので、それによって債務免除することができる。つまり遺族(債務の法定相続人)に請求しないでチャラにすることができるというものである。保険料は消費者金融側が負担している。
この消費者信用団体生命保険が、今朝の新聞記事では、「命が担保、ひどい取立て」とか言って槍玉にあげられている。テレビ番組などでもこの論調に同調して、まるでサラ金は人の命を食い物にしている悪だというようなノリで騒ぎ立てている。
私個人的には、この論調に、強い違和感を感じる。
私はサラ金業界とは敵対関係のような立場にいるが、それにしても、あまりにもサラ金を悪者扱いし過ぎではないか!?と感じずにはいられない。
私は、この保険は、いわゆる「必要悪」みたいなものであり、完全に否定する気にはなれない。私自身消費者金融の取立てはイヤというほど受けてきた経験があるが、現実には生命保険金目当てで人を死に追いやろうとしている消費者金融業者を私は見たことがない。この保険は、単に、遺族へ請求しなくてもちゃんと回収を図れるようにと、いわばリスク軽減のための一環として加入しているにすぎないのではないだろうか。民間企業がリスク軽減を求めるのは当然のことではないか。それ以上でもそれ以下でもないように思う。
むしろ、債務者側にしてみれば、この保険のおかげで、遺族に過酷な取立てが続くことがない(死亡診断書の提出のみで事が終わる)ので、ある意味、役に立っている一面もあると思う。遺族や連帯保証人の相続人にまで執拗な取立てを続けてくる公庫や公的金融機関よりもずっとマシではないか。 まあ、債務者に契約時にきちんと説明していない等の問題は確かにあるが、それでもこの保険を完全否定し、まるでサラ金業者が保険金目当てで債務者を死に追いやっているような論調を書くのはどうかと思う。まあ、あくまで私の考えだが・・・。
* 尚、この消費者金融の生命保険について、某テレビ制作会社が取材相手を募集しています。今までに家族の誰かが多重債務を抱えたまま死亡して、その後、この消費者信用団体生命保険によってサラ金から遺族への請求が止まったという経験者の方、あるいはその逆に、遺族への請求が果てしなく続いて苦しい思いを味わっている方、あるいは何らかの形でこの保険と関わりのある方などで、取材に応じてもよいという方がいらっしゃいましたら、私宛てに直メールください。テレビ制作会社へおつなぎします。私のメルアドは ooneko@nekojiro.net です。 プライバシー厳守。顔もご要望に応じてボカシを入れたり声を変えたりしてくれますのでその点はご安心ください。
猫
銀行でさえも、サラ金の一本化を売りにしているところがある。
私はホームページを立ち上げた2001年から、「一本化」にはデメリットや危険のほうが多いことを再三述べてきた。
しかし残念ながら、今でも一本化を闇雲に熱望している多重債務者は非常に多い。ネットでも一本化を勧める情報が氾濫している。
そこで、改めてこの場で、一本化のメリット・デメリットについておさらいしてみたい。
一本化のメリット
1.毎月の返済額が幾分少なくなる。
(例:50万円x借入件数5件=250万円のサラ金多重債務の場合、毎月の返済額は5件あわせて最低でも12万円、元金を多めに積めば20万円近くになる。これが250万円一本にまとめて年利10%で5年返済で組めば、利息含めて毎月7万円前後になる。一見とっても良さそうだ。)
2.毎月の返済回数が1回で済むので、手間が簡略化される。煩わしくない。
3.信用に傷がつかない。なんとなくクリーンなイメージ。
一本化のデメリット
1.借金が倍に膨れる可能性大。なにしろ信用に傷がつかないままサラ金を完済してしまうのだから、サラ金側から見れば大変な優良顧客として映る。そして、「金利を下げますから、万一のときに備えて、せめて枠だけでも残しておきませんか!?」と迫られる。この「枠だけ」というのが大変なクセモノで、人間そんなに強い生き物じゃないから、後で苦しくなるとまた少しずつ借りてしまう。そして気付いたら一本化債務+多重債務=借金倍増。こういう人は本当に本当に多い。信用に傷つかないのが逆にアダになってしまうわけだ。
2.根本的解決にはならない。 一本化して毎月の返済が減るのはいい。だが、それだけでは、体質そのものは治らない。なぜ多重債務になったのかを振り返って欲しい。必ず原因があったはずだ。浪費癖、騙されやすい性格、お人好し、見栄、収入低下なのに生活水準が落とせない、無知、無防備、無計画など。よほどしっかりした人でなければ、一本化しても必ず借金が増えて、同じことを繰り返す可能性が高い。
3.けっして低利ではない。無担保無保証のおまとめローンでは、どんなに多くても300万円以下しか貸さない。それも、年利10%前後かそれ以上であることが多い。(街頭で「1000万円低利一本化」などを謳っているのはヤミ金のおとり広告である可能性が高い。)300万円を超すようになると、まず連帯保証人か不動産担保を取られる。ちなみにアイフルやCFJの不動産担保ローンは、一本化に使われることが多いが、年利15%前後であることが多い。15%にもなると、普通のサラリーマン所得では利息の支払いがやっとで、元金は永遠に返せないことも多い。それが10%の金利でも、多重債務になるようなタイプの人には決して軽い金額ではない。
結論
1.多重債務になるようなタイプの人は、それがどんな理由であれ、一本化すべきではない。うまく低利のところで一本化できても、その低利でさえもキツイだろう。そして近い将来、せっかく完済したサラ金業者からまた借りてしまい、前以上の多重債務に陥ってしまう可能性が高い。一本化して後悔した人は多い。
2.いちばんいいのは、一本化ではなく、債務整理することだ。(債務整理=任意整理、特定調停、個人再生、自己破産など。) たとえば特定調停や任意整理なら、利息は低利どころかゼロ金利になるので、今までのように「返しても返しても利息に吸われて借金が減らない」状態にならず、返せば返すだけ借金が減っていく。そのうえ過去に払い過ぎたグレーゾーン金利分が現在の残元金と相殺されて、元金そのものも減る可能性がある。返済方法も3-5年の分割払いで、毎月の返済額はヘタな一本化よりもさらに軽くなる。債務整理すると5年間ほど信用に傷(ブラック)がつくが、これにより、強制的に借金できない状態に置かれるので、どんなに意志の弱い人間でも、借金依存体質から脱出できる。良いリハビリではないか。
一本化で後悔した人は大変多いが、債務整理して後悔した人はほとんどといっていいほどいない。債務整理には勇気が要るし、それなりに失う物もあるが、それでも後悔した人はほとんどいない。
3.とにかく、一般的な多重債務者は一本化すべきではない。一本化していいのは、収入が大幅にアップ&安定化した人で、かつ、よほど意志がしっかりしている人だけである。
* 一本化で笑った人、泣いた人。債務整理で笑った人、泣いた人。よろしかったらコメント欄に体験談をお書きください。
猫
『連帯保証人』 吉田猫次郎 著
宝島社(新書) 定価720円+税
ISBN4-7966-5363-5
今朝私の手元にサンプル本が届いてきました。
2006年8月10日発売予定。
書店では既に予約できます。
みなさんよろしくお願いしますです。
猫
ガンをつくる心 治す心土橋重隆 著/主婦と生活社このアイテムの詳細を見る |
7月28日発売。
* 今回は借金や倒産とはまるで無関係な、「ガン」に関する本だけど、これが読んでみると驚くほど借金・倒産とも共通する部分が多いので、あえてここで紹介ししたい。
著者は和歌山出身の外科医&消火器内視鏡学会認定医&医学博士だが、現在は東京を基点にして講演活動を中心に展開し、「治療の主役は医者ではなく、患者さんである」と説く。実績豊富な凄腕医師でありながら、「医者には病気は治せない」「治したければ治そうとしてはいけない」「医者の治療の多くは、対症的小細工である」などと過激発言をしていて面白い。
この本で最も面白いのは、ガンの発生した場所によってその患者さんのライフスタイルや生き様などを言い当てていることだ。たとえば、同じ乳ガンでも、右側にできる人は家庭内の問題を抱えている人が多く、左側にできる人は肉体を酷使してきた人が多いという。胃ガンは仕事に一途に頑張り過ぎの人や、運動のし過ぎの人に多いらしい(王監督なんかまさにその典型かも)。肺ガンは健康願望の強い人に意外に多いらしい。逆にいえば、それと逆のことをすれば、つまり価値観や生き方を改善すれば、それだけでもガンを予防できるとも言えそうだ。
治療についても面白いことが豊富に書かれている。ガンを治療するには「非常識」になれと説く。医者の言うことをあまり律儀に聞かない人のほうが治りやすいらしい。かといって、キノコやら温泉やらにすがるのもダメ。とにかく、あまりガン、ガンといって深刻になり過ぎず、多少うっちゃっておいて他のことに夢中になるくらいのほうが奇跡は起きるらしい。(資金繰りを多少うっちゃっておいてでも「本業」に専念したほうが企業再生しやすいというのとちょっと似ているかもね・・・)
推薦文は芥川賞作家の玄侑宗久さん。上っ面だけの推薦文ではなく、ゲラの一字一句まで細かく読んだ上で絶賛されたそうだ。
ちなみに著者の土橋重隆先生と私は、ある人の紹介で1年半ほど前に知り合い、現在も大変親しくさせて頂いている。医療の話と借金の話をしていると、本当に共通することが多い。たとえば、「借金が1000万円あります。だから自己破産してリセットしましょう」、これだけでは、借金が1000万円できた原因や体質について追究されることはほとんどなく、対症療法的に患部を取り除いてオシマイなので、借金病が再発する危険性が極めて高い。だが、慌てて自己破産しないで、多少痛い目にあって、もう懲り懲りだと反省してもらい、原因を自覚するまで遠回りしてもらうと、借金体質が改善され、再発しにくくなる。医療の世界も、「カゼをひきました。だからクスリで治しましょう」の繰り返しでは、いつまでたってもカゼをひきやすい体質は治らないという。そっくりではないか。そんな話で夜な夜なよく盛り上がっている。
とにかく、この本はお世辞抜きに面白い。よくある「ガンは○○で治る!」というような上っ面だけの本とは違う。ある意味、書店で医学・医療のコーナーに置くのはもったいない気がする。病気を治すだけにとどまらず、生き方そのものを見直すうえで大変役立つ本である。おすすめ度★★★★★
猫