
感じ方は人それぞれ。わずか100万円の借金で不眠症になる人もいます。住宅ローンの2000万円の残債のために自殺まで思い詰める人もいます。
逆に、事業に失敗して10億円の借金が返済不能になってもへこたれずに次の戦略を考えている人や、親から4億円の連帯保証を背負って自宅を競売で失ってしまったのに娘さんの大学進学や家族旅行を怠らないツワモノもいます。(←うちの勉強会の常連さんはこんな人ばっかりです)
本当に、感じ方は人ぞれぞれですね。
そういえば去年、こんな手紙をもらったことがありました。(メールではなく「手紙」です)
≫≫ 「猫次郎様 はじめまして。藁にもすがる思いでこの手紙をお送りしています。猫次郎さんのことは図書館の本で知りました。実は、僕は〇〇県に住む35歳の契約社員なのですが、借金苦で自殺しようと思っていました。というのは、僕には総額150万円もの借金があるからです・・・」
このお手紙に対して、私はこんな返信をしました。
「大丈夫です。まず借入先の社名と、それぞれの残債金額、利息、毎月の返済額、初めて借りた年数、保証人の有無などをおさらいして、1枚の紙にまとめてみてください。わかる範囲で構いません。
その作業が終わったら、次は地元の法テラスや役所系の多重債務無料相談などを受けてみて下さい。
自己破産はきっと勧められないでしょう。利息をゼロにして、分割払いで負担を軽減できる解決方法が2-3通りありますから、たぶんそれを勧められるでしょう。すんなりいけば、これで3ヶ月くらいで問題解決します。
もし、どうしても地元に良い相談先がなければ、また私のところにご連絡下さい。私は中小企業の再生のコンサルタントを業としており、個人の多重債務は業務外ではありますが、毎月第2水曜日に無料の電話相談会を開催しており、この日だけは個人の方も無条件に無料で予約不要でお受けしていますので、ぜひご利用ください。
尚、あなたの150万円の借金というのは、私が今まで相談を受けた中で1.2を争うほど少ないほうです。軽症です。安心して下さい。
私が普段相談を受けているのは、借金が1億円以上あり、連帯保証人や抵当をたくさんつけられて、従業員や家族の生活もかかっていて、想像を絶するほどの重荷を抱えながら四苦八苦している零細企業の社長さんばかりです。中には借金が200億円以上あって資産がほとんどなかったり、超高金利のヤミ金から20件以上も借りている人もいます。それでも傷だらけになりながら生き延びています。
あなたにも生き延びられないわけがありません。ぜひ、前向きに情報収集してみて下さい。情報から得た知識と、ちょっとした知恵と行動力さえあれば、必ず解決できます。必ずと断言します。 吉田猫次郎より」
このように、「解決」とか「安心」「大丈夫です」「必ず」といった表現を散りばめています。
また、「わかる範囲で構いません」といったように、義務感や固定観念にとらわれずにとにかく前進できるよう心がけています。
私がここで言いたいことは、次の2つです。
◎ 債務者の方へ: 「自分を特別視してはいけません。あなたにとってさぞかし深刻に思える問題でも、客観的にみたら軽症の部類に入る、解決しやすい問題かもしれませんよ。」
◎ 専門家の方へ: 「不安をあおるようなアドバイスの仕方をしたほうが商売としては儲かるのかもしれませんが、こと借金や事業再生の分野においては、自殺まで思い詰めている相談者の方も少なくありませんから、相談を受けるときは、商売や合理性云々の観点を一旦置いといて、まずは相談者の方を安心・リラックスさせてあげることに徹してあげてください。」
この2点です。
猫
Comments
どうか教えてください。コメントの欄にこんな書き込みを本当にすみません。
それからメールアドレスが公開されておりどうしたらいいのか分からずにいます。コメント削除していただけるのでしょうか…本当にこんなで情けないです。
どこへ相談してよいのか分からず失礼を承知でこちらへコメントしています。昨年から主人が銀行、クレジット会社、サラ金などの多重債務のため個人再生の手続きをしておりました。なかなか進まず手続き途中の2月くも膜下出血で倒れ現在入院中です。。グレード5の最悪の状況から命をつなぎとめましたが、厄介な高次脳機能障害という後遺症が残ってしまいました。失語症で話すことも読むことも出来ません。記憶障害もあり昔の主人ではなくなってしまいました。個人再生を依頼していた司法書士の方もお手上げですね、という感じでもうこの件から離れることになるみたいです。現在 住んでいる家は中古の家を私の亡くなった父が土地を買ってくれ主人名義でローンを組み家のローンの返済をしていました。あと五年もすればローンも終わるはずでした。個人再生の手続きをして何とか、頑張っていこうとしていた矢先でした。生死をさまよいやっと繋ぎとめた命でした。でもこの家に住めず障害のある夫と子供達と新たに歩き出すことが出来るのか…最近は眠ることも食べることもできず生きていることが辛くてたまりません。こんな母親を健気に支えてくるる子供達に申し訳ないです。主人の代わりに私が働