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吉田猫次郎のブログ

中小企業再生や倒産回避に関する投稿が主ですが、ホームページとブログを区別し、ここでは幾分ユルめの内容になっています。

 

コロナウイルスと中小企業 ⑧


Category: 企業再生・事業再生関連   Tags: ---
ここ数日で実際にあった事例です。
本当に大変なことになってきました。

1.イベント会社。2-3ヶ月先までのイベントの大部分がキャンセル。売上激減。

2.都内の居酒屋。団体さんの予約が半分以上キャンセル。

3.関東近県の飲食店。2月の売上は前年同月比3割ダウン。

4.金属加工業。国内に工場あり。中国があんなことになっているので、急に問い合わせが増えてきた。だが、中国と同じ値段を求めてくるので値段が合わない。商談がなかなか成立しない。

5.旅行代理店。電話がかかってきても、そのほとんどがキャンセルの電話。

6.内装業。水回りと空調設備が入手困難。このため工事完了が遅れ、入金も遅れ・・・

7.ホテル業。団体さんのほとんどがキャンセル。家族やカップルのお客様はいるが、明らかに減少した。

8.整体師。売上半減。

9.演奏家。コンサート中止に次ぐ中止で収入減。

10.セミナー講師。セミナー中止が相次ぎ、2月の収入が激減。

11.石材販売。中国からの輸入が大半を占めていたが、納期が遅れており機会損失。

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コロナウイルスと中小企業 ⑦


Category: 企業再生・事業再生関連   Tags: ---
NEKO-KENでは、事務所内にこんな貼り紙をしています。
洗面台にはリステリン常備、トイレにはトイレクイックル常備、棚にはマスク常備(貸出用もあり)、冷蔵庫には緑茶常備、ご希望の方にはあったかいハトムギ茶も作ることが可能です。壁にはコロナ関連の中小企業支援策のパンフレットがびっしり貼ってあります。PCとiPadには、遠方の方向けに、スカイプ、LINE、Messengerなども用意しています。

他にも良い相談場所がたくさんあると思いますが、気が向いたら是非ご利用ください。

coronavirustaisakunekoken

コロナウイルスと中小企業 ⑤


Category: 企業再生・事業再生関連   Tags: ---
借入できない会社も沢山あります。
国内に約380万社あるうち、既に金融機関に返済猶予をお願いしている会社の数が、推定で40-50万社あるそうです。(同業者のセミナーで何度か耳にしました)
長期延滞して、信用保証協会に代位弁済されたり、サービサーに債権譲渡されたことのある会社も、万単位で存在します。
こういった会社は、たとえセーフティ―ネットでも借入できないと思ったほうがいいでしょう。

また、税金を滞納している会社も、基本的に借入できません。
(融資審査時に税金の滞納がないことの証明書を求められる)

借入できない会社は、その現実を受け入れて、
「借入に頼らない生き残り策」 を考えなければなりません。
例えば、症状の軽い順に羅列すると、

・リストラで生き残る
・リスケジュールで生き残る
・私的整理で生き残る
・法的整理(再生型)で生き残る

他にも、「M&Aで生き残る」という道もあるでしょう。

尚、リスケジュールについては、3月6日の東京商工リサーチの記事に、
金融庁、中小企業金融円滑化法の枠組みを事実上復活へ≫ というのがありました。
『3月6日、金融庁は新型コロナウイルス感染拡大による企業への資金繰りを支援するため、麻生太郎・金融担当大臣の談話を公表した。この談話の中で、「既往債務の元本・金利を含めた返済猶予等の条件変更について、迅速かつ柔軟に対応すること」とした。これにより2013年3月に終了した中小企業金融円滑化法(以下、金融円滑化法)の枠組みが事実上復活することになる。同時に、金融円滑化法の終了後も金融機関から任意報告を求め、2019年3月期で休止した「貸付条件の変更実施状況の報告」(リスケ報告)を復活させる。リスケの申込や実行、謝絶件数を金融機関に報告させ、取りまとめ結果を公表し、各金融機関の取り組み状況を確認していく。』 と書かれていました。

リスケ申請は、従前よりやりやすくなりそうですね。

ただ、リスケの多くは 「元本返済を1-3年間猶予。その間、利息だけ払う」 のがいわゆるひとつの落としどころですが、中には売上が激減して、利息さえも払えない会社や、リスケ解消の目途がもはや立ちそうにない会社も出てくると思います。そのような会社は、リスケに固執せず、私的整理型や法的整理型、あるいはM&A型を模索するのがセオリーです。それはそれで、選択肢がいろいろあるものです。絶望視しないように。

そういえば、東日本大震災のときは、東北~北関東で甚大な被害を受けた中小企業を救済するために、
東日本大震災事業者再生支援機構」 という公的機関が発足しました。その機能は素晴らしく、あるときは返済困難になった銀行の債権を買い取ってくれて、その債権を放棄してくれたり(銀行が直接放棄するのはいろいろ難しいので、機構が一旦買い取ったうえで放棄してくれた)、またあるときは倒壊した工場の復旧のための資金を銀行から借りる際に、機構が保証人代わりになってくれたり、またあるときはその両方だったり、被災した企業にとって救世主のような存在でした。

今回の新型コロナウイルスは、東日本大震災よりも中小企業へのインパクトが大きくなる恐れがあります。
そうなれば、国の支援策も必然的に、「融資」や「助成金」ばかりでなく、「リスケ」や「放棄」のようなメニューも出てきてもおかしくないでしょうね。



コロナウイルスと中小企業 ④


Category: 企業再生・事業再生関連   Tags: ---
「コロナウイルスと中小企業 ②」 で取り上げたように、現時点では、お国の中小企業支援策は、融資と助成金が多くを占めています。ここでは融資について、私の思うところを書いてみたいと思います。

新型コロナウイルス対策の融資として、利用者が多そうなのは、

セーフティーネット4号 (突発的災害を受けて売上ダウンした中小企業が主な対象)
セーフティーネット5号 (業況の悪化している中小企業が対象)

 ・・・以上は信用保証協会つきの融資です。保証協会は融資額の100%を保証してくれるので、金融機関としてはノーリスクに等しい状態で貸出できます。

経営環境変化対応資金、新型コロナウイルス感染症にかかる衛生環境激変特別貸付など

 ・・・こちらは日本政策金融公庫の融資です。

いずれも売上ダウンした会社が主な対象で、審査も比較的ゆるいのではないかと思います。

しかし、「借入金」である以上、返済義務が伴うので、先の見えない会社さんは、借りることに大きな抵抗があることでしょう。
当然ですね。
普通は、返済の目途があるから借りるわけで・・・
コロナがいつ収束するかわからない現状においては、「借りても返せないかも・・・」と心配になるのは当然のことだと思います。

悩ましいですね。

ただ、金融機関も同じようなことを考えているのではないでしょうか。
いくら審査が通常より緩めだといっても、「この会社は返済の目途が立ちそうにないから、融資できないな・・・」 と判断するかもしれません。融資に審査はつきものです。

なので、私の個人的意見ですが、借りるべきかどうか悩ましい場合には、金融機関に直接相談するのがいいと思います。
「無理です、ご融資できません」 と言われたら、借入以外の生き残り策(リスケなど)を再考すればいい。
「ご融資できます」という返事がきたら、その話に乗って、有効活用すればいい。
借りた後で想定外の事態が生じたら(考えたくないけどパンデミックとか医療崩壊とか大恐慌とか・・・)、そのときはそのときで、別のプランに切り替えればいい。

コロナウイルスと中小企業 ③


Category: 企業再生・事業再生関連   Tags: ---
今回の新型コロナウイルス禍による経済的被害は、バブル崩壊よりも、リーマンショックよりも、東日本大震災よりも、比べものにならないほど甚大になるのではないかと私は予想しています。
この予想が外れてくれればいいのですが、どうも外れる気がしません。
理由は幾つもあります。

1.感染が全世界に及んでいる。
2.特効薬が現在のところ、ない。
3.感染率が高い。
4.死亡率も比較的高い。
5.個人消費が激しく低迷しはじめている。
6.我が国のGDPのおよそ6割は消費なので、このままだとGDPも大きく下落する。
7.モノの供給が止まる。(たとえばこれを書いている3月9日現在、住宅関連業界ではトイレやキッチンの納品の目途が立っておらず、工事完了できないという問題が頻発しておりテレビでも大きく取り上げられた。また、運送業界等で感染者が増加すると、物流が止まるのではないかとの懸念もある。)
8.自粛モードが2月から始まり、日増しに強まっている。
9.国際関係の変化。渡航制限、為替変動など。
10.2月末の学校一斉休校要請と、確定申告1ヶ月延長と、車検有効期限延長。いまだかつてこんな事があったか?東日本大震災の時でさえも無かった。これはもはや、「国難」レベルである。
11.既に売上激減している会社が多い。旅行会社、ホテル、旅館、イベント会社、住宅関連、飲食業、鉄道会社、観光バス、他。


・・・で、問題はここからですが、

コロナウイルスによる経済的被害を悲観視しつつも、
私たち中小企業経営者は、生き残らなければなりません。
とことん追い込まれたら倒産・廃業もひとつの選択肢でしょうが、
倒産・廃業だけが追い込まれたときの唯一の選択肢ではありません。

縮小して生き残るとか、合併して力を合わせて生き残るとか、リスケや私的整理等で生き残るとか、公的支援をとことん使いこなして生き残るとか、あるいはビジネスモデルを変革して勝ち残るとか、一時的に休眠するとか、とにかく前進、後退、ニュートラル、いろいろな道があります。

大事なのは、「思考停止」にならないことです。

コロナウイルスと中小企業 ②


Category: 企業再生・事業再生関連   Tags: ---
政府の中小企業向け支援策が、続々と出てきています。
信用保証協会つきのセーフティーネット4号融資、5号融資の範囲拡大、日本政策金融公庫の新型コロナウイルス感染症にかかる衛生環境激変特別貸付、経営環境変化対応資金、雇用調整助成金の特例措置、小学校等の臨時休業に伴う保護者の休暇取得支援、テレワーク導入支援、などなど。
これらは情報源がバラバラで、入手しようとする側にとっては情報収集しにくいかのように思われていますが、そうでもありません。
こういった行政系の支援策をまとめたURLやパンフレットが、いくつか存在します。たとえば、

経済産業省パンフレット「新型コロナウイルス感染症で影響を受ける事業者の皆様へ」
https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/pamphlet.pdf

ミラサポ(3月末から大きく変わるみたいです)
https://www.mirasapo.jp/

中小企業基盤整備機構 J-NET21 「新型コロナウィルス関連情報」
https://j-net21.smrj.go.jp/support/corona.html?fbclid=IwAR0ul-9kIWytTnYEmlcKm5TeQe8idgBDTkQNaM3E2XVCkMLCpdmYSj4G8us


とにかく、これから続々と出てきそうです。

コロナウイルスと中小企業 ①


Category: 企業再生・事業再生関連   Tags: ---
2020年2月12日に、メールマガジン無料版でコロナウイルスの脅威を書きました。
あれから1ヶ月近く経ちますが、事態は予想通り、いや予想以上に悪化しています。
以下、そのメールマガジンを抜粋します。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
吉田猫次郎メールマガジン(無料版)
『借金地獄・倒産危機から、自力で脱出する方法』
【Vol.235】 2020年2月12日発行/不定期刊(約9ヶ月ぶり)/購読者数3253名
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


■■■ コロナウイルスと中小企業 ■■■

コロナウイルス関連のニュースが気になりだしています。
私の情報源は、オーソドックスなところでYahooニュース、朝日新聞デジタル、日本経済新聞などですが、東日本大震災の頃から、大本営発表をあまり鵜呑みにしない習慣がつき、上記に加えてツイッター、5ちゃんねる、YouTubeなども見ています。
どうやら、公式に発表されている感染者数や死亡者数と、実際の数に、大きな隔たりがあるようですね。
事態は想像以上に深刻かもしれません。

・・・が、ここでは自分の役割をわきまえ、感染者や死亡者や風評などについては言及せず、「経済との関連性」「中小企業との関連性」に限定して、情報を発信したいと思います。

一昨日、有料版メルマガでも、「コロナウイルスと中小企業」という題目で情報を発信しました。
https://www.mag2.com/m/0001370151.html
よろしければご一読下さい。

事態は明らかに深刻です。

今朝(2/12)のYahooニュースによると、札幌ゆきまつりは来場者が71万人減少したそうです。
築地市場のある店は、売上6割減。浅草も京都も閑古鳥。
イベントもキャンセル続出。(ツイッターで「イベント 中止」と検索すると沢山出てきます)
上場企業は業績下方修正多数。
中国の工場は供給困難なところが続出。
東京のGMOインターネットグループという会社が4000人の全社員に自宅勤務を命じた、とのニュースもありました。
ほかにも満員電車禁止や、出張自粛、在宅勤務OKなどの取り組みを始めている企業が出始めています。
憶測で書いているのではありません。上記全て、確かなソースがあります。
この様子だと、暫くの間、物流も、交通も、消費動向も、何もかも、大きく変わってしまうかもしれませんね。

さて、私たち中小零細企業の経営者は、「平時」と「有事」で、臨機応変に方向性を変えなければなりません。
来月の売上が半減してしまう恐れもありますから。
(事実、某観光地の宿泊施設やサービス業の方から、インバウンド需要急減により売上が1/4に減少したとの相談あり)

こういった「有事」に強いのは、一般的には、次のような会社です。

・「固定費」が低めに抑えられている
・「売上が減っても回していける体質」ができている
・「現預金」残高が、月商の1-2ヶ月分以上ある
・「資金調達手段」が豊富にある
・ビジネスモデルが「1本柱」だけでなく、2本か3本ある


猫次郎的に付け加えれば、上記のほかに、

・「カネが無い」ことに慣れている
・どんなときでも「平常心」を保つことができる
・「情報」に敏感
・前進することも、立ち止まることもできる
「臨機応変さ」がある(登山にたとえれば、途中で下山する勇気のような)

こんな会社、こんな経営者だと強いですね。

(抜粋おわり)


同族経営、内部からの崩壊、不渡り、そしてそこからの再起


Category: 企業再生・事業再生関連   Tags: ---
先々週、某SNSでこんなことを書きました。

≪ 約束手形の不渡りの現場に立ち会った。非常に荒れていた。

と言っても、暴れていたのは債権者ではなく、親族だった。

これをもし映像化するとしたら、テーマは「不渡りの修羅場」ではなく「同族経営の醜態」のほうが合っていると思った。

しかし、どんなに同族間で罵り合っていても、第三者(特に経験者か専門家)の言う事には耳を傾けてくれるものだ。最後は笑いながら収束した。

2回目の不渡り(=銀行取引停止処分)は回避できそうだ。

これからが再起だ。

笑う門には福来る

(笑いがないと福はやってこないヨ)  》



あれから2週間。

事態が良い方向に向かってきたので、当事者の方から同意を得て、ここに書きます。


手形を振り出した先は、仕入先でした。

社長一人による自力交渉(但し経営改善計画書の計数計画は私がお手伝いしました)により、仕入先の理解を得ることができ、すべての手形をとりあえずジャンプ(手形を数枚に分けて支払いを先送り。応急処置ですね)させてもらい、ひとまず2回目の不渡りは回避することができました。


この会社、税金や社保や給料の滞納はありません。そこは大変立派です。

金融機関にはリスケしていますが、私にいわせれば、リスケ程度ならまだ「軽症」です。

財務内容は、表面上は軽度の債務超過(実バラベースでも軽度の債務超過)、PLは役員報酬を従業員並みに下げてその他の経費もとことん切り詰めても営業赤字。要は損益分岐点を下回る売上高です。資金繰りもそれに比例して窮しており、3年間リスケをしているのに、現預金残高はいつも月商の0.2ヶ月分を下回っています。これでは手形を落とすのは困難でしょう。手形を切ってはいけない状態です。


よって、再起に向けての最大の課題は、コストカットなどよりも、「売上を伸ばすこと」に尽きると思います。


また、売上が伸び悩んでいた原因のひとつとして、私は、外部環境の変化などに加えて、内部要因(営業マンが勤続40年以上になる親族で、既存の得意先しか回っていない、社長は資金繰りばかりしている、等)もあると感じました。ここを変えれば、ビジネスモデル自体は悪くないので、損益分岐点を上回る売上高ぐらいまでは伸ばせるのではないかと。


いつも思いますが、会社は、「債権者に潰されるケース」は驚くほど少なく、「内部から崩壊して自滅するケース」のほうが圧倒的に多いです。 そうならなければ、倒産はかなり防げると思います。




昔も今も、倒産原因の約7割は「販売不振」


Category: 企業再生・事業再生関連   Tags: ---

もう一つ、メルマガから引用します。


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吉田猫次郎メールマガジン (「まぐまぐ」有料版 0001370151)
http://www.mag2.com/m/0001370151.html
『倒産危機は自力で乗り越えられる!』
【第239号】 2018年10月10日配信 (毎月10日、20日、30日定期発行)
【登録料金】 518円/月(消費税8%込み) (=1配信あたり税抜き160円)
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倒産原因の約7割は「販売不振」


ソースは帝国データバンクや東京商工リサーチから発表されている各種資料が元になりますが、
中小企業庁のホームページでも確認できます。
例えばここです。
http://www.chusho.meti.go.jp/koukai/chousa/tousan/index.htm
ここのExcelデータから一部抜粋します。

「原因別倒産状況」
平成24年 倒産件数合計12,124件 うち販売不振が8,574件(全体の71%))
平成25年 倒産件数合計10,855件 うち販売不振が7,468件(全体の69%)
平成26年 倒産件数合計 9,731件 うち販売不振が6,708件(全体の69%)
平成27年 倒産件数合計 8,812件 うち販売不振が5,959件(全体の69%)
平成28年 倒産件数合計 8,446件 うち販売不振が5,759件(全体の68%)
平成29年 倒産件数合計 8,405件 うち販売不振が5,813件(全体の69%)

毎年きれいに、70%前後で推移していますね。

ちなみに、残りの30%は多い順に「既往のしわよせ」「連鎖倒産」「過小資本」「放漫経営」「その他」「設備投資過大」「信用性の低下」「売掛金回収難」「在庫状態悪化」と続きます。

こう言い換えることもできそうです。
「売り上げさえ回復させることができれば、7割は倒産回避できた」 


私たち事業再生コンサルの多くは、やれ財務体質改善だの、やれリスケだの、コスト削減だの、銀行交渉だのと、売上向上よりも費用削減寄りのアドバイスに偏ってしまいがちです。

でも本当は、「売上をもっと伸ばすこと」 のほうが重要なのだと思います。
もっと真剣に、売上を伸ばす努力をしましょう。

とはいえ、資金繰りが火の車だと、売上を上げるための資金もないし、精神的にも金策で一杯一杯で
本業が手につかないし、悪循環から抜け出せず、なかなか売上を伸ばせません。

私は、15年前に『借金にケリをつける法』という本を上梓した頃から、こんなことを書いていました。
「借金問題は2の次。資金繰りも2の次。何よりも、本業に専念しましょう!」

借金や資金繰りにとらわれて、本業が手につかないような精神状態になると、
いい仕事ができず、売上はますます落ちてしまいます。

売上が落ちて、金策にばかり明け暮れていると、そのうち誰も支援してくれなくなり、金策も行き詰まり、道がふさがってしまいます。悪循環の最たるものですね。

そうならないようにするためには、意識改革し、金策を後回しにしてでも「本業」で売ることを第一に考え、行動すること。


また、資金が逼迫した中でモノを仕入れたり売上を伸ばしたりするのは容易なことではありませんから、意識改革だけにとどまらず、知恵を振り絞って、思い切った構造改革を敢行することも必要になります。 (例:仕入れを必要としないビジネスモデルの確立、売掛をより早く回収できる仕組み作りなど)


ざっと例をあげれば、(中略)

大丈夫。やればできます。


以上まとめると、

・倒産原因の7割は、販売不振によるものである。
・ということは、販売不振を防ぐことができれば、倒産はかなり防げる。
・だが、倒産危機に瀕すると、資金的にも逼迫し、精神的にも一杯一杯で、営業どころではなくなる。
・そのような逆境の中で、本業に専念し、売上を増やすには、普通のやり方ではダメである。

 意識改革と、構造改革の両方が必要である。
・資金繰りは2の次。(極端な話、債権者対策を後回しにしてでも、本業を第一に動くこと)
・また、仕入資金が枯渇してしまっていることも多いと思うので、その対策には工夫をこらすこと。
・必要に応じて、ビジネスモデルの大変革も必要である。
・営業キャッシュフロー(例えば売掛と買掛の調整や、現金商売、前金商売、サイトの短い工賃商売など)を強く意識し、借入に頼らなくても回していける体質づくりに本気で取り組む良いチャンスでもある。
・金融に振り回されず、本業とじっくり向き合い、本業第一でアクションを起こそう。

  • 登録、解除の手続きは、「まぐまぐ」のページから、ご自身でお願い致します。
適宜の方法により出所を明示することにより、引用・転載複製を行うことが出来ます。
但し引用の際は、著者名と引用元を明記願います。 (無断転載は厳禁!)

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(猫)

「ものづくり補助金」についての、私の本音


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monodukurijisseki


認定支援機関として私が「ものづくり補助金」に関与するようになってから、今回で3年目になります。
1年目~2年目までの平均採択率は、82%ほどでした。
全国平均の採択率が30-43%と低いので、その中ではかなり高い成功率だと思います。

しかも、うちは事業再生コンサルタントが本業なので、依頼者の多くは経営再建中の厳しい会社(債務超過、金融支援不可など)が大多数を占めていましたので、その中にあって82%の成功率というのは、胸を張っていいのかもしれません。
3年目の今年は、だいぶ慣れてきたので、もっと高い採択率を狙っています。
目指すは100%!!

ですが、私の心の中はちょっと複雑です。

(1)成功率82%ということは、つまり、残りの18%は失敗だったことを意味します。
失敗はつきものとはいえ、真剣勝負でこの補助金申請に臨み(書類作成も本当に骨が折れる・・・)、本当にこの補助金を必要としていた会社ばかりでしたので、落ちたときは本当に残念でした。
このようなプレッシャーを今年も味わうのかと思うと、ちょっと気が重くなります。

(2)ものづくり補助金の申請要件の中に、「認定支援機関の全面的バックアップを受けている会社」 という記述があります。
よって、私は、補助金申請だけを単発的に請け負うことはしたくありません。
ネットやDMではそういう認定支援機関も散見されますが、そういうのは「全面的バックアップ」と言い難いのではないか?スジが通っていないのではないか?と考えています。
私のところに依頼に来られる方の中には、明らかに「補助金だけが目的」の方もいらっしゃいます。
そのような方には、スジを通すべく、「国の公募要項にも全面的バックアップが条件と書いてありますから・・・」と説明し、申請だけでなく採択後の5年間も認定支援機関のケアが必要なことなどにも触れ、単発的な補助金ゲット請負ではなく、経営コンサル的な支援も含めた長いお付き合いをお勧めしています。
しかし、中にはいくら説明しても、「補助金の採択まで面倒見てくれればいいんですよ!」 という方が一定数いるのも事実で、そのような方とどう取り組んでいくか、悩みは尽きません。

(3)いちばん気持ちいいお付き合いができるのは、低額でいいので月額固定の顧問契約を締結し、会社の経営全般について診させていただきながら、その取り組みの中の一部として補助金申請支援もする、というような形です。
これなら、もし補助金申請が不採択(不合格)になっても良好なお付き合いが継続できますし(そもそも全国平均で30-43%という狭き門なので、100%採択されると思われては困ります・・・)、その会社の深いところまで理解できるので、結果的に補助金申請書の出来栄えも良くなり、採択率(成功率)も上がります。今年落ちても、一丸になって落ちた原因を改善して、翌年にはリベンジできたという事例もあります。こういうお付き合いができるのなら、国が掲げた「認定支援機関の全面的バックアップ」と矛盾はありませんし、補助金の間違った使い方なども起こりません。採択後のケアも滞りなくできますし、採択後に経営状態が悪化するようなことも起こりにくくなります。こういう形でなら、格安の報酬で気持ちよくお受けしたいと思います。そんな依頼ばっかりだといいなあ~

(4)ウチは成功率82%だったと冒頭で書きましたが、採択された会社はどれも例外なく、お付き合いの長い会社でした。初期のころは倒産寸前の状態で相談に来られ、その後、延命だのゾンビ企業だのと揶揄されながらもしぶとく事業を続け、近年になってようやっと黒字化にこぎつけ、黒字化が3年以上続き、正常な良い会社になるまであと一歩というところまできた、これぞ「ザ・事業再生」といった様相の会社ばかりです。言い換えれば、私はそこまで全面バックアップしてきました。僭越ながら。

(5)長々と書きましたが、以上が私のホンネであるとはいえ、実際には、お付き合いの短い会社の、単発的な補助金申請支援の依頼も喜んでお受けしたいと思います。どうぞお気軽にご相談ください。 (←これも本心です)


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プロフィール

吉田猫次郎

Author:吉田猫次郎
【NEKO-KEN】
中小・零細企業・自営業向け事業再生コンサルタント。
東京都中野区中央5-39-13-305。
経済産業省認定・経営革新等認定支援機関(認定支援機関)。
2003年開業。末期症状の会社の倒産回避(生き残りのための応急処置)から、原因究明、デューデリジェンス、再生スキーム策定、金融機関向け経営改善計画策定支援、資金繰り改善、PL改善(黒字化)、実行支援、事業承継、補助金、最後の出口へのお手伝いに至るまで、事業再生コンサルタントとしては一通りの経験と実績があります。
企業理念は「ヒト・モノ・カネの再生」。


【吉田猫次郎】
本名よしかわひろふみ。(株)NEKO-KEN代表取締役、CTP認定事業再生士、認定支援機関、著述業、ドローンパイロット、ほか。
1968年東京生、乙女座、A型、申年、五黄土星。
著書13冊。講演300回以上。テレビ出演15回くらい。
20代のサラリーマン時代に高額の連帯保証人になり、その後、1998-2000年の脱サラ時に、借金苦・倒産危機で考えられる最悪の事態をほぼ全て体験したことがある(高利、多重、ヤミ金、怖い取立て、手形不渡り、ブラックリスト、強制執行など・・・だが自己破産はせず)。その体験記を、2001年に猫次郎と名乗ってホームページに公開したところ、思いがけずヒットしてしまい、2003年に書籍化。以後、事業再生コンサルタントに転身し現在に至る。
最近はスポーツらしいこともするようになり、2012年(44歳)から現在までにトライアスロンに10回出場、全て完走。フルマラソンも2回出場、2回完走。
嫌いな食べ物は、ダイコンと漬物。特に「たくあん」が大の苦手で、あれを食うのは、どの拷問よりも苦痛だと思う。

★ 「相談」をご希望の方は、ホームページのほうに申込方法等を記載していますのでご覧下さい。有料と無料があります。お急ぎの方はお電話でもOKです。 → 吉田猫次郎ホームページ

★ 取材、講演、執筆依頼は、直接メールまたはお電話下さい。 ooneko@nekojiro.net TEL(03)5342-9488

 
 
 
 
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吉田猫次郎 著
決算書がまるごとわかる本
 
吉田猫次郎 著
借金なんかで死ぬな!
 
吉田猫次郎 著
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吉田猫次郎 著
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